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最新! 2022年小学校受験の振り返り&2023年度はどうなる?

最新! 2022年小学校受験の振り返り&2023年度はどうなる?

少子化と言われているものの、小学校受験者数は横ばいが続き、人気校は高い倍率を維持しています。

そこで、2022年の小学校受験の速報を伸芽会教育研究所の飯田先生と牛窪先生が詳しく解説。2022年の傾向や振り返りとともに、2023年の小学校入試の傾向も分析していただきました。

2022年の慶應・早稲田は倍率10倍以上!共学志向も

__2022年度の小学校受験を振り返って、受験者数の推移や特に印象的だった問題、人気が集中した学校などについて教えてください。

飯田先生:慶応義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部、早稲田実業学校初等部、雙葉小学校、東洋英和女学院小学部、青山学院初等部などは、例年と変わらず高い人気でしたね。

試験内容に関しては、今年は感染対策を引き続き行いながらも、コロナ前のような遊具を使った行動観察や対面の面接なども再開した学校が多く目立ちました。

コロナ前と比べて便利になった点と言えば「Web出願」でしょう。こちらはコロナが収まったとしても今後も継続していくと思われます。複数の願書を取りに行ったり郵送したりするのは親御さんにとっても大変でしたからね。

また、倍率に関しては、慶應や早稲田は10倍以上と、共学志向が若干増えてきている印象はあります。

総じて、少子化は続いているものの、小学校受験者数はほぼ横ばい。むしろコロナ前よりも増えています。2023年もこうした倍率や受験者数は大きくは変わらないと思われます。

行動観察ではパターン化した子を外す傾向も!

__他に印象的だった試験はありますか?

牛窪先生:行動観察や面接においては、これまでの合格セオリーやパターン化した子を外すような出題が見られました。

たとえば、キリスト教の学校の面接で、親御さんに「子どもが神様はいないと言ったらどうしますか?」と宗教の自由を問う質問をしてきたり、与えられたテーマで絵画を行う課題では、途中でお友達と交換して続きを書くといった学校も。

また、ある学校ではドッヂボールで最初にあたってしまった子が合格した(ずっと一生懸命応援できた子)という例もありました。

学校側は、正解のないこれからの時代や変化する今の世の中を、親御さんがどのように考えているかであったり、お子さんはお友達と相談したり協力して物事を成し遂げられるかをより重視しているように感じます。

とはいえ、どんな課題が出題されても、行動観察では自分以外の「リズム」「気持ち」「観点」を大事にするのがポイントです。

浦和ルーテル学院小学校を筆頭に、埼玉の私学小も高い人気

__中学受験では、例えば東京の場合、前受け校として早めに試験が行われる埼玉や千葉の学校を受けるようですが、小学校受験でもその傾向はあるのでしょうか。

飯田先生:そうですね。コロナ以降、リモートワークでお仕事をされる方も増え、お住まいが東京でなくてもよくなった方が増えたので、埼玉の学校も受験される方が増えて、実際に、入試倍率も上がっています。

今回は、埼玉で注目を集める私立小学校についても解説していきたいと思います。

浦和ルーテル学院小学校

埼玉の私学の人気をけん引するのは、青山学院大学の系属校となった「浦和ルーテル学院小学校」の存在も大きいです。

都内の私立小学校を受験する前にこちらを受ける方も多く、2022年は男女ともに倍率は3倍ほどですが、今後さらに倍率が高くなることも予想されています。

キリスト教の学校で「少人数制」や「国際教育」を視野にいれた“ギフト教育”を掲げています。1年生から英語教育にも力を入れており、中高ではアメリカでの海外研修プログラムも充実しています。https://www.uls.ed.jp/es/

開智小学校(総合部)

教育理念は「国際社会に貢献する、心豊かな、創造力・発信力をもったリーダーを育てる」。

小中高の12年間を4年ごとに区切った「4-4-4年制」を採用しており、教科を超えて教養を育てる国語はもちろん、考える力を育む算数学や理科など、理系にも強い学校です。

小学校から教科担任制をとっており、1年生から週5日でネイティブ教育による授業があります。https://sougoubu.kaichigakuen.ed.jp

さとえ学園小学校

「個性を伸ばし、才能を開花させ、将来のエリートに」を掲げるさとえ学園小学校。

正課授業の後、特色あるアフタースクールプログラムを多数開講した複合型教育にも力を入れています。造形やヴァイオリン、クラシックバレエに空手といった情操教育も。

設備も素晴らしく、校内に本格的なプラネタリウムや水族館もあります。https://satoe.ed.jp

西武学園文理小学校

こころと知性、国際性を身につけた、グローバルな「トップエリート」を育てる、がモットー。

英語では「文理イマージョン教育」を掲げ、日本人と外国人英語教師がチームを組み、音楽や図工、体育を英語で行う。

登校時や昼休み、清掃や児童集会なども英語を使用するなど、週に10時間以上英語に触れることで、自然と英語力が向上していく学校です。https://www.seibubunri-es.ed.jp

いかがでしたか。2022年の入試の動向や最新情報をしっかりとチェックして2023年以降の小学校入試に役立てていただければと思います。

詳しくは、伸芽会のHPに掲載されている学校別の合格体験談や全教室で開催している「小学校・幼稚園選び相談(要予約・無料)」、各種イベントもチェックしてみてください!https://www.shingakai.co.jp

監修者プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。


著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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