【都会のママ友ルール第9回】夏前に売り切れも!年々加速する今どきラン活事情
ランドセルは夏休みの帰省時「じじばば」におねだりする、というパターンを少し前までよく聞いたものですが、今は夏までに買う(オーダーする)のが主流。
10万円近くする工房系本革ランドセルの人気が高騰する一方、乱暴に扱われても構わない範囲のものでいい派(特に男の子ママ)もいるという情報をキャッチ。
そこで、先輩ママに最新ランドセル事情をあれこれリサーチ! 誰の意見を優先する? 私立は安いものだといじめられる?など、気になることを聞いてみました。
目次
まずは、最近のラン活のトレンドをチェック!
「ラン活」という言葉も急激に浸透した昨今。年を追うごとに、ママたちの動き出しが早まっているというのはランドセルの口コミサイト『ランドセルの通知表』の広報・根岸さん。サイトへのアクセス動向から、今年のラン活について教えていただきました。
「以前は、9月からアクセスが増え始め、11月にかけて購入者がピークとなっていましたが、最近ではラン活ブームによってかなり前倒しになり、ゴールデンウィーク頃からアクセスと購入者ともに増加しています。
2017年では、早いところで5~6月の時点で売り切れていたランドセルもあったので、もしかすると来年はもっと前倒しになるかもしれません。欲しいランドセルが決まっている方は、早め早めで行動したほうがよさそうです」
とはいえ、それは工房系ランドセルの話。「工房系以外はそこまで急ぐことはありません。セイバンやフィットちゃんなどの大手メーカーは十分な在庫を抱えているので、入学前に焦らず購入すればいいと思います」
今人気のランドセルはどんなもの?
そこで気になるのが、都会のママたちに人気のランドセル。前出の『ランドセルの通知表』によると、やはり牛革や希少価値のあるコードバンなどを使用した、高級ランドセルが人気なのだそう。
「ラン活ブームによって高級志向の方が増え、生産数が少ない工房系のランドセルに人気が集中しているので、一部メーカーでは非常に購入が難しくなっています。
色は、男の子向けでは例年通り黒が一番人気です。ポイントカラーをひとつ入れたものが主流。特に人気が高いのは、青のステッチなどを入れたものですね。その他シルバーなども人気が高まってきています。
女の子向けでは定番の赤・ピンクの他、数年前からパールカラーが目立ちます。高価格帯のランドセルでは表や側面に刺しゅうを入れたものなどもあり、非常に人気になっています」(根岸さん)。
↑男女ともに人気が高いセイバンのランドセル
ラン活のプロにトレンドを聞いたところで、お次は都区内の小学生ママから、ラン活にまつわるリアルな声を拾ってみました。
ラン活先輩ママの声①「手に入れるのも大変! こだわりの工房系」
「アナスイ別注のお花が全面についたかなり派手目なランドセル(限定品)をオーダー。でも1年生って、カバーつけるからお花が見えないんですよね…」世田谷区のママ
「工房系のものを買ったのですが、A4ファイルが入らない。やっぱり容量の多いものにしたらよかった。小学校の荷物の多さにびっくりです」文京区のママ
「男の子なら紺、女の子は茶がおしゃれだなと思ってそうしました。パール系のピンクやパープルなどは高学年になると恥ずかしくなるのか、カバーをかけている子も」大田区のママ
「年中のときからリサーチを開始。気になる工房のショップを訪れて話を聞いたり、百貨店の催事に足を運んでいました。人気ブランドのものにしたのですが、友達はWEB予約で決済に進むまで3時間かかったと言ってました。私は予約日に店舗に行列してなんとかゲット。とてもきれいでほれぼれします!」目黒区のママ
「色にはあまりこだわらなかったので、8月終わりでも手に入りました。人気色は1週間で売り切れたと聞きましたが…」品川区のママ
ラン活先輩ママの声②「大手メーカーのものにしました!」
「はじめは水色がいい!と言っていた娘も、じじばばなどから『6年生になっても使うんだよ!』を連発され、最終的には『もう赤でいいよ…』と(笑)。結果的に今2年生ですが、パステル系の子はちょっと恥ずかしそう? 無難な色にしてよかったのかなと思っています」新宿区のママ
「下校時にランドセルを道端に投げている男の子を見て、もし高いものなら許せないと(笑)。ならば、乱暴に扱われてもイライラしない程度のものでいいかなと思いました。壊れたら買い替えてもいいかなと」江東区のママ
「アウトレットでランドセルを買ったのですが、壊れたときに保証対象外で、結局高くついてしまいました。今は6年保証が多いと思うので、保証付きをおすすめしたいです」江戸川区のママ
「やんちゃなので、ナイキなどスポーツブランドとのコラボものが気になり購入。3年使っていますが全然ボロくならず、本人もカッコいいと気に入っています」千代田区のママ
ラン活先輩ママの声③ 「受験組は、指定ランドセルがあるんです!」
「私立を受験したので、受かったときのことだけを考え願掛け的に買いませんでした。結果なんとか合格し、指定の2万円ほどのランドセルを使っています。同級生のママには、落ちたときのことを考え工房系にオーダーしていた人もいます。受かったのでヤフオクで割と高値で売ったそう」港区のママ
「今年長なのですが、まだ買っていません。というのも、国立の小学校受験を考えているので…。本革のものが欲しいけど、万一にでも受かったら無駄になるので(指定のバッグがあるため)、手が出せず。人気色以外は残っている場合があると聞いて、それに賭けてます。ランドセルを買っていないと言うと受験することがバレるので、その話題は避けてます」文京区のママ
工房系はなんとも熾烈なラン活となっているようですね。そんな筆者も、いよいよ来年ラン活に参戦…。
「年度が切り替わってすぐ新モデルを出すブランドもあるため、今年中にどのランドセルにするか、ある程度の目星をつけておき、年度が切り替わったらすぐチェックできるよう準備しておくといいと思います」とは根岸さん。来年になってから考えるのでは、出遅れそうなメーカーもありそうですね。
協力:ランドセルの通知表
▼知らないと危険!?都会のママ友ルール
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第3回「二度とやりたくないVSやってよかった!謝恩会を成功させる秘策とは?」
第4回「今どき小学校PTA役員の攻略法を伝授します!」
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