わが子に合った幼稚園、小学校を選ぶ3つのポイント
できれば我が子にはベストな環境を与えたい、そう思うのが親心。中学校以降は本人の希望で決める場合が多くなりますが、「幼稚園、小学校」は普通親が選ぶもの。学校の選び方のポイントを、伸芽会(幼児英才教育局)の佐藤眞理先生にうかがいました。
佐藤眞理先生(伸芽会教育研究所 主席研究員)
幼児教育指導歴40年。子どもの潜在的な力を引き出す指導と的確なアドバイスで、有名小学校や幼稚園に多数の合格者を送り出している。著書に『伸芽会式 子どもを伸ばす家庭教育「5つの力」』(講談社)。
目次
その① 国立、私立、公立の違いを知っていますか?
まずは、幼稚園・小学校問わず、国立、私立、公立校の違いをきちんと把握しておきましょう。
国立大学附属の小学校(以下幼稚園含む)は、先生の教育意識・お子さんの自立度が高いことがまず特徴としてあげられます。公立小学校はずばり、家から近いことが最大の魅力。通学も便利だし、気の合うお友達も近所であれば見つけやすいですね。
私立小学校を希望する人は、いろんなタイプの人(良くも悪くも)がいることを望まない場合が多く、自分が求めるスタンダードは保証されやすいかもしれません。さらに、公立や国立と比べて、私立は学校全体がひとつの家族のような雰囲気があり、勉強から生活面までをきめ細かく指導してくれるといった良さがあります。
ただ、公立小学校でもモデル校と言われるところは違っていて、学校全体の方向がまとまっているため、教育の意識が普通の公立小学校よりも高い場合が多いと言えます。
その② 学校生活で身につけてほしいことを考える
最近ニュースなどで話題になった「組み体操」を例にとると、ケガに関してのクレームをおそれて、運動会でやらないという学校も増えています。
しかし、組体操は、1人ではできないもの、みんなで協力してお互いの責任を果たさないとできあがらないものですよね。学校という集団のなかで学びたいのは、例えばそういうものなのではないかと私は思うんです。決して学力だけではありません。
ですから、説明会や展覧会、運動会などを実際に見て聞いてその学校の考え方や方針を納得したうえで、わが子に合う雰囲気かどうか、その学校でどんなことを身に付けてほしいかを夫婦で話し合って、選ぶのがいいと思います。
その③ 小学校受験のメリット・デメリットについて
行きたい小学校が決まり、いざ受験を意識し出すと、熱心になるあまりに周りが見えなくなってしまう場合があります(特にお母さんに多いです)。ただ、それを乗り越えれば、家族の連帯が強まるというのはよく聞く話です。
あるお父さまが、「子どもと密に関われるのは小さいうちだけだから」とおっしゃって、説明会への参加や勉強をみるのもできるだけ自分がした、なんていう方もいます。「小学校受験を通じて、子どもを育てる上で自分たちが大事にしてきたこと、大事にしたいことが、はっきり意識できるようなった」という声もあります。
また、受験を意識して教室に通うことで、客観的にわが子を知ることができるのも貴重なことです。「今自分の子が何ができてどんな経験をさせるべきか」を考えるいいきっかけになりますし、子どもの将来についてや、子どもの長所短所について気付く機会になるはずです。
小学校(幼稚園)受験を通して、これからの子育ての指針が見えてくるのは大きなメリットですね。
また、子どもに合う学校かどうかを確かめるためには、やはり学校に足を運び、保護者や先生の感じを見るのが一番だそう。ちょっとでも受験したいなと思ったら、早めに行動を起こしたいですね。
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