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暁星小学校や立教小学校を目指す方必見! 伸芽会「男子難関校ガイダンス」講座とは?

暁星小学校や立教小学校を目指す方必見! 伸芽会「男子難関校ガイダンス」講座とは?

今回は、伸芽会の人気講座「男子難関校ガイダンス講座」の模様をお伝えします。

暁星小学校や立教小学校といった男子の難関小学校を目指すご家庭はもちろん、慶應義塾幼稚舎、早稲田実業学校初等部、青山学院初等部、成蹊小学校といった、男女別の考査がある共学難関校を目指す男の子のご家庭にもぜひ見ていただきたいです。

男子難関校に求められるのは「きちんと話を聞ける子」

はじめに、幼稚舎を目指す保護者向けガイダンスのポイントを伸芽会の酒匂(さこう)先生にお聞きしました。

__男子難関校ではどんな子が求められるのでしょうか?

第一は、他の私立小学校受験校と同様「きちんと話を聞ける子」だと捉えています。特に、暁星小学校は、ペーパーを見ただけでは分からない、設問をしっかり聞かないと解けない問題があります。一方の立教小学校は、具体的に操作しながら「こうしたら簡単にできそうだ」と考えられるようにしているようなので、聞いたことをその通りに実行できるか、諦めずにじっくり聞いているかを見ています。

__男子難関校に合格された家庭の共通点を教えてください

「わが子のことを第一に考えているご家庭」だと感じます。具体的には、お子さんの性格を考慮したうえで、「男の子だけの環境で伸びていってほしい」「発達段階に合わせてわが子を伸ばしたい」「生涯の友をこの時期から見つけてあげたい」などがあるように思います。

暁星小学校・立教小学校の試験の特徴

__男子難関校ではどのような試験が行われるのでしょうか?

どちらも考査は2日間あります。立教小学校は連日、暁星小学校は1次通過者のみ2日目を受験します。男子の特徴として、初日は緊張感をもって臨めても2日目には慣れてしまう傾向があります。ですから、「適度な緊張感」を持って臨んでほしいですね。

具体的には以下のような試験があります。

暁星小学校 

1次試験でペーパーテストと運動テストがあります。暁星小学校のペーパーは理解力や思考力、判断力も問われます。問題数が多いので、日ごろからしっかりと家庭学習で対策をしていく必要があります。運動テストでは、技術はもちろん「待てる子」かどうかも見ています。2次試験では、生活習慣や巧緻性、集団行動など、集団生活を送るための力が問われる問題が出されます。

立教小学校

ペーパーテストはありません。1日目が「話の記憶」で、プロジェクターの映像を見て口頭や碁石で答える問題です。最近は「あなただったらどうですか?」「なぜ〇〇したと思いますか?」など、当事者意識を持って聞いていたかを問う課題も出されます。

2日目は碁石やカード、具体物を使って操作する課題が続けて出されます。初めの方の問題は正解率が低い問題でも、やり方を聞きながらだんだんと難しい問題でも解けるようにされています。テスターが発するコツやアドバイスなどをきちんと聞いて、吸収できるかどうかを見ています。

男子難関校の試験で見られるポイントは?

__男子ならではの試験は女子校や共学とどう違うのでしょうか?

男子校の特徴として、暁星小学校はペーパーテスト、立教小学校は個別テストと形式は異なりますが、「数や図形」は頻度が高いです。行動観察と運動では、一人だとできることでもチームになると「人任せ」になったり、「我が強い」子もいるので、「約束を理解して行動できるか」が一番のポイントになります。

運動面では聞くときは聞く、やるときはやるのメリハリが重要です。聞く際にふらふらせず聞けるか、そして言われた通りに動けるかも見ています。

女子がいると「きちんとやるお手本」が身近にありますがそれがないので、どうしても周りの子どもに流されてしまいます。「男子だけの環境」でこれらができるかはとても難しいのです。

この日の行動観察は「トランプ」でした。数字の1~6のカードを2チームでランダムにとり、相手が何を持っているかを類推し、数の多い方が勝ちとなります。自分のチームが4、相手のチームは5を出したならば、手持ちは1と6、相手は2と3となりますね。そのときに「勝つために次に何を出せばいいか」を考え、チームの3人で相談しながら決めていきます。自分だけ分かっていればいいのではなくて、分かっていない子にも優しく説明できるかもポイントとなります。

また、共学校や女子校と比べて、男子校の行動観察などは、男の子同士で周りを気にせずに行動できるからか、活発な雰囲気なのも特徴です。ただし、中には、歌に合わせて踊るという立教の課題で「ダンスは恥ずかしい」という子もいますが、恥ずかしがらずに経験を積んでいくことが大事です。

「何かを突き詰められるオタク気質の子」が男子校に向いている!

__ずばり、どのような子が男子難関校に向いているのでしょうか?

特に男の子は、親御さんの期待と現実との乖離があって、どうしても厳しくしてしまいがちです。でも、男子は「褒められて伸びる」生き物ですし、好きなことに熱中したときの強さは素晴らしいものがあります。

暁星小学校、立教小学校の先生方も、「好きなことに打ち込める子」や「何かを突き詰められるオタク気質の子」が男子校では生きやすいともお話されていました。

ですから、戦隊ものでも昆虫でも、周りに負けないくらい何か好きなことや得意なことがある子は男子校に向いていると考えます。そんな好きなことが褒められた経験がある子は、おのずと苦手なこともカバーできるようになると信じています。

男子を上手に巻き込む家庭学習6つのコツ

では最後に、伸芽会の飯田先生に聞いた、小学校受験対策で男の子を上手に巻き込む6つのコツをお伝えしたいと思います。

プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。


①勉強の前にまずは体力をつけよう

プロ野球選手・大谷翔平のような一流アスリートだって技術習得の前に体づくりが必須ですよね。来年小学生になったときに一人で通学し、きちんと授業を受けられる基礎体力をつけましょう。

②まっすぐ立てる、まっすぐ歩けるか

驚かれるかもしれませんが、小学校受験を目指すお子さんでも、男子は常時ふらふらしていてまっすぐ歩けない子が多いです。男の子とはそう言う生き物なんです。逆に、まっすぐ立てる子、ぴたっと止まれる子は合格の可能性が高いのです。

③日々の生活の中で意識を高めよう

男子は、年長でもトイレに行った後、シャツがズボンから出ている、ハンカチがポケットにしまえないが“あるある”です。普段から日々の生活の中でこういったことに意識を向けさせていきましょう。

④自分の荷物を自分で持つことが当たり前に

お教室の日だけ自分で持つのではダメです。年長さんになったら、常にどんなときでも自分の荷物は自分で持つことを当たり前にしましょう。自立はもちろん基礎体力の向上にもつながります。

⑤お父様のお友達と会話できますか?

家族以外の大人、特に男の人と話せないお子さんが多いです。試験では初めて会う男の先生も多いですから、お父様やお母様のお友達とも恥ずかしがらずに自分から挨拶し、はきはきと会話できるといいですね。親御さんもそういった環境を作ってあげるように意識してみてください。

⑥家庭学習はアリジゴク作戦が効果的!

「さあ、お勉強しましょうね」できちんと始められる男子はまずいないでしょう。「ママやパパと勉強することが楽しい」という環境設定に持ち込むことが重要です。たとえば、仮面ライダーでも虫の絵本でもなんでもいいので、今好きな絵本を一緒に読みながら、いつのまにかママの横に座っている。そのうち、脱線しながら遊びながら課題をやっていた、という巻き込み型の「アリジゴク作戦」が男子には効果的です。

真面目なお母様ほどあれもこれもやらせなきゃと焦り、先回りして手出ししがちですが、これは逆効果です。入学後にランドセルにプリントがぐちゃぐちゃでは、お手紙も親御さんに届きませんよね。いくらペーパーができてもプリントや机がぐちゃぐちゃでは合格しません! 学校側が求める生活習慣とはそういうことです。

そう簡単にできないことは百も承知ですが、一歩一歩の積み重ねしかありません。

ペーパーをやる前にまずは①~⑥のような「生活技術の向上」「習慣を変える」ことです。これらの意識が上がると、必然的に自立のレベルや言語のレベルが上がり、試験当日何を求められているかに反応できるようになります。くれぐれもあれこれ詰め込みすぎて消化不良にならないようにしましょう。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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