【都会のママ友ルール第8回】今どき「アクティブじじばば」活用術!
子育てと仕事の両立をスムーズに叶えている人は、上手に「じじばば」の力を借りている場合が多いはず。
保育園の送り迎え、幼稚園のお弁当、エルゴで予防注射や寝かしつけなんて当たり前、3世代旅行にディズニーランド…孫のためならなんでもしたい!という体力もお金もある(!?)団塊の世代のじじばばが増えています。
もうすぐ敬老の日。お姑さんにお願いする際のルールや実の親とはいえ感謝の意を表す(食事や旅行など)、など上手にじじばばと付き合い子育てを楽するコツをご紹介! また、その名も「BABAlab(ババラボ)」なる団体にも取材しました!
目次
タイプ別!みんなの「じじばば活用例」をご紹介
その1 自分の母親と同居しているAさんの場合
フリーランスで夜遅くまで働くことも多いため、家を建てたタイミングで母と同居。それを見越し子どもは保育園ではなく幼稚園に入れ、忙しいときは夕方のお迎えから寝かしつけまですべてお任せ。朝が辛いときは朝のお弁当作りや旦那の朝食作りまでしてくれます。料理好きな母なのでそこは甘え、かわりに行く先々でおいしい食材を買ったりしてご機嫌とり。
が、あまり甘えすぎると「お前の母と結婚したわけではない」と夫の不満が出てくるので、そこは気をつけようと思っています…。
(文京区・1児のママ)
その2 義理の両親が隣のマンションに住むBさんの場合
いいことは外食も旅行も教育費も負担してくれること! 最近は孫のお受験にとても熱心で、幼児教室代や洋服代を出してくれます。それなら頑張るか…という気持ち(笑)。旦那さんが私の味方でいてくれるうちはもめませんが、勝手に義母に相談されているときはもめます。お互い干渉しすぎず程よい距離を保つよう努力しています。(中央区・1児のママ)
その3 実家から1時間以内のフルタイムワーママCさんの場合
最近転職したフルタイム勤務なので、有給もなく、親がいないと子育ても仕事もできません。幸い自分の実家が近いので、残業になりそうなときは母親に「お迎えよろしくー!」のLINEひとつで保育園へのピックから夕飯、お風呂、寝かしつけまでしてくれます。感謝しかない! 次のボーナスでバッグでも買ってあげようかな。(渋谷区・2児のママ)
その4 実家から1時間以内の専業ママDさんの場合
専業主婦ですが未就学児が3人いて旦那さんは出張も多く家の中は常にぐっちゃぐちゃ。旦那さんの近いので何かと来てもらっています。「自分の親だと思って頼ってね!」の言葉に甘えまくりで最近では週2で洗濯掃除に料理をしにきてもらう家政婦さん状態。本当に頭があがりません!(もちろん母の日や誕生日は孫連れで盛大にお祝いします)。(港区・もうすぐ3児のママ)
その5 空港から近ければ九州だってすぐ!月1で孫に会いに来るEさんの場合
旦那さんの実家が離婚していて頼りにくいので、自分の実家(九州)が頼みの綱。私がCAなので月に数日は泊まりのフライトがあり、そのときは飛行機で来て面倒を見てもらいます。それも踏まえて羽田空港から車で15分のところにマンションを購入。
幸いまだ元気なので「東京が楽しいわ♪」と子どもが保育園の間はお気に入りのお店でランチしたり買い物をしてウキウキで帰っています。せめてものお礼と思い、毎回お土産は欠かしてませんが。
(江東区・1児のママ)
その6 息子を新幹線に乗せて義母宅で2週間!幼稚園ワ―ママFさんの場合
幼稚園に通うワ―ママですが、長期休み時は「退屈するのでは」と義実家が心配し預かり保育も縮小。わざわざ新幹線でお迎えに来てくれ、息子を2週間ほど預かってくれます。義父母でプールや博物館、遊園地などでたっぷり遊び、また新幹線で送り届けてくれます。
一抹の不安や寂しさもありましたが息子も母を恋しがる暇もないほど忙しかったようです。私も激務だったので、ありがたく仕事に集中できました。わが家ではじじばば合宿と呼んでいます。積極的に預かりたがるので軽いお土産以外特にお礼などはしていません。(千代田区・1児のママ)
その7 実家から30分以内のワーママGさんの場合
引退したばかりの母に頼っています。フリーランスのため、働いて忙しくなるほど母の負担が増えるので、母にも協力度に比例するギャラを払うことに。お金を払っていると思うと、よりお願いしやすくなりました(笑)。お迎えはもちろん、寝かしつけまでしてくれます。母はもちろんお金目当てではないし、少々のお金なのですが、仕事だと思うと母も割り切れることもあるようです。(目黒区・1児のママ)
その8 義実家から5分、冷めないスープを届けてもらうワーママHさんの場合
私が料理が苦手なのを知り、徒歩5分ほどのまさにスープの冷めない距離の義実家から毎日夕食のおかずを届けてくれます。また仕事が忙しい時期は、孫の面倒も義実家で引き受けてくれます。園もお互いの家から近いのでとても楽です。義実家でも初孫にして唯一の孫なのでいつでも面倒を見させてと言ってもらいありがたいです。(台東区・1児のママ)
いかがでしたか? 皆さんそれぞれ、できない部分は無理せずじじばばにお願いし、仕事や家事、育児を両立させているようですね!
さらには、じじばばのための育児グッズも登場したとの噂をキャッチ。実際にお話を伺いました。
最新じじばばビジネス!? 話題の「BABAlab」の取り組みとは?
「自身の健康と趣味に熱心なシニアが増えていると感じる」、とおっしゃるのはBABAlabの桑原さん。BABAlabは、“100歳になっても自分を活かせる社会”を目指し、調査研究や商品開発などを行っている団体です。
シニアでも目盛りの読みやすい哺乳瓶や、赤ちゃんの抱っこのバトンタッチもスムーズに行える抱っこ布団など、孫育てを積極的にこなしたい人向けの商品が大人気。
桑原さんは、「体力の低下もあり、もちろん『疲れ』は感じますが、自身の子育て期と違い、今どきのじじばばたちは精神的にも時間にも余裕があるとき。孫の成長をじっくりと味わうことができるのが楽しいようです」と、最近の孫育てをするじじばばを分析。
「自分の健康や趣味、友人との付き合いなどを優先しながら、無理のない範囲で、孫育てに関わっていくのがよいと思います。頑張りすぎると、体の疲れや『こんなに頑張っているのに感謝が足りない』など精神的にも辛くなります。
また、自分の孫だけでなく、地域の子どもたちのためにできること、例えば小さなことですが、困っているママへの手助けや、ちょっとした声がけ(挨拶)などを行って頂くだけでも、パパママ世代の助けになるのではないでしょうか」と、じじばばのよりよいスタンスについてお話ししてくれました。
BABAlabの哺乳瓶は、目盛りの読み間違いで薄いミルクをあげてしまったというひとりのばあばの失敗から生まれた商品。目盛りが読みやすく、持っていて疲れないデザインが支持されています。(2,052円)
お世話になる側の私たちですが、つい忘れがちなのが「感謝」。実の親ならなおさら、してもらって当たり前になってしまいますよね。「孫の面倒見られてよかったね」と何気なく言って実母にキレられた人も知っています…。報酬制でうまくいっている話を聞き、それもアリだなぁと思ってしまいました。
取材協力・BABAlab
▼知らないと危険!?都会のママ友ルール
第1回「知らないと危険!?新米ママが知っておきたい“都会のママ友ルール”」
第2回「【知っておきたい都会のママ友ルール】楽しくも憂鬱な(?)ホームパーティ編」
第3回「二度とやりたくないVSやってよかった!謝恩会を成功させる秘策とは?」
第4回「今どき小学校PTA役員の攻略法を伝授します!」
第5回「働きながらの育児、ぶっちゃけここが大変!」
第6回「あなたの周りの超過保護ママ!」
第7回「保育園VS幼稚園ママに聞いた、夏休みに心配なことランキング」