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成蹊小学校に合格するために必要な力とは? 伸芽会「成蹊小学校ガイダンス」の模様をレポート

成蹊小学校に合格するために必要な力とは? 伸芽会「成蹊小学校ガイダンス」の模様をレポート

「五感で学ぶ、遊ぶ」を掲げる成蹊小学校は小中高大学までの共学一貫校です。成蹊小学校が求める子ども像や、合格のために必要な力を、伸芽会の先生と在校生の保護者の方のリアルなエピソードとともにご紹介していきます。

成蹊小学校はペーパーも運動もハイレベル!

__まずは伸芽会の飯田先生から成蹊小学校が求める子ども像について
一貫教育である成蹊小学校は、共学校の負荷のかけ方という点から考えても、求めるレベルが高い学校と言えます。そのため、ペーパーや運動もハイレベルなことが出題されるのはもちろんですが、保護者の面接と行動観察でのお子さんの様子が連動していることも大事になってきます。面接は学校側が保護者の方の人柄やそのご家庭の教育方針を見るためのものですから、学校研究をしっかりと行って、家庭の中でどのように高めていくのかといった考えを、ご夫婦でしっかりと一致させておくことが重要です。今日ご参加下さる在校生の方のお話も参考にされてみてください。

プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。


成蹊小学校に合格するのは、諦めず最後まで意欲的に取り組める子

__続いて試験の内容について、伸芽会の先生からアドバイスをいただきました。

ペーパー試験は話の記憶が長文で問題数が多い
成蹊小学校のペーパー試験は長文の話の記憶と構成や推理・思考、観察力などの項目の中から問題数が多く出題されます。話の記憶は長文ですが細かい点まで質問されますので、話の内容を整理して、イメージしながら聞く力を育てましょう。ペーパー試験ではしっかりと聞く姿勢や、テンポよくできること、最後まで諦めないことも大事なポイントです。また、終わったら見直す習慣や時間の意識を持ち集中して取り組むこともできるといいですね。
ペーパー試験は話の記憶が長文で問題数が多い

制作・巧緻性は自主性とスムーズさもポイントに!
この日は画用紙で「Tシャツを作る」という制作でした。先生のお手本となる作業手順をひと通り見てから、自主的に取り組むことになります。道具をスムーズに使えること、ひも扱いに慣れること、さらに机の上を整理しながら進められるかも意識しましょう。
制作・巧緻性は自主性とスムーズさもポイントに!

運動課題・行動観察はルールの中で楽しめているか
この日の運動は体支持(プランク)とボールを使ったものでした。ボールをついて前に進むことは難しいので、まずはボールを同じ高さと強さでコントロールできることを目標に。「やめ」と言われるまで続けられるといいですね。また、運動課題はお話を聞く姿勢やお友だちを待つ姿勢、自主性をもって取り組めているかも見られています。行動観察では、運動課題と同様に、ルールを理解し意欲的に楽しんで参加しているかがポイントです。その中で友だちとの関わり方や協調性も見られています。
運動課題・行動観察はルールの中で楽しめているか

__最後に、在校生の保護者の方のリアルなエピソードから成蹊小学校とはどんな学校なのかを見ていきたいと思います。

成蹊小学校の子は遊びと勉強のON/OFFの切り替えが上手

__入学してよかったと感じることは?
「7時半に正門が開くのですが、15分前には門の前で待っているほど学校が大好きです」
「遊具も豊富な2つのグラウンドが大好きで、毎朝早めに行って30分遊ぶのが日課です」「自然が多いので、最近はいろんな虫を教室で飼い、子どもたちが世話をしているようです」と、自然いっぱいにのびのび遊べる環境の良さをお話される保護者の方が多かったです。また、コロナが始まったときの対応も速く、成蹊小学校は行事が多いのも特徴ですが、コロナ禍でもなるべくやらせてあげようという先生方の想いが感じられたというお話もありました。

__成蹊らしさを感じる場面は?
「週末に洗った靴や上履きが翌日の月曜日には既に真っ黒になるほど汚れます(笑)」
「真冬でも半袖で遊ぶ子もいるほど元気な子が多いです」
とお話されていました。成蹊小学校は行事も多い学校ですが、お話を伺って勉強と遊びのONとOFFの切り替えができる子が多い印象を受けました。

__生徒や先生の様子は?
「行事で学校に行くと、1~6年生までの男女がグラウンドに出て元気に走り回っている姿をよく見かけます」
「昆虫、恐竜、元素など、何かに興味のある子が多いです」
「先生は教育熱心な熱い先生が多く、宿題はほぼ毎日、漢字と計算と音読、さらに日記指導もありますが、提出すると丁寧にコメントを書いてくれますし、1年生は毎日学級通信を写真付きで配信してくれたので安心できました」
という感想をいただきました。また、先生と生徒の距離は近く、先生を決められたあだ名で呼んでもいいそうです。

__受験を通して得たものは? これから頑張る方にメッセージを
「小学校受験の準備は大変でしたが、娘への教育方針や接し方を真剣に考えるいい機会になりましたし、結果的に、学校生活を楽しんでいる様子を見ていると、やってよかったと思います。いろんな情報があると思いますが、惑わされずに頑張ってください」

「小学校受験を経験して感じたのは、受験はあくまで通過点だということです。勉強嫌いにならないよう、いかに楽しんでやれるかも大事だと感じました。また、受験対策は一人では回しきれず本番が近づくにつれ気持ちも左右されるので、ご夫婦で分担したり、お教室の先生によく相談されるといいと思います」

いかがでしたか? 在校生のお話を参考に、ぜひ実際に足を運んでご自身の目で学校の雰囲気を感じられてみてください。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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