ワーキングペアレンツの教育フォーラム&合格報告会(後編)~慶應義塾幼稚舎、暁星小学校、青山学院幼稚園…2019年度 名門私立幼稚園・小学校合格者インタビュー~
後編では、慶應義塾幼稚舎、早稲田実業学校初等部、暁星小学校、青山学院幼稚園、日本女子大学附属豊明幼稚園に合格された共働きの保護者の方に、お話を伺います。来年度以降受験をお考えの皆さん、ぜひ参考にしてみてください!
目次
できないことはマイナスじゃない!
慶應義塾幼稚舎Yさんの場合
夫婦で私立小出身なこと、兄も受験をしたので妹にも小学校受験をすることにしました。一度経験しているとはいえ、男女では見る学校も対策も全く異なります。
娘は共学と女子校を志望校にしたため、ペーパーから運動、巧緻性と幅広いジャンルをカバーしなければいけないのは大変でした。とはいえ、しんが~ずクラブにお世話になっていたので、家庭では年中は季節の行事を体験させるゆるやかな準備で、年長に入ってから土日で伸芽会に通いスイッチを入れました。
家庭学習では、得意と不得意の見極めがポイントかなと思います。娘は几帳面で丁寧な性格なので時間内で課題を終わらせるのが課題でした。なるべく毎日手を動かすよう工夫しました。
共働きのわが家にとってしんが~ずクラブは第二の家庭のようでした。19時頃お迎えに行くと夕食も終えペーパー学習に取り組んでいて、帰宅後は家に帰ってお風呂に入って寝るだけ、そんな日もありました。夫も忙しいながらも運動面を長男と見てくれました。
わが家の場合、小学校受験は子どもからやりたいと言ったものではなかったので、言ってしまえば親の趣味。であれば親が最後まで責任をもって取り組もうと夫婦で決めました。「できないことはマイナスじゃない」、「脅し文句は言わない」を意識していましたね。
たとえ願いがかなわなくても、その時間は無駄ではないから、日々成長を感じて将来の可能性を広げてくれると信じて頑張りました。
朝ごはん前にパパと運動&ペーパーが日課に!
早稲田実業学校初等部Hさんの場合
中学受験の大変さを耳にし、塾通いよりも小学校では人間力を高めてほしいと思い、小学校受験を決意。息子は年中から伸芽会にお世話になりました。
生活面では夜は集中力が続かないため年長の夏から朝方に切り替え、私(パパ)と一緒に早朝ジョギングから軽い運動(スキップや縄跳び、ボール投げなど20分)→朝食後にペーパー(20分×2セット)と巧緻性の練習をして幼稚園へ。帰宅後はママと工作やお手伝いなど生活習慣を養うものと夫婦で役割を分担していました。
共働きでスケジュール管理が大変なので、そこは妻にお願いして専用ノートで管理し、共有していました。とはいえ、息抜きも大事なので、サッカーの習い事でリフレッシュしたり、釣りに出かけたりと土日はなるべく外で遊ぶようにしました。
今振り返って思うのは、特に共働きの場合はいかに時間を効率的に使うかがポイントだったかなと。もちろん父親の協力は不可欠です。妻だけでは仕事に家事に幼稚園にとオーバーワークになってしまいますから、僕はマネージャー役に徹しました。
結果的に合格をいただけましたが、家族全員で一つの目標に向かって過ごした濃密な時間はとてもいい経験になりました。
生活のあらゆるシーンで遊びながら時間を確保!
暁星小学校Tさんの場合
共働きですと説明会など行ける時間も限られてしまいますので、ネットの情報なども参考にしながら子どもの性格と合うかを第一に考え、通学時間30分以内で通える学校に絞りました。
さらに、息子が「僕は人前でダンスをしたりするのが苦手で恥ずかしいからペーパーで評価されたい」と申しましたので、ペーパー重視の暁星小学校を志望校に。
具体的な家庭での対策としては、過去問を年長の夏前に終わらせ、傾向を知るとともに早い段階で子どもの癖を把握しておきました。
なかなかまとまった時間を取るのが難しいので、冷蔵庫に貼ったシートに季節の野菜を切り貼りしたり、通園時にしりとりをしたり、食事の際に分類を学習したり、読み聞かせで話の記憶を問うなど、生活のあらゆるシーンで遊びながら課題に取り組んでしました。
勉強面は私、運動面は夫と分担してはおりましたが、夏以降はバタバタしてきたため、家事は外注に。時間のないワーママにとっては「任せるところは夫やプロに任せる」とある程度割り切ることも大切だと思います。
最後に忘れてはいけないのが受験時期の感染症です。息子は幼稚園受験もしたのですが、試験前日に嘔吐をしてしまい思うような結果をいただけなかったという経験があったため、後悔しないためにも今回は10月半ばから幼稚園をお休みして体調管理を徹底しました。
不安になることもあると思いますが、お子さんを信じて頑張ってください。
パパやシッターさんと頼れるものは頼っていい!
青山学院幼稚園Nさんの場合
震災以降、なるべく職場か家から近い学校に通わせようという思いもありましたので、学校選びには苦労しました。1歳からしんが~ずクラブに通っていたので、先生方のおかげで遊びの中で自然と受験に対する基礎的なことが身についていったと感じています。
家で課題に取り組む際は、おおげさに褒めてやる気を出すようにしていました。休日は、志望校の園の近くを通ってみたり、キリスト教の学校が志望でしたので教会に行ってみたりと、本番で子どもがびっくりしないようにお出かけの中に受験に関することを取り入れていきました。
わが家はどちらかというと夫の方が時間に融通がきく仕事であったので、願書に面接対策とほとんどが父親主体でやってくれていましたが、お教室の送迎などは、ときにはシッターさんにお願いしながら通いました。
終わった今思うことは、たくさんの園の説明会に参加したのですが、そこで聞いた話はとても子育てに役立つものばかりだったなということ。志望校を決める際はぜひ多くの学校を見て決められるといいと思います。
働きながら姉妹のダブル受験にバタバタ…
日本女子大学附属豊明幼稚園Mさんの場合
わが家は長女の小学校と次女の幼稚園というダブル受験でした。できる限り気になる学校には見学に行ったり、在校生の話を聞いたりしながら志望校を決めていきました。
とはいえ、平日私は20時すぎに帰宅することもあり、そこからお風呂に入れて上の子の勉強を見て夫が下の子をと常にバタバタ状態。本当にこの1年はスケジュール管理に苦労しました。
掃除や洗濯は得意な夫にお願いし、私は料理担当と家事も分担していましたが、仕事もハードな時期は本当に疲れてしまい、子どもたちにイライラしてしまったこともしばしば…。
面接では「お仕事をされていて学校の行事や娘さんのために時間を割けられますか」といった話はよく聞かれました。私は自営業なのでなるべく午前中に仕事を入れ午後はフレキシブルに対応できるようにしますと答えていました。
今思うと「なんであんなに怒っちゃったんだろう」と後悔することもたくさんあります。子どもは時期がくれば成長とともに課題ができるようになったりするもの。たとえ怒ってしまったとしても、「大好き」という気持ちを伝え「大丈夫、できるから!」と子どもを信じて温かい目で見守ってあげてください。
いかがでしたか。ワーキングペアレンツならではのリアルなエピソード、ぜひ参考にしてみてください。
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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