田園調布雙葉小学校附属幼稚園、暁星幼稚園、白百合学園幼稚園etc. 「名門幼稚園の合格家庭がしていたこととは?」
前編はこちら
都内で行われた「はじめての園えらび & 2018年度名門幼稚園入試」シンポジウムのリポート後編は、第2部に行われた特別インタビュー「名門幼稚園合格家庭の体験報告」をご紹介します。
登壇者は、
田園調布雙葉小学校附属幼稚園(女の子)お母様Sさん
暁星幼稚園(男の子)お母様Wさん
白百合学園幼稚園(女の子)お父様Mさん
日本女子大学附属豊明幼稚園(女の子)お母様Iさん
東洋英和幼稚園(女の子)お父様Nさん
で、みなさんこの春に入園したばかり。昨年の入試を振り返り、貴重なお話を聞かせていただきました。
目次
幼稚園受験をしようと思った理由は?
Nさん(東洋英和、以下英和):上の子が小学校を受験していたので、下の子も同時にと思いました。幼稚園を訪問し、世の中にはすばらしい幼稚園があるんだなと。それまで幼稚園受験の知識は皆無で、受験があることすらも存じ上げませんでした。
Iさん(日本女子大学附属豊明幼稚園、以下豊明):わが家は共働きで、小学校のお受験を考えていました。娘にはここにいってもらいたいと思った小学校にたまたま幼稚園があったので、チャンスのひとつとして考えました。終わってみて思うのは、受験対策でも詰め込むわけではない。お友達との関わりを支えてもらい、挑戦してみてよかったなと思っております。
志望園はどのように決めましたか?
Sさん(田園調布雙葉小学校附属幼稚園、以下田雙):私も幼稚園受験の経験があり、3歳から学園で14年を過ごしました。14年ともにできた仲間はかけがえのない存在で、ぜひ娘にも仲間を作ってほしくて受験を考えました。小学校からの学校も含めて4,5つの園に足を運び、またこういったセミナーでいろんな先生の話を聞く機会に足を運んで情報を集めて決めました。
Iさん(豊明):小学校受験を考えていたのと、社会に貢献できる強い女性になってほしいという想いから日本女子のみを受けようと思っていたので、他園には行っていません。活発で好奇心旺盛なところも、この幼稚園に合っているのかなとも勝手に思っておりました。
落ちたらそのまま伸芽’sクラブにお世話になろうと思っていましたので、気持ち的にはやはり楽に臨むことができました。
Nさん(英和):私はなかなか志望園を決められなくて、最終的には雰囲気で決めましたが、バスで通えることも非常に大きかったです。日々の負担になりますので、物理的なことは大事ですね。
夫婦でどんな受験準備を、日頃どんなふうに?
Mさん(白百合):妻が後悔なくできるようにと考えました。思い通りにいかないことが出てきたとき用に、あらかじめ対応を考えていました。そうしないと自分自身戸惑うことが出てきそうだと思ったからです。また、『パパ、ワークやろうよ』と言われたときは、どんなに忙しくても取り組みました。帰ってきて娘につかまえられたとき、ノーと言わないつもりで毎日玄関のドアを開けていました。
Iさん(豊明):小さい頃から見る聞く話すは大切だなと思っていたので、幼児言葉や汚い言葉を話さないことを気をつけていました。情報に流されず、伸芽会の先生のみを信じて他と比べないようにしました。親はどうしても比べてしまうものですが、娘だけを見ていると、成長や改善することが見えてきたように思います。
Wさん(暁星):どうしてもいろんな情報に触れて焦る気持ちもありましたが、いつも笑顔で授業や模擬面接などに参加して不安をなくしていくことで、当日もいつも通りに過ごせました。子どもは親を見ていますので、親が楽しんで笑顔でやっていれば大丈夫だと思います。面接に関しては、親子3人だったので、土日を中心に、主人と先の予定を調整して本番さながらに4、5回はやりました。また先生方からは、母子遊びがポイントなのではないかと聞いており、息子が幼くふざけてしまったりけじめがつかなかったため、場慣れしかないと思って、夏期講習など重点的にとっていきました。
Nさん(英和):直接的には貢献できなかったので、母親が悔いなくできるように家事など含め協力しました。妻の都合がつかないとき、会社の昼休みを抜け出して上の子を迎えにいったり、海外出張先からテストの予約の電話をしまくったり。予約をとるということがミッションでしたので(笑)、そういうことも含めて、悔いなくやれるようにサポートをしました。また、願書は父親の私が書きました。ただ関わりが直接的に多いのは妻ですので、共同作業で進めていきました。原文は私がパソコンで書き、伸芽会の先生の指摘をふまえて最終的に仕上げました。同時受験の上の子と合わせ18校になり、直前になるとほとんど寝る時間もありませんでした。
Sさん(田雙):準備期間が短く、1年前の11月にはまだ地方にいたので、焦って子どもを追い込むことをしたくなかったので、復習復習と追い込まず、伸芽会の先生にお任せをして、あまり口を出さないようにしました。
生活面で気をつけていたことは?
Sさん(田雙):夫婦ともにお互いに尊重し合い、丁寧に過ごすこと。身近な大人として模範になれるように心がけました。具体的には、たくさんの経験ができるように、自分のお尻をたたくためにも動物園や水族館などの年間パスポートをたくさん買って、勉強のためというより楽しい経験ができるように心がけました。あとは、お友達と関わる機会が少なかったので、百貨店のおもちゃ売り場、児童館などになるべく出向いて、1日30分など、お友達との関わりに慣れてもらうようにしました。
Iさん(豊明):限られた時間のなかで、行きたい場所に出かけられないときはそれに関する絵本を読んだり、お月見なら白玉粉を混ぜてみる、季節に花を見る、公園に行くなど小さなことを大切にするようにしていました。知育ドリルを渡したこともありません。迷路などは好きなのでさりげなく置いておいたり、興味を示したら一緒にやって、自分からやらせることはしませんでした。
Nさん(英和):ストレスマネジメントは大事だと思っているので、家庭内でのストレスを下げることにエネルギーを使いました。妻は考査の日が近づいてくると一喜一憂するようになりましたが、相手は2、3歳なので、正直思い通りに動いてはくれないですよね。でも実際に通っている妻たちは入り込んでしまう部分があると思いますので、自分が意識的に後ろに一歩引いて見るようにしていました。
Wさん(暁星):ものの名前を覚えていくのも、遊びのようにやりました。例えば、息子が料理長で主人がコックになりきり料理をします。どういう準備が必要か、鍋なのかどんな野菜が必要かなど自然な流れで覚えていきました。いくらおたまとフライ返しの違いを絵で見てもわからないけれど、ホットケーキを一回裏返してみると、頭に入ります。プリントで赤赤緑、次は何?などの問題も、果物に書き換えたりすると喜んでやってくれました。本人は覚えさせられたという感覚はあまりなかったのではないかと思います。
最後に、受験される方へのメッセージを!
Wさん(暁星):親も子どももいつも通り過ごすことが一番だと思っています。楽しく毎日過ごすなかに、必要なことを落とし込んでいけば必ず成長すると思います。
Nさん(英和):受験うんぬんではなく、家族のプロジェクトとして、全力で関わって楽しむと思い出に残ると思います。
Iさん (豊明):これで人生が決まるわけではないので、幼稚園受験をチャンスととらえ、教室を通して成長の過程を楽しんでいけたらいいのではないかと思います。
Sさん(田雙):幼稚園受験は窮屈に対応すると子どもの心に傷をつけることもあると私は思っています。支え合い、一緒にがんばることができれば、家族の絆を深め合うようなかけがえのない経験になると思います。
Mさん(白百合):1人目のときには妻の考え方への理解がすすみ、2人目では絆が深まり、団結感が強まりました。今しかできない経験ができたと思っています。
一緒にがんばりつつもみなさん「楽しんで」乗り越えられた印象を受けました。受験を機に家族として、また夫婦の間にも絆が生まれたとお話されていました。
まだまだ書ききれなかったエピソードや入試情報はたくさんあります。興味を持った方は伸芽会のHPでシンポジウムの開催をチェックしてください。
▼小学校受験をこれからお考えの皆様に、最初に必ず知っておきたいことをまとめた連載コンテンツがこちら!
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