受験合格者がやっていた、パパと子どものベストな関係性とは?
子どもの受験、特に小学校、中学校受験など、早い時期の受験ほど、親の関わり方が大きく影響するでしょう。子どもの日々の勉強や塾については、母親が中心になって、サポートしているご家庭が多いかもしれませんね。ですが、受験となると、父親のサポートも重要な役割を担ってきます。では父親はどのように関わっていけばよいのでしょうか。
目次
体を動かす事や何気ない会話でリフレッシュ
受験を決めた子どもは、毎日学校や塾の勉強に追われ、精神的にも「受験」という重荷を背負っています。時間的にも忙しく、気持ちも重苦しいことでしょう。
そのような時、気晴らしに、少しキャッチボールをしたり、サッカーをしたり、このあたりはやはりは、パパの出番でしょう。また何気ない世間の様子やスポーツの話題で会話するのもいいですね。特に体を動かすことは、運動不足もストレスも解消され、心も体もリフレッシュされるでしょう。
時には一緒に問題をゲーム感覚で、意欲アップ
受験に向かって、一人勉強する毎日は単調で、そして孤独なものです。時々、パパと一緒に問題をゲーム感覚で、時間や正解率を競争して解いてみるのも良いでしょう。
パパから「こんなにも難しい事やっているのか~」「おまえすごいな~」と言ってもらうことで、子どもは少々得意になったり、辛い勉強も楽しく感じたりするでしょう。そこでやる気や意欲をアップさせましょう。
パパと子の2人だけの時間を持とう!
受験が近くなると、塾からの帰宅時間も遅くなり、日曜祝日も塾へ行くことが増えます。その送り迎えはパパが担当するのもよいでしょう。ママの送り迎えの負担を軽減するだけでなく、日頃、接することの少ない子どもとの時間を持つことができます。
小学校受験でも、パパが学習状況を把握している(どこでつまづいているかなどの悩みも共有できている)家庭の方がいい結果を出していると聞きます。
塾の送迎に限らず、「休みの日のお風呂はパパと入る」とするのもいいでしょう。
パパと子の2人の時間で、日頃の様子や今の受験に対する気持ちなど、ママに話せない本音が聴けるかもしれない、貴重な時間となるでしょう。
母がイライラしている時は、父親が助け舟を出す
日々の勉強を見ているママは、どうしても子どもに「しっかり勉強しなさい」など「勉強」という言葉を口にすることが多いでしょう。そのような時、パパも「勉強」に追い詰めてしまわないことです。特に、「なんでできないの!」「○○ちゃんは、あんなによくできるのに!」など、NG言葉をママが言ってしまった時は、必ず助け舟を出してあげましょう。
わが子はわが子なりに頑張っていることを認め、褒めたり、「まぁ、いいじゃあないか」「○○はとても頑張っているよ」と子どもへのフォローと、ママの気持ちを落ち着かせてあげることです。この役割は、子どもや母親を精神的に追い詰めてしまわない、とても重要な役割です。
ママを支えることも重要なパパの役割
受験になると、子ども自身もそうですが、ママの負担も相当なものです。「受験生の親」を経験した者でないと分からない、と言ってもいいほど、想像以上に厳しいものです。勉強面だけでなく、健康管理、それに加えて、意外と受験ママ友とのお付き合いにも心労するでしょう。
憂鬱になったり、落ち込んだり、愚痴やイライラが出たり、時には精神的に不安定になることもあるかもしれません。パパの一番の役割は、そのママを支えることです。話を聞いてあげたり、励ましてあげましょう。
受験生を支えるパパが絶対にやってはいけないNG言動
子どもに対しての役割は「勉強」と「息抜き」分担するべきなのですが、受験に関しては、両親が一枚岩であることが鉄則です。例えば母親が一生懸命になっている受験に対し、父親が受験そのものを否定すること、それはよくありません。「お受験なんて、必要ないだろう」「中学は地元の中学へ行けばいいじゃないか」などの発言は絶対にやめましょう。
子どもは受験そのものに対し、やる気を失くし、また母親に対して不信感を持ったり、恨むことも起こりうるかもしれません。あくまでも両親で受験を応援し、サポート方法を分担するということを心がけておきましょう。
夫婦で力をあわせ、子どもの人生を応援しよう
わが家では、娘はインターナショナルの私立中高一貫校へ、息子は附属の国立中高一貫校を受験しています。そして娘は系列大学へ進学し、息子は国公立医学部へ進学しました。
娘はさまざまな国で暮らしてきた友人達と自由に青春を謳歌し、息子はスポーツを続けながら現役で医学部合学を果たしました。母親である私が主に勉強を誘導してきましたが、その陰には父親の影のサポートが大きな力となっています。
夫婦で力をあわせ、子どもの目標とする学校への入学、そして人生を応援してあげてください。
公立幼稚園、小学校での勤務、幼児教室を7地域で展開、小児病棟への慰問、子どもの声を聴く電話相談など、多方面から多くの子どもに関わる。そのような中、子育てに熱心な
故に、その愛情が焦りとなり挫折、絶望感を抱いている親子が多いことに心を痛める。
「子どもの自立」「自己肯定感」「自己制御力」を柱とし、真に子どもの能力を開花させる子育て法を広める活動を2010年から始める。
現在、息子は大学病院で医師として、娘は母子支援の職場で相談員として勤務。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評がある。「難しいことを分かり易く、ストンと腑に落ちて行動に移せること」を理念とし、現在は執筆、講演、幼児教室を中心に幅広く活動中。
資格:小学校教諭・幼稚園教諭・保育士・日本交流分析協会 子育ち支援士
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(株)KADOKAWA
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