早稲田実業学校初等部で求められるのはどんな子!? 伸芽会「早稲田実業学校初等学校」ガイダンス講座をレポート!
先日、伸芽会の池袋校で行われた「早稲田実業学校初等部」を目指す生徒と保護者向けのガイダンス講座。早実で求められる子、試験の内容や家庭での取り組み方などについて、伸芽会の先生に詳しくアドバイスいただきました。
目次
早稲田実業学校初等部で求められるのはどんな子?
__早稲田実業学校初等部で求められるのはどんな子なのでしょうか?
「早稲田実業学校初等部(以下、早実略)で求められるのは、『生活習慣のレベルの高さ』です。身の回りのことが自分でできるのは当たり前ですし、始業式翌日から子どものみの登校になるため、『自立度の高さ』も求められます。
お手伝いに関しても“やったことがある”レベルではなくて“きちんと継続してできる” “家族の役に立てているか”といった質まで求められています。それらは、小学校受験の考査内容にも表れています。まさに、早稲田“実業”の名前の通り、生活に即した課題が多いのが特徴です。たとえばシャツや白衣をきちんとたたむという課は早実ではお馴染みです。
また、早実は共学校で男女の割合は2:1と女子が少ないですが、その少なさを感じさせないと聞いています。男の子の中に混じっても自分の意見を主張でき、行動面でもリーダーシップが発揮できるなど存在感がある女子が多いようです。
本番の考査でも男女別で行われますが、女子では男子と比べてもかなり高いレベルまで求められます。
ペーパーテストでも、かなり幅広い範囲から出題されますから、家庭学習もそれ相当の準備が必要です。早実に関しては、多少の負荷をかけても頑張れるお子さんであることはもちろん、それをさせられる親の覚悟も必要になってきます」(伸芽会 森川先生)
早実のペーパーテストの特徴と試験で必要な力とは?
この日のペーパーは「話の記憶」「数量」「推理・思考」の課題が行われました。
「早実はペーパーの課題もグループによって違います。また月齢によって課題が異なること加え、枚数も2~3枚と少量です。だからこそ、得意不得意が出ないようまんべんなく準備し、確実に正解するためにケアレスミスをなくしたいものですね。今回の講習でも洗濯を干すシーンから始まりましたが、話の記憶では話の筋道を理解すると同時に生活体験が大切になってくると思います。数量や推理・思考の課題は月齢で難易度が異なります。月齢が高い分、指示も多いので十分に力をつけておく必要がありますね」(伸芽会 神尾先生)
絵画・言語はやはり生活体験からなる五感や発想の豊かさが肝
講習では「ドキドキしたこと」を絵に描く課題を行いました。
先生たちに「何の絵を描いているんですか?」と聞かれてハキハキ答える子どもたち。
「エレベーターに1人で乗ってドキドキした」
「幼稚園の先生が大きなスイカを持っていて割れないかドキドキした」
「かけっこでいつも1位だけど今回も1位かドキドキした」
などそれぞれが思うドキドキしたシーンを描いていました。
「園生活や普段の一場面でたくさんの心の体験をしていること、そして経験した記憶をたどり、思い出す力も必要です。また、ドキドキの種類でも“はらはらドキドキ”なのか“わくわくドキドキ”なのかお子さまによってまちまちです。子どもらしく豊かに表現したいものですね。早実では“何を描いたの?”と尋ねられます。思いどおりに絵が描けていたなら、きっと先生との会話もはずんでくるでしょうね。ここ1、2年はお話づくりのような課題が出題されていますが、子どもらしく発想豊かに表現してほしいものですね」(伸芽会 神尾先生)
早実では衣服をたたむなど生活習慣に関する問題は必須!
物の整理というテーマで、この日は「鉛筆、消しゴムをペンケースにしまい、シャツは椅子に座ったままたたんで巾着へしまい、机の横にしまう。紙は揃えてクリアファイルに入れる」という課題でした。
「洋服をたたむ作業は、やったことがないとできないもの。自信を持ってスムーズにできている子と、『どうやればいいの~』と諦めてしまう子と差が出る課題です。できなくても最後まで頑張ろうとする力も見ています」(伸芽会 森川先生)
早実の制作・巧緻性では作業の過程も大事な評価のポイントに
この日の制作は「ポピーの掛け軸作り」
紙をちぎってお花を作り、お手本の手順を聞いて作業をしていきます。紙を丸めてテープでとめたり、ひもを通してちょう結びと方結びをする巧緻性も問われる課題です。
「指示通りできているか、出来栄えはもちろんですが、それ以外にも、作業中に机の上がご乱雑になっていないか(ごみを小さく折ってごみ袋に入れるよう指示もあります)、のりを台紙の上で使うなど整理整頓しながら作業できるかも見られるポイントになります」(伸芽会 森川先生)
早実の運動・行動観察では吸収力(伸びしろ)と協調性、状況判断力も見られる
ライン上を「走る」「ケンケン」「ケンパー」「ロボットの真似歩き」の順で連続して往復する運動と、チームで行う「宝運びゲーム」がこの日の課題でした。
・先生の話を聞いてその指示通りにできるか(1度聞いただけでは難しいルールも多い)
・堂々と自信を持って表現できるか
・チーム課題では友だちと協力できるか
を見ています。
「最初はうまくできなくても、先生のアドバイスを聞いて上達しているか、チーム戦では途中で『どうしたら上手くできるか』を話し合う時間があるので、先生たちはその過程を見ています。ルールを理解しきれていないお友達に的確な声掛けをできるかの状況判断も大事なポイントです。生き生きとした動作で自信を持って取り組んでいる子や最初から高いレベルで動けている子は目にとまりますね」(伸芽会 森川先生)
いかがでしたでしょうか。ぜひ学校選びの参考にされてみてください。
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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