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夏休みが勝負!親と子の受験準備必修講座【後編】合格を引き寄せる直前期の家庭教育

夏休みが勝負!親と子の受験準備必修講座【後編】合格を引き寄せる直前期の家庭教育

間もなく今年の入試シーズンがスタートします。初めての入試で戸惑う親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで、この時期の不安や疑問を解消すべく、直前期の過ごし方や家庭教育について、伸芽会の佐藤先生が伸芽会セミナーで講演。

ここではその中から大切なポイントをいくつかご紹介します。

佐藤眞理先生
佐藤眞理先生(伸芽会教育研究所 主席研究員) 
幼児教育指導歴40年。子どもの潜在的な力を引き出す指導と的確なアドバイスで、有名小学校や幼稚園に多数の合格者を送り出している。著書に『伸芽会式 子どもを伸ばす家庭教育「5つの力」』(講談社)。

 

最近の受験で問われる点にも変化が!

共働きや一人っ子世帯の増加、住環境の変化に伴い、子どもたちも変わってきたと言われています。例を挙げると、昔に比べ、人との関係が上手にとれない子、自分なりの考えを述べるのが苦手な子、我慢できない子が多くなってきています。

受験は、これらのことがきちんとできる子が合格するとも言えそうです。どうぞ、日常の生活習慣やマナーを徹底し、来たるべき受験に備えてください。

夏は、親と過ごして楽しかった体験をたくさんすること!

夏の過ごし方次第で子どもはよくも悪くも変わる、と言われています。何よりも大事なことは、親と一緒に過ごして楽しかった体験をたくさんすることです。

これは、何も遠くに行くことだけではありません。植物を育てたり、虫捕りなどの自然と触れ合うことでもいいのです。何か、普段と違った体験をしましょう。

親と共有できる発見や感動は子どもの記憶に強いインパクトを与え、これらの実体験が、受験で重視される表現力(絵画、制作、言語)にも必ず生きてきます。

生活習慣の見直しを徹底し、課題意識の定着をはかる

つい朝寝坊してしまいがちな夏休みですが、規則正しい生活習慣を作って生活のリズムを整えましょう。さらに、「年齢に応じた身の回りのできるものチェックリスト」を作るとよいでしょう。これは、できないからダメなのではなく、できるという自信をつけることが目的です。

また、お手伝いは積極的にさせましょう。子どもは、お手伝いを通して指示の理解や知識を増やしていきます。これは受験においては、コミュニケーション力や生活力が問われる「集団テスト」でも大いに役立つことです。

遊びの中で課題意識の定着をはかる

子どもは楽しくなければ学ぼうとしません。習得させたい課題は、ごっこ遊びの中で定着させるとよいでしょう。

たとえば、チラシの果物を切り取って並べて、一緒にお買いものごっこをしたり、コップの中でどれが一番多く入るか比べてみよう、などの実験遊びをしたり。

プリントを始める以前に、考える基礎としてこういったことの具体的なイメージができているかはとても大事です。これらは、受験における「ペーパーテスト」や「個別テスト」にも通じます。

直前期の心構えと過ごし方

受験が近づいてくると、ママのやることばかりが増え、焦ってイライラしがちです。それを子どもにぶつけては元も子もありません。

直前期は、体調管理に気をつけるのはもちろん、受験を意識しすぎて子どもを追い込まないよう、家族が団結して乗り越えていくことが大切です。また、新しい環境への期待感を持たせることも子どものモチベーションアップになるでしょう。

さらに、提出書類は早めに準備する、人と比べずに子どもに自信を持たせる、これも忘れてはいけない大事なポイントです。合格したご家庭を見ていると、お父様がとても協力的なことが多いですね。

 

いかがでしたか? 受験に関わらず、日々の生活の中で実践できそうなことがたくさんありましたね。

受験において子どもと向き合うために大事なことは、モチベーション作りと自主性の尊重。

そのためには、子どもに「できるようになる楽しさを知る」、「やってみようと思えるようにする」、「やらないという選択肢を作らないようにする」などといったコツもあるんだとか。ぜひ試してみてください。

▼前編はこちら
夏休みが勝負!親と子の受験準備必修講座【前編】名門小学校・幼稚園の願書の書き方

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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