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働くお受験ママのリアル合格体験記 ~東京学芸大学附属 世田谷小学校(がくせた)編~

働くお受験ママのリアル合格体験記 ~東京学芸大学附属 世田谷小学校(がくせた)編~

世田谷区深沢にある東京学芸大学附属 世田谷小学校、通称「学世田(がくせた)」。校風が異なる4つの学芸大学附属小学校の中でも、学世田は特に伸び伸びとしていると言われています。

実際、自由が丘や二子玉川、駒沢などからも通いやすい立地であることから、世田谷学区のママたちは公立小も視野に入れた働きながらの“チャレンジ受験”をする人も多いそう。

今回は見事合格を勝ち取ったワ―ママ2名に受験までの道のりと入学してからの様子を伺いました。

(座談会に参加いただいた2名のプロフィール)

田中さん(仮名)
東京学芸大学附属 世田谷小学校に通う女の子のママ。フルタイムでお仕事をしてるため娘さんは保育園に通っていたそう。お子さんの性格は慎重派。

佐藤さん(仮名) 
東京学芸大学附属 世田谷小学校に通う女の子のママ。自身も国立出身のワ―ママ。保育園出身の娘さんの性格は「天真爛漫で自由な自然児タイプ」。

ともに年長から本格的に受験準備をはじめした短期集中型!

_受験をさせようと考えたきっかけと時期を教えてください

田中さん_以前から小学校から高校まで国立に行ってくれたらいいなと漠然と考えていました。ちょうど学区内に学芸大世田谷がありましたので、年少くらいから意識しはじめました。知り合いが通っていていい評判を聞いたのも受験の動機になりました。

佐藤さん_うちは年中の終わり頃に学童選びと共に進路を漠然と考え出し、年長の夏前に国立受験を決めました。近隣であること、私も国立出身であったことなどから、ご縁があればと思いたちました。

_いつからどんな受験の勉強をはじめましたか?

佐藤さん_わが家は仕事の関係で 定期的な通塾はできないため、主に年長の夏期講習、秋期講習、直前講習などに通い受験対策をしました。

田中さん_受験日の一か月前から、スポットで学世田用の幼児教室の講義を2校受講しました。普段は保育園なので、習い事は保育園で週1回の英語、あとは週2の公文とバレエとスイミングに通っていました。

一番大変だったのは勉強よりも仕事と時間のやりくり

_他に私立小学校などは受験しましたか?

田中さん_近くに通いたいと思う私立がなかったので、ご縁がなければ公立小学校に通う予定でした。子どもには受験の一か月くらい前に「いろんな小学校を見てみて、一番自分の通いたいところに行こうね」と話し、あえて受験という言葉は使いませんでした。

佐藤さん_色々考えましたが、最終的に国立受験時には、ご縁がなければやはり近くの公立へ行こうという気持ちに固まっていました。子どもには夏期講習へ行きはじめた頃に、小学校の準備という話をし、「絶対行きたいけれど 行けるかどうかは分からない」という気持ちを親子共に共有していました。

_受験をする上で一番大変だったことは?

佐藤さん_本人の勉強よりも、私たち親の仕事と時間のやりくり(勉強時間、複数校への説明会や願書提出、抽選日や試験日などの登校日程)が大変でしたね。

田中さん_私も平日はフルタイムで仕事をしているので、お教室は週末にしか通えないことが大変でしたね。

試験本番では人数に圧倒されて泣き出してしまったことも!

_お子さんが合格を勝ち取った秘訣は何だと思いますか?

田中さん_秘訣と言われると、答えに困りますが、毎日働いている私が限られた子どもとの時間でやってあげようと決めたのは、絵本の読み聞かせです。図書館でまとめて借りて、できるだけ毎日違う本を読んであげました

佐藤さん_子どもの「なぜだろう? どうしてだろう?」を大事にし、覚えるのではなく考えることを習慣づけていたように思います。

_試験で印象に残っているエピソードはありますか?

田中さん_少人数の保育園に通っていた娘は受験者数の多さに圧倒され、慎重な性格もあって完全に引いてしまい、当日試験会場で泣き出してしまったんです。ママと離れる時に「ママ〜!やだ〜!いきたくない!」と言ってましたが、最後は「欲しかった、〇〇を買ってあげるから頑張ってきて!」という約束でなんとか試験へ。結局物でつってしまいました(笑)。

自由でのびのび「自分たちで考える」のが学世田の校風!

_一言で学世田のイメージを言うとどんな感じ?

佐藤さん_上級生の雰囲気を他の国立校と比べると、いい意味で大人っぽさがなく子どもらしい子が多い印象を受けました。

田中さん_子どもたちが皆のびのびとしていて自由な雰囲気だと思います。

_入ってみてココがいいと思う点はありますか?

佐藤さん_何事においても常に子どもの考え尊重し、自分たちで考え、仲間とコミュニケーションとり行動させる、それを先生方はサポートしながら辛抱強く見守るというところです。

田中さん_入学式では泣いていた娘が、今では「学校が楽しくて仕方ない!」と毎日元気に通ってくれていること。試験を頑張ってよかったなと思う瞬間ですね。

_学校でのお子さんの様子は?

佐藤さん_何をとっても楽しいようですが、やはり何かの行事をみんなで作り上げている時期は、個人やクラス、学年の役割を持って取り組んでおり、特に生き生き活動しているように思います。

田中さん_うちの娘も学校が大好きで、広い校庭で、毎日沢山遊べることが楽いようです。特にうんていが大好きで、休み時間は必ずしているとの事です。

チャイムも時間割もない!公立にはない独自のカリキュラムとは?

_入学してビックリしたことはありますか?

佐藤さん_チャイムがないこと低学年は総合学習で授業の時間割もないので、子どもたちは学校の時計を見て自分で行動します。集中している時には長く取り組むこともあるようです。また、1年生の頃は教科に対する宿題はほぼなく「明日みんなで話合う○○について考えてくる」といった程度。2年生以上になると 漢字1-2ページ程度の宿題がありました。

田中さん_学世田に限った話ではありませんが、やはり国立小は平日に親が参加する行事が多いなと思います。月に1~2回PTAがあります。ワーママはおそらくクラスに5人くらいでしょうか。仕事との時間のやりくりは少し大変な面もありますが仕方ないですね。

_公立小と違うなと感じることはありますか?

佐藤さん_教育実習生と過ごす時間が長いことや研究授業があることは知られている通りだと思います。また、先生方にサポートして頂きながら、入学式や卒業式、運動会、遠足など、学校のことは子どもたちが自分たちで考え準備し、上級生が各学年へ働きかけ、クラスでも役割をもつなどして運営しているところは、子どもたちにとって貴重な学びと経験になっていると思います。

_今の段階でお子さんの進路はどう考えていますか?

佐藤さん_現時点では、中学受験はせずに、娘が自分自身でも進路を考え、高校や大学受験をしたらいいのではと思っています。

田中さん_私も今のところ、中学、高校まではこのまま国立に進学してほしいと考えています。

_学世田に向いている子はどんな子?

佐藤さん_特に向き不向きはないと思います。のびのびと自分で考える、仲間と力を合わせて行動する、そんな環境でそれぞれの個性を持ち寄り成長していける学校だと思います。

田中さん_私も同じです。国立小の受験を通して、わが家は子どもの可能性を信じてともに乗り越えられるいい機会となりました。これから受験を目指す皆さんもどうぞ頑張って下さい!

いかがでしたか?「自分たちの考えを実現できること」に重きを置く学世田ならではのエピソードが満載でしたね。家庭学習や本人のやる気、家族のサポート次第では、年長の夏からのチャレンジ受験も可能なんだということに改めて驚かされました。

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著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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