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みつめる21、伸芽会、理英会、ジャック幼児教育研究所の幼児教室4社が登壇!「これからの小学校受験はどうなる?」

みつめる21、伸芽会、理英会、ジャック幼児教育研究所の幼児教室4社が登壇!「これからの小学校受験はどうなる?」

2022年度の小学校入試を終えた1月某日、都内で伸芽会、理英会、ジャック、みつめる21の幼児教室4社が主催となる入試分析会が行われました。会場には40校近い私立小学校の先生方も参加され、幼児教室への関心の高さがうかがわれました。他では聞けない入試の最新情報とともに、これからの小学校受験の行方を考える会の模様をレポートしたいと思います。

協力:森上教育研究所 ※写真撮影時のみマスクを外しております。

(登壇者)
みつめる21 新中義一先生(https://mitsumeru21.co.jp
伸芽会 飯田道郎先生(https://www.shingakai.co.jp
理英会 宮内仁志先生(https://www.rieikai.com
ジャック幼児教育研究所 吉岡俊樹先生(https://www.jac-youjikyouiku.com

 

プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。


コロナ禍でも小学校受験者数が増えている理由

まずは、みつめる21の新中先生による小学校受験に関する調査報告からお伝えします。

__そもそも小学校受験人口は増えているのでしょうか?

毎年私たちが行っている私立国立小学校計58校のアンケート調査によると、5年前と比べると小学校受験者数は大きく伸びており、withコロナとなった2021、2022年ともに変わらず増えています。

__すべての私立国立小学校の志望者数が増えているのでしょうか?

伸び率でいうと、「お茶の水女子大学附属小学校」「東京農業大学稲花小学校」「東京学芸大学附属小金井小学校」「昭和女子大学附属昭和小学校」「東京都市大学付属小学校」の5校の伸びが目立ち、全体の引き上げの一因となった印象です。理由としては、例年と違う試験方法にしたところ、新校長になり体制が大きく変わったところ、試験日をずらし併願受験しやすくなったところ、近隣に新設校ができたことなどさまざまです。

幼児教室が考えるこれからの小学校受験とは?

__これらの状況を踏まえ、幼児教室はこれからの小学校受験についてどのように考えているのでしょうか。

2020年の緊急事態宣言下における休校中の各学校(国立・公立・私立)の対応に差が出たことで、保護者の方たちとしては、私立小学校への意識が変わり、取り組みに関心を持たれた方が多いように思います。そんな中でスタートした2020年教育改革ですが、ポイントとなるのはやはり「認知能力+非認知能力」でしょう。そして、これはまさに私立小学校各校が2020年よりもはるかに前から継続して取り組んできたことであるため、公立小学校と比べてもその点では優位であることは事実です。小学校受験者数増加の裏にはこうした理由もあると考えています。(伸芽会 飯田先生)

理英会のグループ会社が運営する保育園の保護者にアンケート調査をしたところ、およそ4割が私立小学校に興味があるものの、その97%が公立小学校へ進学予定と回答しました。小学校受験者数は増加傾向にあるとはいえ、未就学児のお子さんがいるご家庭全体の割合でみると、まだまだ小学校受験は特別なことであるという認識は強いと思います。「小学校受験の敷居が高そうである」というイメージを払拭し、情報をもっとオープンにしていくことが、これからの時代の変化に向き合う上では必要なのではないでしょうか。(理英会 宮内先生)

私立小学校に期待すること

__では、幼児教室として私立小学校に期待することとはどんなことでしょうか?

2021年に文科省に発足した「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」により、日本でもようやく幼児期に必要な教育を国が議論する段階に入りました。幼児期の見えない教育を見える化するために、幼児教室と私立小学校がさらなる連携をしながら、保護者の方にとっても有益な情報を発信していければと思っています。(伸芽会 飯田先生)

保育園に通うお子さんがいる親御さんへのアンケートによると、小学校入学への不安としては「お友達と仲良くできるか」「どんな先生がいるのか」「入学前の学習面の準備」といった声がありました。私立小学校では、学年を超えた縦割り教育やカリキュラムがありますし、先生たちの人柄をより強くアピールすることも可能ですし、入試で求める力も学校ごとに明確にあります。こうした悩みを解消できるような情報発信の機会があれば、保護者の方たちも私立小学校を前向きに検討してくれるのではないでしょうか。(理英会 宮内先生)

日本の少子化は予想以上に進行しており、ある調査によると2040年の出生数は74万人と予測されていましたが、すでに2021年で80万人を割りつつあります。さらに、日本のGDPは5年後には世界5位になるとも言われており、このままでは日本の大切な経済の担い手も激減してしまいます。日本の未来の宝であるお子さんたちが、将来世界でも活躍できるために、親御さんたちがお子さんの教育について考える機会を持ってもらえるよう、私立小学校としてはその魅力をもっともっと発信して行ってほしいと思います。(ジャック 吉岡先生)

いかがでしたか。幼児教室4社がひとつになって、幼児教育や小学校受験を考えるという画期的な会となりました。今後は世の中的にもさらに幼児教育がさらに注目されそうです。これからの動きにもぜひ注目していきたいと思います。

著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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