ワーキングペアレンツの教育フォーラム【後編】慶應義塾幼稚舎、青山学院幼稚園etc. 共働きでも難関校に合格する秘訣とは?
先日開催された、伸芽会の「ワーキングペアレンツの教育フォーラム」。後編では、慶應幼稚舎、早稲田実業初等部etc. 難関校、難関園に合格されたお子さんの保護者の方に、志望校選びのコツや合格までの苦労、これから受験を目指す方々へのアドバイスをいただきました。
来年度の合格を目指すワーキングマザー必見です!
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ワーキングペアレンツの教育フォーラム【前編】ワーキングマザー必見!受験を乗りきる親の心構えとは?
目次
「ペーパー対策はお教室に任せて家では“体験”を重視!」
~慶應義塾幼稚舎・暁星小学校 合格 Nさんの場合~
わが家は共働きの転勤族です。東京へ引越した際に幼稚園の降園後に伸芽’Sクラブへ通い出したのが受験を目指すことになったきっかけです。
主人が多忙なうえ私がフルタイム勤務と、子どもと一緒にいられる時間が少なかったので、限られた時間の中で息子にプレッシャーをかけずに自信をつけさせるよう努力しました。
うわさに聞く「子どもの背の丈くらいのプリント」や、「ウミガメの産卵を見に行く」なんてことはできないので、私なりにできることをやろうと決めました。
すべてを家庭で見ることは諦め、プリントや行動観察はお教室におまかせしようと割り切ったのもよかったのかなと思います。私は、料理をしながら野菜の切り口を見せたり、季節のテーマのしりとりをしたりと、口頭でゲームのようにして学習に取り組んでいきました。
また、男の子は父親との関わりを問われることが多いと聞いたので、土曜は父親が朝から息子と二人で公園へ行き父と子の実体験を重ねました。
家族では、農業体験や水族館に行ったり、博物館へはスケッチと色鉛筆を持っていったりして体験になるようなお出かけを意識し、家では出来る限り季節の行事も取り入れました。
5~6歳の1年間は知力、体力、意欲がぐんぐん伸びる時期。模試でいい結果がでないときも子どもの成長を日々感じながら、親子一緒に歩めたのは一生の宝です。何も無駄ではなかったと思います。お子さんを信じて取り組んでください。
「年長の夏からはじめた短期集中型」
~早稲田実業学校初等部 合格 Sさんの場合~
わが家は共働きで0歳から私立の保育園に通っていました。年長の夏までは受験を全く考えておらず、公立に通わせていずれ中学受験をと思っていましたが、年長の夏に夫の単身赴任が決まり、内部進学できる学校を急きょ選んで受験をすることに。
説明会などは終わっておりましたので、慌てて見学をして子どもが気に入ったのが今の学校です。伸芽会へは週2日通い、マナーやしつけを強化していただきました。
1歳の下の子もおりましたし、何より短い準備期間だったので「無謀かな」、「無理させていないかな」と何度も悩みましたが、子どもが違う環境で新しいことに挑戦する姿を目の前にすると励まされました。
今何が不足しているか、何をすべきかを伸芽会や伸芽’Sクラブの先生方に相談してヒントをもらい、できる範囲で実践していきました。「ガッツがあるからチャレンジする価値はあるよ」という先生の助言も心の支えになりました。
子どもには受験のことは面接の日まで一切言わず、不合格になった場合でも、努力を誉めて認めてあげようと常に自分に言い聞かせたのが結果的によかったのかもしれません。今となっては慣れない環境であきらめず頑張れたことを誇りに思います。親子のつながりが深まった濃い時間でした。
「早め早めの準備が合格の決め手!」
~雙葉小学校附属幼稚園 合格 Hさんの場合~
私がカトリックの一貫校出身ということもあり、「感謝の気持ちを育む、児童施設への訪問などを通して、娘にも幼少期からカトリック教育を受けさせたい」と思ったのがこの園を選んだ理由です。
とはいえ、わが家も共働き。私もフルタイムで帰宅が深夜になることもありました。とにかく時間がないと思ったので、早めの準備を心がけ、年少の秋に志望校を決め、そこから継続してコツコツと取り組みました。
「朝は6時半に起床し1時間だけ集中して受験の準備をし、夜は必ず21時には就寝」という生活を2年間持続させました。この朝の1時間学習には親も子もかなり真剣に集中して取り組め、朝のうちにやり終えるので、日中仕事をしていてもどこか安心感がありました。
平日できないことは土日に回し、どんなに時間がなくても無理をさせず詰め込まず、自分で考える力、他者に伝えられる力、を意識しました。とはいえ、徐々に心身追い込まれることもありましたが、息抜きの時間は必ず取るように心がけました。
どうして合格をいただけたかは正直分かりませんが、私は面接用に提出する資料を作る中で、家庭での方針やこの学校へ通いたいという想いを精いっぱい伝えられたと思っています。後悔のないようにやりきってください。
「息子の笑顔を奪わないこと」が受験の条件!
~暁星幼稚園 合格 Eさんの場合~
私もフルタイムのワ―キングマザーです。一人息子なので強く育てたいというのがわが家の方針でした。地元の保育園に通っていましたが、年少の夏過ぎに進路変更をして、2年保育の幼稚園を受験することに。伸芽会にも2ヵ月ほど通いながら準備をしました。
夫婦で決めたことは「息子の笑顔を絶対に奪わないことと、両親の期待が大きくなりすぎて、親も笑顔を失わないこと」。子どもと過ごす時間が短いからこそ、遊びを通して学べる体験を大切にしました。
幼稚園受験では日々の生活が一番重要とされていましたので、テクニックよりも子どもと密度の濃い時間を過ごすことを心がけました。「ご縁がいただけなくても大丈夫」と思って取り組めたのも結果としてよかったかなと思っています。
親子でいられる時間は外遊びをメインに!
~青山学院幼稚園 合格 Yさんの場合~
受験のきっかけは、育児休業中に母子分離の練習を兼ねて伸芽’Sクラブに通いはじめたこと。娘は母子分離がすごく苦手で3ヵ月はお迎えに行くと涙涙でしたが、少しずつ周りに目を向けられるように、集団生活を楽しめるようになっていきました。
ひとりっこでマイペースな性格なので、ゆとりをもって勉強以外にも目を向けてほしいというのが受験を決めた理由です。青山学院幼稚園は子どもの主体性、学年を超えた交流、外の世界の学習も充実している点から志望しました。
私が時短勤務で、主人が時間の都合がつきやすい自営業でしたので、週3のお教室のお迎えとその後のお遊びはパパの担当に。そこでは、ただ遊ぶのではなく、空き箱で街を作ったり、道路を描いてみたりと、発展性のある遊びを意識していたそうです。
しつけの面では、お片づけを絶対に自分ですることをルールにしました。学習面のメインはお教室で行い、家では毎日30分から1時間のみ。
その分、家族でいられる時間は芋ほりやアスレチックなど楽しく外で遊ぶことに特化しました。そのメリハリが子どもに無理をさせずよかったかなと思います。
いかがでしたか? みなさん共通していたのが「時間のないワーキングマザーはあれもこれも自分で頑張ろうとしないこと」、「子どもに決して無理をさせないこと」、「合格することに親が固執しないこと」。
そうした中で、「子どもの生活リズムや体験を大切にする」「親ができる準備は、計画的には早めに進める」「志望校や志望園への想いをしっかり伝える」ことを念頭に置きながら、結果を求めすぎず日々コツコツと実践されたことが、結果として合格へつながっているようですね。
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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