新年長から始める小学校受験! 1年間で合格を勝ち取るために知っておきたいこと
「小学校受験には興味があるけれど、わが家にもできるか不安」「短期間で効率よく成果を出したい」といった声をよく耳にします。そこで今回は、新年長(年中の11月)から始める小学校受験と題して、1年間のスケジュールと成功のポイントについてまとめてみました。
目次
小学校受験はいつから何を準備すればいい?
小学校受験は都内近郊の多くが11月に行われます。ですから、その1年前(年中の11月)を、新年長と呼び、幼児教室では受験年度の新学期とするのが一般的です。
なぜこの新年長からがいいのかというと、
・四季が一巡することで季節の知識が定着しやすい
・学校説明会が行われる年長の春までに志望校や家庭の教育方針を固めやすい
などがあげられます。
親御さんがまずやるべきことは、
・家庭の教育方針を話し合う
・学校説明会に参加してみたい学校を絞る
ことです。これをできれば冬の間に固めておくのが理想的です。
新年長からでも合格する子、4つの特徴!
小学校受験の入試には、「ペーパー試験」と「集団行動課題」があります(学校によりペーパーがないところもあります)。これらを幼児教室では、学校別で対策していきます。もちろん3歳からじっくりと時間をかけて習得して難関校に合格する子もいますが、新年長からの1年間の対策で志望校の合格を勝ち取る子もいます。そんな子には、どのような特徴があるのでしょうか。
その1 一度の指示で従える、聞く力がある子
集団での指示であってもきちんと内容を理解し「自分に言われている」ととらえられるかはとても大事。幼児は「前のお友だちの真似をして一緒に間違える」ことも少なくないので、自信をもって指示に従える「聞く力」がある子は本番でも力を発揮できるはずです。
その2 相手を認められる子
小学校受験では「自信」や「聞く力」に加えて「相手を認められる力」も求められます。
集団での運動や制作の際に「○○ちゃんのこんな行動が素晴らしかった」と相手のいいところを見つけられる子は、先生方も目に留まるはずです。
その3 失敗してもあきらめない子
たとえば家で何かお手伝いをお願いして失敗しそうなときも、親御さんは途中で口出しせず見守り、失敗した結果を「どうしたら次からできると思う?」と聞かれていた子。そういう子は、試験でもあきらめず、試行錯誤し粘り強く力を発揮することができます。
その4 好きなことを突き詰められる子
恐竜でも動物でも歴史でも、何か興味を持ったことをとことん突き詰められる子(家庭)は、面接での受け答えや制作の課題にもその子よさとして出るものです。
加えて、早寝早起きの規則正しい生活、あいさつなどの基本的なマナー、身の回りのことが自分でできる、絵本や工作が好き、外遊びの体力がある、といった基本的なことも合格には欠かせません。
気になる受験までの「年間スケジュール」
小学校受験における新年長の主なスケジュールはこちら!
年中の11月 幼児教室での「新年長」学年がスタート
年中の12~3月 家庭の教育方針を固め、志望校を絞る
年長の5~7月 春の学校見学会・願書配布開始
年長の8月 願書用の写真や試験本番の服を準備する。願書も下書き開始
年長の9月 入試説明会・願書提出・面接対策
年長の10~11月 私立小学校考(数日後に合格発表)
年長の12~2月 2次・3次募集(12月は国立小学校の考査も)
これらに加え、幼児教室によっては季節の講習、夏合宿なども行われます。ご家族で送迎の分担(時に外部サービスも利用するなど)をしながら、年間の予定をあらかじめ共有しておきましょう。また、特に9月以降の入試直前期は忙しくなりますし、感染症対策などの面から幼稚園・保育園をお休みするケースも出てきます。共働きの場合は、可能であれば事前に職場に相談して、この時期は余裕を持ったスケジュールで働けるようにしたり、急な休みにも対応できるようにするなど、会社側の理解を得られるとベストです。
共働きでも大丈夫?
限られた時間で家事も育児も仕事もするのに加え「小学校受験まで……」と思われるかもしれませんが、今は受験者の7割は共働き家庭とも言われています。そんな共働き受験の先輩方の声をまとめると、成功のカギは以下にあるようです。
その1 夫婦で役割分担を明確にする
その2 家事の外注サービスも活用する
その3 受験対策可能な保育園でペーパーはおまかせ!
その4 登園前の隙間時間の学習をルーティーン化する
その5 日常の遊びの中に課題を溶け込ませる
平日の日中のほとんどを保育園で過ごす子どもたちにとって、さまざまな課題を習慣化させるのは至難の業です。共働き家庭では、日常の中にいかに楽しく課題を溶け込ませるか、時間を捻出できるか、そして何よりお母さんが頑張りすぎないこと!が合格のカギとなります。
とはいえ、マルチタスクやスケジュール管理、文章を書くこと、面接などに慣れているワーキングマザーは小学校受験の強みにもなります。
家族で「幸せな受験」にするコツ
小学校受験の準備はお父さんお母さんが1人でできるものではありません。ご夫婦やご両親、幼児教室の先生などの総力戦です。もちろん合格を勝ち取ることが理想ですが、大事なのは結果ではなくそのプロセスに目を向けることです。受験をしてよかったという方々は、
・受験を通して子どもの成長を感じ、全力で向き合えた
「共働きなこともあり、とにかく“時短・効率”を重視した親本位の子育てをしていましたが、受験を通じて子どもと向き合って成長を見守ることや、日本の行事、季節の遊び、自然体験など未就学児にとって大事な時間を全力で向き合って過ごすせたことがよかったです」
・大変だったけれど家族が一つになれたいい経験!
「苦労もありましたが、わが子の多くの成長を近くで感じられる幸せな時間でした。小学校受験は家族力が大事と言いますが、まさに家族が1つになれた経験でした」
などと言います。
子育てはあっという間です。幼児期にお子さんと向き合い、家族一丸となって同じ目標に向かって頑張る小学校受験を、“今しかない貴重な体験”と前向きに考えて取り組むことが、「幸せな受験」の秘訣と言えそうです。
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SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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