慶應義塾横浜初等部に開智望小学校etc.「有名新設小学校について知りたい!」
(写真提供:さとえ学園小学校)
2015年に開校した開智望小学校、2014年に開校した江戸川学園取手小学校、洛南高等学校附属小学校、2013年に開校した慶應義塾横浜初等部など、ここ数年で急増した有名新設小学校。
どんな教育が受けられるの? 実際に通ってみたらどうなの? など、なかなか集めにくい新設小学校の正しい情報について、伸芽会受験局の大村先生にお話を伺いました。
年中、年少さんは小学校選びのヒントになること間違いなしです。
目次
新設校の魅力は個性的な教育方針と充実した設備
新設校の特徴としては、充実した最新設備が備わっていることはもちろんですが、時代の流れに即した伝統にとらわれない新しい試みを取り入れるなど、個性豊かな教育スタイルを掲げる学校が多いです。先生たちも熱意あふれたアグレッシブな印象です。
2015年に開校した開智望小学校(茨城県つくばみらい市)は、さいたま市に総合部がある小中高一貫校、開智学園の系列校。
国際標準の教育プログラム(国際バカロレア)を導入し、自己発信入試で一芸入試を実施するなど、学習指導要領と教科の枠を超えた探究課題と独特の教育システムが特徴です。
グローバルな視野と独自の感性を身につけ世界で活躍したいという子に向いているかもしれません。
また、少し前になりますが、2003年4月に開校したさとえ学園小学校(埼玉県さいたま市)は、総合学習施設としての立派な水族館やプラネタリウムのある小学校としてメデイィアでもたびたび取り上げられています(佐藤栄学園グループとして小中高大もあり)。
本物教育を掲げ、IT教育はもちろん、書道に造形、絵画にヴァイオリン、クラシックバレエに水泳、空手といったアフタースクールの複合的な相乗教育をいちはやく取り入れた学校です。
また、系列校である栄東中学・高等学校は、東大や医学部にも多くの生徒を合格させており、学習面でも高い実績を出しています。
小学校の中とは到底思えない、立派な水族館!
アフタースクールのクラシックバレエ
アフタースクールのヴァイオリン
(写真提供:さとえ学園小学校)
2016年度の有名市立小学校 受験者数1位は慶應横浜!
新設校の掲げる教育方針は素晴らしいけれど、実績は?となるとまだ未知数です。そこで、やはり人気なのが、伝統があり大学まで進学できる慶應義塾横浜初等部(神奈川県横浜市)。
今年も受験日が少し遅いこともあり併願者が多く、一次試験でペーパー試験がありバランスを重視した試験が特徴的でした(慶應義塾幼稚舎はペーパー試験なし)。
そのため2016年度の受験者数は、有名私立小学校の受験者数の中で一番多い見込みです。
伝統と実績の一貫校か、個性重視の新設校か
実績という面では、中高の学力が高い学校へ進学できる小学校もやはり人気があります。2014年に開校した江戸川学園取手小学校(茨城県取手市)もそのひとつ。
小学校6年生で英検3級の全員取得を目指すなど特色ある英語教育はもちろん、国立大学医学部を目指す医科コースがあり(高校)、将来医師を目指すお子さんにはこれからもますます人気となりそうです。
関西では、2014年に洛南高等学校附属小学校(京都府向日市)が開校し、人気を集めています。空海弘法大師の教えのもと、「洛南精神」に基づいた仏教系の名門中高一貫校で、小学校入試問題がハイレベルなことでも話題となりました。
小学校低学年から読み・書き・そろばんを重視し、大学入試を見据えた先取り学習と、ときに厳しく寛大な教えで丈夫な心と身体を作っていきます。
新設校の問題点は都心からのアクセス
どこも魅力あふれる新設校ですが、ひとつだけ問題点をあげるとすればその立地でしょう。
広大な土地を確保するために、どうしても都心から少し離れた場所になってしまうので、埼玉や茨城、神奈川などに新設校が集中します。
住まいの近くにできた場合は問題ありませんが、都内から通う場合は、通学時間は1時間程度を目安にしましょう。小学校1年生が往復2時間を超えて電車に揺られるのは体力的にもやや負担が大きいと思います。
いかがでしたか? 新設校は情報が少ないこともあり、あらぬ噂が広まっていることもしばしば。
大村先生曰く「ぜひ実際に学校に出向き、自分の目で見学をしてきてください。その際、登下校する子どもたちの様子を見ることも重要です!」とのことでした。学校選びの参考にしてみてください。
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