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くじびきで決まる!? 国立小学校受験の実態とは?

くじびきで決まる!? 国立小学校受験の実態とは?

11月~12月といえば、国立小学校の受験シーズン。“小学校受験なんて縁がない”と思っていた人の中にも、通える範囲に国立小学校があったりすると、“チャンスがあればダメもとでも受けてみたい”と思う人もいるのではないでしょうか。
私立小学校に比べて、その実態がなかなか見えにくい「国立小学校受験」について、気になることを伸芽会の牛窪基久先生にうかがいました。

牛窪先生写真
牛窪基久先生(伸芽会教育研究所 情報室室長)
受験指導歴35年。楽しいお話しでお子様や保護者から親しまれる人気教師。慶應幼稚舎、暁星小学校に約300名、横浜雙葉小、精華小に約300名など、合格実績多数。

都内の国立小学校の特徴は?

都内にはお茶の水女子大学附属小学校、筑波大学付附属小学校、東京学芸大学附属大泉小学校、東京学芸大附属竹早小学校、東京学芸大学附属世田谷小学校、東京学芸大学附属小金井小学校の6つの国立大学付属小学校があります。

まず最初に知っておくべきことは、国立小学校は文部科学省が管轄する「実験実証校」ということ。先生たちが、どんな教育をすればどんな教育効果が出るかを、研究している場所であり、教育学部の学生の教育実習の場所です。ですので、東大に入れたいからと入れる学校ではありません。

ただ、私立より学費も安く、先生にも恵まれていて、自前の林間学校の場所を持っていたりもします(とはいえ維持費がかかることから、手放したり教育後援会や同窓会が支援しているのが現状)。さらに、頑張り次第では中学高校と内部進学できるのも魅力的ですが、入学後の勉強は基本的に自分次第。家庭学習の面倒をみてくれるわけではないですし、現状は厳しく、成績がふるわず中学で出ていく子もいます。

受験方法が“くじびき”って本当?

たいへん多くの方が受験するので、試験ができる人数にするためにまず抽選を行います。学校により異なりますが、抽選は公平です。
次に考査がありますが、何かができるから受かるというわけではありません。ある年は積極的な子、翌年は落ち着いた子など、考査内容を含めてあくまで「実験実証校」なのです。

記念受験でも受かるもの?

最低限の成績があれば、基本的には問題ありません。うち(伸芽会)のテストでは平均以上であれば十分合格ラインです。
あとは本当に親御さんの“くじ運”ですね。私立を目指して小学校受験を目指すお子さんが、国立も受験するという方が大多数ですが、中には姉妹で国立のみを受験して合格した、という方もいらっしゃいます。

国立に向いている子どもの特徴とは?

一般的に、国立小学校に通う子どもは“お話が大好きで元気がいい”と言われています。ただ実際に入れた子=おしゃべり、なのではなく、聞かれたことにちゃんと答える子。なぜなら国立は教育効果をはからなければいけないので、先生の問いかけに的確に答えられる子が受かりやすい傾向はあります。

 

いかがでしたか? ある程度自立した子が好まれる、というのが私の国立小学校の印象です。環境的にも恵まれているので、チャンスがあるならぜひ行かせてみたいですよね。抽選で通る確率は学校によると数十倍にのぼるので、通れば本当にラッキー。我が家も幼稚園から挑戦する予定です…。

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著者プロフィール

ママ向けファッション&ライフスタイル誌などを中心に活動中の30代半ばのライター。3才の男児の母。

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