初のデジタル推進校、伸芽会吉祥寺教室の新たな取り組みとは?
5月に開室した伸芽会吉祥寺教室は、落ち着いた雰囲気と大きなデジタルディスプレイを配備した、伸芽会初となるデジタル推進教室です。今後どのような取り組みをされていくのか、詳細をお聞きするべく、室長の増山先生にお話を伺ってきました。前職では長年中受や高校受験の指導もされていたという3児の父、増山先生が語る「幼児教育の大切さ」、さらに「小受や中受で後伸びする子の共通点」も必見です。
伸芽会 吉祥寺教室 室長 増山正樹先生
前職での中学校受験や高校受験指導歴10年のキャリアを活かし、幼児教育の道へ。伸芽会飯田橋教室を経てこの春よりデジタル推進校である吉祥寺校室長に。どこよりも“伸芽会スタンダード”にこだわった小学校受験の指導に取り組んでいる。プライベートでは3児の父。
目次
吉祥寺教室は伸芽会初となるデジタル推進教室に!
__5月より開校された吉祥寺教室の特長を教えてください。
木をふんだんに使ったシックな内装と天井まである明るく開放感のある窓と、他の校舎とは違ったホテルのような落ち着いた雰囲気となっています。
明るい光が降り注ぐ教室。壁面はロッカーとホワイトボードになっている。
受付はまるでホテルのようなシックな雰囲気。
保護者の方とお話する面談室も木とグリーンを使い落ち着いた空間に。
__デジタル推進校とのことですが、具体的にどのような取り組みを考えていらっしゃるのでしょうか。
現在は、大きなデジタルディスプレイにお知らせを表示したり、授業プリントの内容をディスプレイに表示しながら授業解説を行っております。今後も引き続きデジタル化をすすめてまいります。吉祥寺教室にどうぞご期待ください。
こちらがエントランスにあるデジタルディスプレイ。
__吉祥寺教室の指導として心掛けているのはどんなことでしょうか?
デジタル推進校ですが、どこよりも「伸芽会的スタンダード」(実物を見て学ぶ学習や、5つの力[見る・聞く・話す・考える・行動する]を伸ばすなど)にこだわりたいと思っています。指導方針としては、褒めて伸ばすこと、そして教えすぎず、子どもが自ら考えるような指導を心がけています。
コロナ禍で加速する小学校受験のICT化
__昨今の小学校受験でもICT化は進みつつあるのでしょうか?
コロナの影響で、私学では休校時でもスムーズにオンライン授業に切り替えたり、ICTを活用した学習を行う私学も多く見られました。
また、昨年の小学校受験でも、密を避けるために映像やタブレットを使った指示行動を考査で行った学校もありました。今後、子どもたちにタブレットを操作させるような考査が出てくるようであれば、それに応じた対応もしていきたいと思っています。
現状、小学校受験においてコロナの影響で最も変化したICT化といえば、「学校説明会のオンライン化」ではないでしょうか。1日でも効率よく自宅から複数の学校を見ることができるので、学校の選択肢が広がるというメリットもありますが、実際にお子さんを連れて行事を見てその学校の雰囲気を感じるというリアルの機会が減ってしまったというデメリットも否めません。難しい状況ではありますが、通学中の様子を見に行ってみるなど、出来る範囲で志望校に足を運んでいただきたいですね。
成蹊小学校、早稲田実業初等部など吉祥寺エリアの名門私立小対策も
__伸芽会 吉祥寺教室に通われる方たちはどのような目的の方が多いでしょうか?
半分以上が共働きのご家庭です。志望校としては、成蹊小学校、早稲田実業初等部、立教女学院小学校、桐朋学園小学校などの私学や、学芸大小金井小学校といった吉祥寺エリアの私学や国立小の受験を志望する方が多いです。成蹊小学校、早稲田実業初等部などは志望校別クラスもございます。
__吉祥寺エリアで人気の私学や国立小学校の特色とどんなお子さんに向いているかを教えていただけますでしょうか。
成蹊小学校
「ゆとりある学校生活の中で個性的な子どもを育てる」を教育目標に掲げ、行事も豊富で文武両道の学校です。学習面では各教科オリジナルの教材で創造的で柔軟な教育を行っています。1年生から2泊3日の宿泊学習があり、5年生では全員がクラブ活動に参加します。体力があり運動が好きなお子さんに向いていると思います。
早稲田実業初等学校
他者を敬い、自己を敬い、事物を敬う「三敬主義」を校訓に掲げる学校です。実物に触れ五感で味わい仲間と共に汗をかく課外授業や、日々の生活やクラブ活動でも上級生との関わりが多く見られます。友達と協力して物事を成し遂げるのが好きなお子さんが向いていると思います。
桐朋学園小学校
「本物と出会い、自ら感じたことをもとに学ぶ教育」を大切にしている学校です。さまざまな体験で感じたことを毎日書く日記や作文にまとめたりする表現活動も大切にしています。自由度が高い学校ですが、その分「自分で考えて行動できる」お子さんが向いている学校だと思います。
立教女学院小学校
キリスト教の信仰に基づく「讃美と祈り、笑顔があふれる学校」です。自然を体験する課外活動や奉仕の精神に基づくボランティア活動はもちろん、英語教育や理数教育のきめ細やかな指導も特徴的です。真面目で明るく、周りの人を大切にできるお子さんが向いている学校だと思います。
東京学芸大学附属小金井小学校
「協働して課題を解決する力」「多様性を尊重する力」「自己を振り返り、自己を実現する力」「新しい社会を創造する力」をもった次世代の子どもを育成する教育を推進されている学校です。お友達と協力し、尊重しあいながら物事を行うことができるお子さんが向いている学校だと思います。
中受のプロが実感した幼児教育の大切さとは?
__増山先生は、前職で中学受験や高校受験の指導をされていたそうですが、幼児教育に転職された理由とは?
前職で10年ほど小学生や中学生と関わって中学受験や高校受験の指導をしてきましたが、その中で伸びていく子の共通点として、「学習の土台が身についていることや、幼児期の過ごし方の大切さ」を強く感じ、幼児教育に転身しました。また私自身3児の父なのですが、幼児期の大切さは日々痛感しております。
幼児はまだ文字の読み書きができないので言葉での伝え方は難しい面もありますが、「面白い」「わかった」「わからない」といった感情表現がとても素直なところが指導していて楽しく、やりがいを感じています。
__長年教育業界にいらっしゃる増山先生は、2020年の教育改革やこれからの小学受験はどのように変わっていくと予想されていますか?
2020年の大学入試改革から徐々に高校、中学と公立の試験の内容も思考力、表現力、判断力を問うような問題に変わりつつあります。中学受験に関しても、以前のような詰め込み式ではなく、意見を記述したりプロセスを書くといった総合力が問われるようになってきています。
もちろん、小学校受験に関しても同様です。知識ややり方をただ覚えるような詰め込み式ではなく、自分で考え、自立を促す、まさに伸芽会式の教えない教育が主流となっていくと感じています。
小受でも中受でも後伸びする子に共通する2つの特長
__小受でも中受でも「後伸びする子」にはどんな力が必要だとお考えでしょうか?
私は大きく2つあると考えています。
その1 イメージする力
小学校受験の考査では、文字を読むのではなくお話を聞いて問題を解くのですが、お話を聞いてそのシーンをどれだけ頭の中にイメージできるかが正解を導く大きなカギとなります。また、小学校以降の文章問題でつまずく子とそうでない子は、ペンが動くか否かがカギとなるのですが、これは文章題を読み取って絵や図などを書いてイメージできるかということなんです。
つまり、幼児の時期にいかにさまざまな体験や絵本の読み聞かせをしてイメージ力を膨らませられるかが大切になってくるのです。
その2 素直さ
二つ目は、先生の話を素直に聞ける子。これは小中学生に授業を一度するとよくわかるのですが、幼少期に学ぶ土台が出来ている子は、難しい課題や新しいやり方を教わっても素直に受け入れられるのに対し、そうでない子はそのやり方を受け入れず自分のこだわりの解法で解きたがる傾向があります。
幼少期に「いろんな考えや見方があること」を知っている子は小学校以降の学習面でもどんどん伸びていく子だと思っています。
__幼稚園・小学校受験を見据えた親御さんにメッセージをお願い致します。
私学に合格する子どもたちの共通点は「自立していて、自分で考え動ける子」です。
具体的に未就学児に求める自立レベルとは、
【生活面】
・鞄の中の道具の出し入れや授業の準備、プリントを自分で渡せる(自己管理)
・何時に寝る、起きるがある程度自分でできる(時間を見て行動できる)
・周りのペースに合わせて行動できる(協調性)
【学習面】
・難しい問題も投げ出さず考えられる
などが挙げられます。家庭学習で投げ出してしまう場面はよくあると思いますが、このとき注意していただきたいのは、月齢的に発達が追い付いていない場合もあるので、無理にやらせず少し置いてからやらせてみること。また、数量や実物を使ってイメージさせることで理解できる場合があるということです。何より、無理強いさせて勉強が嫌いにならないように気分を変えながらチャレンジしていきましょう。
伸芽会 吉祥寺教室
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-15 PLAFUS Kichijoji 8階
電話番号:0422-29-3067
営業時間:火~土曜日10:00~18:00
最寄り駅:吉祥寺駅[JR]【北口】 徒歩3分
https://www.shingakai.co.jp/school/kichijoji/
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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