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2021年の小学校入試振り返り&2022年の傾向を解説!

2021年の小学校入試振り返り&2022年の傾向を解説!

2度目のコロナ禍での小学校受験となった2021年度の小学校受験ですが、今年度も全体の志願者数としては増えている傾向にあると言います。そこで、伸芽会の飯田先生に、今年度の入試のふり返りや2022年度の傾向を予測いただきました。

監修者プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。


全体の志望者数は増えているの?

昨年同様、コロナ禍での小学校受験であった2021年の小学校受験ですが、今年度も全体の志願者数としては増えている傾向にあります。理由としては、公立より私学の小学校の方が緊急事態宣言下でのリモート授業といったオンライン化がスムーズであったり、対応が早かったと感じた親御さんが多いように思います。私立小学校では1学年あたりのクラス数が多くても4クラスと公立に比べて少ないため、オンラインの導入のペースも早いと言えます。また、コロナによる先が読めない環境下での2020年教育改革がスタートしたわけですが、思うように進まない公立と比較すると、独自で改革を進めていける私学へという選択肢を考え直した親御さんもいらっしゃるようです。

コロナ禍2度目の入試の特長とは

今年もコロナ禍の入試となりましたが、ベースとしては大きな変化はなかったように思います。感染拡大の状況が読めなかった2020年度の入試では、安全面を最大限に考慮して「行動観察はゼロ」という学校もありましたが、2021年度の入試では、消毒などは徹底しながらではありますが、ある程度は例年通りの試験が行われていました。一部の学校では、感染拡大によっては入試の面接もリモートで行うというところもあったようです。

コロナ禍と並行して、公立私立問わず、小学校でもパソコンやタブレットを1人1台配付するデジタルの学びが始まりました。学校側としては、入学してからのことを考慮して、入試でもプロジェクターを使ってお手本を見せたり、タブレットに出てくるお話を聞いて解く問題など、試験にデジタルデバイスを取り入れる学校も増えつつあります。

印象的だった試験内容

小学校入試ではペーパー試験や行動観察、面接などがありますが(学校により異なります)、基本的には5~6歳のお子さんが普通に身につけてほしいことを問う問題です。これまで体験してきたことをもとに、年齢相応の発達の中でできる子を求めています。

「一般的にはペーパーの勉強を段ボール何箱分やらないと合格しない」などと言われていますが、伸芽会では知識を詰め込むだけでは合格しないと考えています。「なぜそうなるか?」といった体験に基づいた興味関心であったり、学びの土台がしっかりしていることが何よりも重要なのです。

今年印象的だった試験の問題としては、関西のある小学校で「オリンピックの五輪のマークがありますが、真ん中の色は何色?」という問題が出題されました(答え:黒)。2021年はオリンピックイヤーでしたからお子さんも一度は見たことがあると思いますが、色の順番は大人であっても答えられる人は少ないのではないでしょうか。テレビでオリンピックを見た際に、「五輪のマークは五大陸を表しているんだよ」などと会話しながら色について触れられていた人が正解できたわけです(覚え方として私はよく、左から“あおき(青と黄)さんちのクリスマス(緑と赤)”と話しています笑)。

さて、次の2024年のオリンピックはパリで開かれますが、フランス国旗の青の色が最近濃く変わったなんてご存知だったりしますか?

(実はフランスのマクロン大統領が、フランス革命後に採用された当時の三色旗の色に戻したかったという理由から、密かに2018年から青を濃紺に変更されていたそうです)

日々のニュースにどれだけ注目して家庭で話題にできるかも、小学校受験をするしないに関わらず、お子さんとの学びを深めるヒントになるのではないでしょうか。

2022年度の小学校入試予測はどうなる?

2022年度の小学校入試については、コロナ禍の感染拡大によって読めない部分もありますが、基本的には2021年度と大きく変わることはないと考えています。ただし、学校説明会や試験に関わるさまざまなシステムがデジタル化されつつあり、願書のエントリーもオンラインでというところも出て来ています。気がついたら願書の出願エントリーが終了していたなんていうことがないよう、ぜひ最新の情報を小まめにチェックしておくことをおすすめします。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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