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【後編】ワーママでも立派にお受験できる!? 保育園児とIT系ママのお受験奮闘記 ~年長秋「いざ本番!編」~

【後編】ワーママでも立派にお受験できる!? 保育園児とIT系ママのお受験奮闘記 ~年長秋「いざ本番!編」~

本番前日に保育園で怪我をした…

10月にもなるとお教室内でも、みなさんマスクをされて過ごし風邪予防に拍車がかかります。

わが家もインフルエンザの2回接種を早めに済ませ、必要があれば保育園を休むことも頭に入れ過ごしていました。幸い、保育園内で感染症が流行ることなくこのまま体調は万全で試験を迎えるはず、が!なんと本番前日に、保育園で自分から滑り込み前歯を強打!その衝撃でぐらついていた乳歯前歯2本を抜くことに…。

上唇からも血が出てしまい保育園から電話がかかってきたときは、顔面蒼白でした。本人は責任感が強く多くを語ろうとしません。自分からはしゃぎ試験前日に転んでしまったことで凹んでいたのはすぐにわかりました。

怪我の多い保育園だったのでお友達との怪我を恐れていたのに、まさか自分自身で怪我するとは、想定外でした。

翌日の面接試験では、(先生方が心配されると思ったので)怪我の説明をしつつ、「私たち親子はこのくらいの怪我はなんとも思いません!怪我からいろんなことを学んでいってほしいと思う」と伝えアピールし、ピンチをチャンスに変えました。

直前期の過ごし方「直前こそしっかりとした生活を!」

お教室の先生には、「いつもと変わらず日常をしつつ、毎日の生活内容は理想の家庭を送ってください」と母たちにメッセージがありました。

これは、試験のために幼稚園や保育園、習い事を休むことはせずいつも通り過ごし、家庭では子供が面接で何を聞かれてもいいように朝ごはんの内容は試験でお話できるような内容であること、休日は家族で出かけたりし家族仲の良い家庭生活を送るということでした。

つまりは、「子どもは直前の記憶が濃いので直前こそしっかり生活されていれば大丈夫」という意味でもあります。なるほど、大人があれこれやっても忘れてしまう子どもだから直前こそ!という言葉に納得しました。

実際は、そうは言ってもわが家は、保育園は早帰りにしたり習い事を控えたりし、食事や休日の過ごし方は先生の言う通り気をつけていました。周りの方達は1ヶ月前から幼稚園を休んでいる子もいれば、試験の日も試験が終わり次第幼稚園に行っている子もいるなど、さまざまでした。

勉強面では、直前期に成績が落ちてしまったので(というより、周りがぐいぐい追い込んできたのかな)基本に戻って年中の頃やっていたようなレベルのワークをこなし100点!100点!とテンポよくすすめていました

苦手項目は苦手項目のまま克服できなかったので、何枚もこなすよりも1枚をできなくても丁寧に説明しながら毎日取り組んでいました。

巧緻面はなかなか器用に早くこなすまでのレベルに達していなかったので、親子ともにストレスにならないように、残ったお菓子の封をリボンで蝶々結びをするなど生活のなかで取り入れていました。

試験当日の母親の心境…

神奈川の学校を10月に受けたときは、子どもを送り出す時に涙が出そうになり感極まってしまいました。ここまで頑張ってきた息子を誇りに思うとともに力強い握手から「ぼく、頑張ってこれるよ!」とのメッセージを感じました。

11/1から始まった東京の学校は、神奈川のときとは違い「ここまで親子で頑張った!結果がどうあっても受け入れられる」と本心で思いました。そこまで私たちはできることをやれたのだという達成感があったのかもしれません。

試験当日の服装ですが、子どもの多くは半袖ポロシャツ・紺色ベスト・紺色パンツ・白色靴下が多かったです。ですが息子は寒がりだったので、長袖のポロシャツで行かせました。

長袖より半袖のほうが元気よく見えるといいますが、試験当日は雨が降ったり季節の変わり目でとても半袖で過ごせるような気候ではなかったように思います。半袖・長袖かはセンシティブにならなくてもいいのかなと思います。

ほとんどお受験王道ファミリアで揃えましたが、今となってはファミリアにこだわりすぎなくても良かったかなというアイテムもあります。(もちろんファミリアの品質はいいので揃えられることに越したことはないのですが、1度しか使わないようなものは少しもったいない気もするので。)

結果は2勝1敗1棄権

2勝1敗1棄権です。滑り止めの学校はなく、すべて本気で挑みました。

結果はすべて子どもと一緒に見ました。

学校A(神奈川・10月試験)→補欠合格からの合格

神奈川の学校は受けようとしていなかったのですが、お受験カウンセラーに東京の学校Dに校風も似たところがあると、受験を強くすすめられたのがきっかけで受験することに。しかし受験しようと決めた時には、すべての説明会は終わっており、急いで願書を取りに行きました。

調べれば調べるほどよい学校だったなと思います。今思えば、やはり広く学校見学をしておけばよかったと思います。

学校B(東京・10月親面接/11月試験)→両親面接まで参加、子どもの試験日が学校Cと被ってしまい考査辞退

お受験すると決めたときに、第一に見に行った学校で学校に惚れていたので辞退することは心苦しかったです。

学校C(東京・11月試験)→不合格(補欠発表なしの学校)

対策は積み重ねてきたにも関わらず、不合格と知った時には、「私が至らなかった」と思い涙が止まりませんでした。子どもも不合格を受け止め、数日後に始まる学校Dに向け親子で持ち直すことに集中していました。

学校D(東京・11月試験)→合格(進学先)

年中の頃から学校に何度も足を運んでいた学校だったので、願書も面接も臨みやすかったです。合格を知った時、私たちの想いが学校に伝わり、学校に選んでいただけた!!と喜びにあふれました。

お受験を終えて思うこと

お受験を終えて思うことは、“ご縁のあるところにご縁あり”です。これは、お教室の先生のお言葉でこの言葉がぴったりだと思います。

同じお教室の仲間の進学先をみると、「なるほどね〜うんうん!ぴったり!」と思うことばかり。それは、もともとある味なのか、対策に対策を重ね出された味なのかわかりませんが、素人の私が見てもわかるのですから、学校の先生は子どもを見れば一目瞭然なのでしょう。

わが家で言えば、お受験があったから家族の結束が強まった、お受験があったから息子の将来の過ごし方に正面から向き合えた、お受験があったから母として妻として成長できた、ので経験できて良かったと思います。

夫婦関係も良好にならざるを得なく(笑)、年間を通して行事ごとに関心を持って生活ができました。

息子が年長になった頃、お受験先輩ママさんに「どんな結果になってもよいと思えた11月1日だったよ!」と言われ、本当にどんな結果になってもいいなんて思うのかなと半信半疑でしたが、今は胸を張って私も言えます!

私の母は、私がお受験失敗していることもあってか、「お受験はみずものだから」と言っていましたが私はそうは思いません。すべきことをすれば結果は必ず付いてくると思います。夫はその“すべきこと”の目標設定の仕方がとても上手で自意識過剰なのかな?と思うくらい合格に突き進んでいました。

ご縁のあるところにご縁がいただけるよう、すべての受験生とそのご家族をお祈りし、私のこの体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。

イラスト:こたき(@kokokotaki913

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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