【ママたちが本当に知りたい、リアル合格体験記】暁星&筑駒!2人の息子を名門男子校に合格させた秘策とは?
新1年生として小学校に入学したママにとっては、まだ先のことでも、視野に入れておきたい中学受験。
今回は、忙しく働きながらも、最難関校の筑波大学附属駒場中学と暁星中学に2人の息子さんを合格させた田中さん(仮名)にお話を伺いました。
小学校低学年からしていた塾通いと大好きなサッカーとの両立や、男の子ならではのやる気にさせるコツも必見!
目次
夫が公立出身だとアンチ中学受験になるパターンも!
「私は地方の公立中高から国立大、夫は都内でしたが高校まで公立高校。よく聞くのが、夫が公立出身でアンチ中学受験になるパターン。特に親が地方や公立校出身者の場合、自分の頃の受験と今の(東京の)受験事情はまったく違うので、夫婦でそこをすり合わせるのは大事かと思います。
私は東京の事情がわからなかったからこそいろいろ調べ、中学受験はしたほうがいいと思い、夫も従ってくれました。
あとは高校受験で思春期の男子に勉強をさせるのが大変だと思ったので(笑)、早めに受験させることにしました」。
そう話す田中さんは管理職としてバリバリ働くワーママで、息子たちの勉強を見る時間はなかったと言います。
中学受験は早めスタートで学習習慣を身につける
小学校3年2月のスタートが一般的な通塾ですが、田中さんの家では2年生の春からと早め。
「決して受験への意識が高かったからではなく(笑)、大きくなってからだと行かないと言いそうなのと、共働きで帰りが遅いため家で待つよりはいいかなと。
低学年のときは算数と国語で週1回通い、私がしたのはプリントの整理くらい。受験スイッチは気付いたら塾が入れてくれたような感じで、私が調べてもいないうちから学校名を自分から言い出しました」。
休憩なしで授業を短時間で一気にやるためお弁当が不要なことも、共働き家庭には必須だったそう。
男の子はガミガミ言うと逆効果
勉強しなさいと言わなかったというのも、できる子の家庭でよく聞くエピソード。
「歯磨きしなさい!と言えば、『今磨こうとしていたのにやる気なくなった』と返されるので、命令はわが家では逆効果。
塾にお金を払っているんだから、勉強はお任せしようと(笑)。そのかわり早く寝させること、朝ご飯を必ず食べさせることにはこだわっていました。
6年生になると塾も週3に増えて模試も多く、本人たちも大変だったと思います。夏以降は過去問を本番と同じように解かせるため、ひたすらコピーしました」。
そしてやはりリビング学習派で、小学校6年の春まで学習机を買わずに、リビングの好きな場所で勉強していたのだそうです。
同じ偏差値でもカラーが全く違う!学校選びのコツ
結果オーライだった田中さん一家ですが、後悔もあるそう。
「4年生くらいから、学校見学などにもっと行っておけばよかったなと思っています。
最初は、受験の段階になって、そのときの学力で選べばいいと思っていたんですね。でも同じ偏差値でも学校のカラーはまったく違うと知って…。結果的に本人たちに合っていたのでよかったなと思いますが…。
兄は塾の刷り込みなのか、開成と筑駒を受けると自分で言い出し、無理せずに受かりそうな他の中学を勧めても、最後まで第一希望は変えませんでした。サッカーが大好きだった弟のほうは、中高一貫でしかも暁星ならサッカーがずっとできるとの夫の言葉で暁星に決めたようです」。
国立と私立でこうも違う!生活面、学習面、部活面、親子の雰囲気
筑駒と暁星、すべてにおいて全然違うと話す田中さん。
「筑駒の授業は大学のようで、先生も趣味で教えているみたいな感じ(笑)。研究発表も多く、詰め込みは一切なく、役に立つのは大学以降かなと思いますが、うらやましい内容。
筑駒は浪人生を含めて東大に7割輩出する学校なので、中1から鉄緑会(東大に特化した精鋭主義の有力塾)などの塾に入る子が半分以上いて、受験対策はそこでみっちり行い学校では伸び伸びとやっているのかもしれません。
親に関しては、働いているママが多く、女医さんなどバリキャリ系がたくさんいました。
一方、暁星は専業主婦が多かったと思います。親御さんが医者をされているご家庭が多いためか、3分の1くらいは医学部を目指していました。こぢんまりした学校で、余裕のあるおおらかな方ばかりで、最初はどきどきしていましたが、嫌な思いをしたことはありませんでしたね。
小学校組のママたちのファッションが、ネイビーなどのきっちり系だったのを覚えています。また小学校組は成績の最上位か最下位に固まるという定説通り。私立はどこもそうだと思うのですが、5年間で6年分の学習を先取りし、最後の1年は受験に専念。なので進度は暁星のほうが早かったです。
PTAがなかったのはありがたかったです。あとは個人的な印象ですが、ママにやたら美人CAが多く、子どもも美少年が多かった(笑)。筑駒はメガネのひょろ長い子が多かったですね」。
筑駒と暁星に向いている子は?
「筑駒は本当に本人の自覚に任せる校風で、親としては任せ過ぎと思うことも…(遅刻にもあまり厳しくないので朝が弱い息子は心配なこともありました)。とはいえ、全体的には、積極的で何でも自分でやろうとする子に向いていると思います。
実際、息子も理科や数学、音楽など好きな分野を追及するタイプになりました。また一芸に秀でている子が多く、入試の際に、各教科の学力検査400点プラス謎の報告書の100点があり、ピアノコンクールや数学オリンピックなどの一芸がすごい加点になっているのではという噂でした。
音楽祭が特徴なのですが、ピアノが素晴らしくうまい子がたくさんいました。わが子は特別すごい賞をもらった覚えはありませんが、夏休みの科学発表で区の賞をもらったのを書いてくれたのかもしれません(笑)。でも内申は参考程度で、基本はペーパーの比重が大きいはずです。
暁星はこぢんまりしてクローズドな学校で、面倒見がいいと感じます。遅刻が重なると掃除などのペナルティがあったり、点数が足りなければ進級できない場合もあったりなど、放任主義の筑駒とは正反対な印象。
また、有名なサッカー部はトップチームだけではなくBチームCチームもあるので、本当にうまい一部の子だけのものではないのがいいですね。スポーツ推薦入学がないにも関わらずサッカーが強く、成績優秀者にトップチームの子がいたりして文武両道の実践を期待したい人にも心強いのでは」。
塾の送迎とサッカーの息抜きがパパの役割!
比較的時間の融通がきくパパが、塾の送り迎えをしていたそう。
「2年生から通わせていたのでかわいそうという気持ちもあり、高学年になってもずっと送り迎えは続けていました。勉強は一切を塾にお任せでしたが、クラスが上がるたびに『すごい』と褒めていました。勉強しろ、宿題は?などは言ったことがなかったです。
あとはスポーツの習い事を6年の夏まで週1回させて、それには積極的についていっていました」(パパ)。
いかがでしょうか? 田中さん一家は教育熱心ではなかったと言いますが、将棋や科学など興味に合わせて習い事をさせるなど、機会は適宜与えていたそうです。
また「親が思っているより子どもは自分で考えている」という言葉も印象的でした。夫婦で受験にまっしぐらではなく、パパは頑張る息子たちを見守り息抜きさせるというバランスも、子どもに負担をかけないコツなのかもしれません。
先と思っていても、小学校低学年から、中学受験への道は始まっているのですね。
▼小学校受験をこれからお考えの皆様に、最初に必ず知っておきたいことをまとめた連載コンテンツがこちら!
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