【後編】ワーママでも立派にお受験できる!?保育園児とIT系ママのお受験奮闘記 ~年長春~夏「やるしかない期!」~
目次
この時期やっておいてよかった、やるべきだったこと!
では、この夏の時期にやっておいてよかったこと、やるべきだったことについて私なりの意見をお伝えします。
<やってよかったこと>
小学校受験のお話の記憶と呼ばれる試験項目に欠かせないのが季節の認識です。季節の認識は、実体験が一番だと思いすべての行事は受験を意識して行いました。
旅行も、本当ならハワイに行きたいけど、それは合格後の旅行のお楽しみとしてぐっと我慢。日本の文化や季節を学ぶため、そして願書に書けるような家族の思い出を冬休み(スキー旅行)・春休み(祖母宅へ泊り)・夏休み(川遊び・釣り・ホタル観賞)と過ごしました。
この願書に書けるようなというところがポイントです。実体験を交えながらアピールポイントを書くには、逆計算してどのように過ごしていくかが決まると思います。
願書は例年内容が変わらないことが多いので、前年度分を入手して目を通しておくとよいと思います。私は、年中の時に参加した学校説明会にて購入しましたが、お教室で閲覧できる場合もあります。
願書を焦らず書くためのコツは、子どもの様子や良かったことを毎日書き留めること。勉強の進み具合にイライラしたりしますが、毎日良いところ(ここ重要!)を一言だけでもいいので書き留めることがとても良かったことと思います。
育児日記として親子の思い出にもなりますし、なにより子どもの長所と短所がはっきり見えてきます。(例:電車のなかで忘れ物をした人に自分から声かけができた!モジモジ君が成長!など)
<やっておいたほうがよかったこと>
願書は夏前までには完成していることが理想です。早ければ早いほどよいと思います。
私は夏期講習中仕事休みになるしその時に、と思っていましたが、これは大間違い。夏期講習中は、送迎だけでも思ったより負担で夜も家事をしたら子どもと一緒に寝ることが多く願書に割く時間が全く取れませんでした。
願書提出は10月が多く、神奈川・埼玉・千葉は9月提出になる学校もあります。夏期講習後は、仕上げ勉強で忙しく9月は直前特訓や説明会があるので、その前までには、願書作成を終えたいところです。
<やらなくてよかったこと>
夜型生活スタイルだったので、朝型に戻そうと意気込み夏期講習を早めの時間を取ってしまいましたが、大失敗。通勤電車に押されながら通塾することになったうえ、朝型に無理やり変える必要は“今は”ないと先生に言われました。
朝型生活を送ることは理想ではありますが、夜型の子は試験一か月前に朝型にすることで問題はないと。
夫婦の役割分担と私のイライラ防止策
お受験において、夫は体操・巧緻係、私は勉強・生活係と役割分担していました。しかし、体操も巧緻も全てではないですが私が担うことに…。勉強の仕方もときどきやり方を指摘されイライラが募っていきました。
言葉も強くなってしまい、夫婦関係を良好に保つのも難しい時がありました。さらに、子どもが苦手とする単元が夫の弱点と重なり、勝手にイライラしてしまうことも。
手帳の1ページに、「息詰まったら深呼吸!」「すべては自分に返ってくる!」「やるべきことをやれば必ず結果はついてくる!」など書き込み自分を奮い立てていました。
伸び悩み時期到来。面談で併願を強くすすめられる…
まじめなタイプだけど、瞬発性がない息子。模試での成績は良くも悪くも横ばい、伸び悩み時期到来です。
先生に「学校選びを考え直したほうがよい」と言われ意気消沈しているお教室のママ友とすれ違い、ドキドキしながらお教室の先生との面談に。初めて受けた学校別模試の結果はなんと合格圏内判定!志望校の問題と相性がよかったのか、たまたまだったのかもしれません。
お教室の先生にも「このまま頑張りましょう」と言われ一安心したのですが、その際併願校を考えるように強くすすめられたのです。
息子はマイペースながらまじめで勉強意欲のあるタイプ。「このまま難関校のみを受けるのは、ダメだった時に子どもがかわいそうでは。公立校に行かせるおつもりですか。公立学校の状況をご覧になったことあります?」と。
私は、お教室に通う前(受験することを決める前)にいくつもの公立小学校を見学していましたので、公立が悪いと思ったことはありません。しかし私自身の経験から、私立を目指して公立に行った時のショックも知っています。なので先生の言うとおり、滑り止めと言われる学校を受けた方がいいのか迷いました。
実際に滑り止め校の学校説明会にも参加しましたが、残念だった時は残念だったと思うようにしよう。そんなことを考えるより今できることをきちんとやって、やりきった後は結果どうであれ受け入れられるであろうという考えに落ち着きました。
自宅は壁一面模造紙で床には指示テープも!?
では、気合が入った夏休みの時期に、私がしていたことをお教室、家庭学習、移動時間、生活とシーン別でお知らせします。
お教室では、挙手して発言する機会がありました。積極性が乏しかったのでとにかくまずは「手をあげる回数を増やすこと」を約束してお教室に送り出す日々でした。
行動観察の授業では、「なんでもいいから発言すること」を目標に昨日より今日、先週より今週と一歩ずつ前進できることを目標に通っていました。
家庭学習では、大きめのカレンダーを用意しペーパーで100点を取れると金シールを渡し貼るようにしました。オリンピックの影響もあって、金に憧れがあった息子は金シールをたくさんもらってカレンダーに貼りたいという思いが強くはかどっていました。
季節認識強化のため、ダイニングテーブルからよく見える壁に四季別の模造紙を貼り、インターネットでダウンロードし色ぬりをした絵(食べ物、虫、植物、行事)を貼っていました。
床には、ビニールテープを貼って、「線の上/線の手前/線の前に立ってください」などの簡単な指示行動の練習をしていました。この頃からはもはや、来客不可の自宅になりつつありました(笑)。
移動時間の過ごし方も慣れてきて、電車のなかでは必ず私が口頭で質問することで復習をしていました。
例えば、数を強化したい時は、「リンゴが10個ありました。ママが7個食べました。残りはいくつですか?」相違点の認識を強化したい時は、「鉛筆とマジックペンの同じところと違うところは?」など授業参観している間にノートに書き留めておき、たくさんの“ママ”問題を作っていました。
生活で気をつけたことは、私の笑顔や対応がそのまま息子や夫にダイレクトに影響してしまうので「なるべく怒らない」、「イライラしない」、「リフレッシュすること」を意識していました。
模試の結果は横ばいでしたが、以前より焦ることも悲しむこともなく、受け入れていました。全ての単元ができることが理想ですが、志望校に出題されない単元は、0点でも気にしていませんでした。
さすがに0点はどうなの?と思いましたが、模試は模試、本番ではなくまだまだやることやっている最中だから、と割り切っていました。
イラスト:こたき(@kokokotaki913)
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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