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「お受験情報フェスティバル2022」 ~茂森あゆみさん&伸芽会飯田先生トークイベント~

「お受験情報フェスティバル2022」 ~茂森あゆみさん&伸芽会飯田先生トークイベント~

先日、横浜そごうで行われた「お受験情報フェスティバル2022」。会場には多くの親子連れでにぎわっていました。今回は、スペシャルゲストに元NHK歌のおねえさん、茂森あゆみさんをお招きして、伸芽会飯田先生とのトークイベントが行われました。その模様をお届けします。


茂森あゆみさん
歌手・女優・タレント。熊本県出身。NHKうたのおねえさんとして活動後、テレビや舞台やクラシック音楽関連の仕事、ナレーションなどで活躍している。プライベートでは、18歳と14歳の男の子、11歳女の子の3児のママ。

受検で「子育ての振り返り」ができる!

__茂森さんはお子さんたちで受検を経験されたそうですね。

茂森さん:はい。下の娘は幼稚園受験、上の男の子2人は中学受験経験者です。受検は大変でしたけど、終わってみるといい経験でした。させてよかったなと思っています。
受検は、「子育ての振り返り」がとても大事なので、わが子の将来のいろんな可能性を考えて、ご夫婦でどんな子育てをしようかと考えることがとても意味のあるものだったと感じるからです。

飯田先生:素晴らしいですね。小学校受検をしようと最初に思われるのは、多くのご家庭において、ダントツでお母様であったというアンケート調査もあります。ご夫婦で、お互いの決断にいかに寄り添えているか、判断基準がぶれないことは小学校受験においてとても大事になってきます。

__受検をされて具体的にどんなところがよかったのでしょうか?

茂森さん:学校選びや願書を書く際に、その子について夫婦でいろんな話をしました。受検の機会がないと、子育てはあっという間に過ぎていきますからね。わが子のいいところはどんなところで、苦手なところはどんなところかって、まだ小さいと分からないかもしれないですけど、きっとこういう話が将来につながるのかなと思っています。
今うちの息子たちは中高校生なって、身長も私を超すほど大きくなりました。部活やお弁当生活なのですが、毎朝5合のご飯を炊いて、牛乳も1日5~6本なくなるんです(笑)。そう思うと、受検をしていた時期はまだまだ小さかったなと感じます。

習い事は、本人のやりたいスイッチが入るのを待つ

__お子さんが小さいときは、よく絵本を読み聞かせされていましたか?

茂森さん:はい。長男は絵本が大好きで、毎晩年齢の数だけ絵本を読み聞かせしていました。そのうち、私の方が眠くなってしまって、「歌い聞かせ」が始まったんです。歌い聞かせなら部屋の電気を薄暗くしてもできますからね。
娘は今でもたまに小さい時に歌い聞かせした歌を自分でも口ずさんでいますよ。

飯田先生:今回は「ブレーメンの音楽隊」を歌い聞かせしていただきましたが、さすがプロですね! 本当に歌声が素晴らしくて聞きほれてしまいますね。

(※当日、現場では実際に「歌い聞かせ」を実演いただきました!お見せできないのが残念です…)

__お子さんの習いごと選びで悩まれている方は多いと思います。茂森家では、お子さんたちにはピアノなどの音楽をあえてさせなかったそうですが、その理由とは?

茂森さん:私は音大卒ですけど、子どもたちに同じ道を歩ませたいとは思っていなかったので、あえて自分から言いだすまでピアノはさせませんでした。ただ、家の中に音楽は溢れていたので、「この曲が弾きたい」と言われたら、簡単に教える程度です。音楽って、自分のスイッチが入ればいつでもできると思っているので。長男は今、趣味でギターの弾き語りをしています。

飯田先生:わが子が、何が好きかを見極めるのは簡単ではありませんよね。特にお子さんが小さいうちは、仕掛けていくのは家庭環境の影響も大きいと思います。
茂森家では、ピアノの蓋がいつも開いていて、音楽が溢れるご家庭だったとお聞きしました。
それがお子さんたちを音楽好きにさせたんでしょうね。

学校選び。気になる学校は、中高の説明会も見てみよう

__お子さんたちの学校選びはどのようにされましたか?

茂森さん:娘は幼稚園受験で一貫校希望だったのですが、幼稚園から先の中学や高校の説明会にも行きました。理由としては、幼稚園は3年だけなので、大事なのはその先だと考えたからです。私自身が私立一貫校を経験しておらず、想像がつかなかったので、たくさんの学校を見に行きました。特に幼稚園は、親が参加する行事も多いですから、子どもだけでなく親も自分に合う学校を選んだ方がいいと思います。
結果的に、説明会で中学の先生のお話に大変共感した学校に、ご縁をいただくことができました。

飯田先生:受検は、いろんなケースを想定して、たくさんの学校を見て、前向きに取り組むことはとても重要です。人気校に全員が合格するのは不可能ですから、たとえ結果が不本意だったとしても、お子さんやご自分のことは責めずに、前向きに通えるようにしたいですよね。出ないと、子どもの心に傷を残しかねないですから。

茂森さん:どんなに小さくても、「自分が失敗してママが悲しむ顔が辛かった」とか覚えていますからね。受検は、皆さん将来わが子がハッピーになるために、選んでいると思います。そして、どこに行ったとしても、お子さんとご縁がある所に行くのだと思っています。

飯田先生:私も同感です。そして、合否に関しては、すべて正直に話す必要はないと私は思います。「ここもあそこもいい学校。でも1個しかいけないから、ママが決めてあげるね」でいいと思うのです。

茂森:それと、園選びでは、運動会をぜひチェックしてみてほしいですね。
中に入れなくても外からでも雰囲気がわかるんです。たとえば、徒競走で1位を決める園か決めない園かなどで、その園の目指す姿がわかると思うので。

直前期こそ、モチベーション維持を大事に!

__では最後に、これから入試を迎える親御さんにメッセージをお願いします。

茂森さん:子どもは近々のことしか覚えていないので、旅行に行った際は、それを見ると思い出すようなお土産とか記念品を購入してあげると思い出しやすいです。子どもたちが小さい時は、旅行に行く度に、その土地のご当地キーホルダーを買って集めていました。夫は息子と毎年二人旅をしていましたが、プランも自分で立てさせて出かけると、その旅行の記憶が残るように思います。あとは、なんといっても健康一番。親子で、楽しみながら乗り切ってください。

飯田:学校側は、入試からそのご家庭の方針を見てます。試験は差をつけるために難しい問題を出したりしますから、本番で全部できなくてもいいのです。
そして、スポーツで試合直前に練習しすぎると本番でいいパフォーマンスができないのは入試も一緒。子どものモチベーションを大事にしてあげてください。さらに、子のモチベーション=お母さんのモチベーションに直結するものです。お父さんはお母さんのケアもお忘れなく。

監修者プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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