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学資保険には入るべき?知らないと損する保険のこと!【知って得するお金のコト 第1回】

学資保険には入るべき?知らないと損する保険のこと!【知って得するお金のコト 第1回】

子どもが生まれたらやっぱり学資保険?と、ママたちからよく訊かれます。

「学資保険に入らなきゃダメ」という暗黙のルールにとらわれている方も多いのですが、学資保険でなくても教育費の準備は可能!

まずは、学資保険の基本をおさえた上で、自分に合う方法で教育費準備をできるようにしましょう!

そもそも学資保険の目的ってなに?

学資保険の目的は、その名の通り「学資」を用意する「保険」。親が亡くなった場合の保障を得ながら、教育費を貯めていく商品です。

例えば、0歳で加入、毎月数千円から1万数千円の保険料を支払っていき、合計200~300万円くらいを受け取るケースが一般的。もちろん金額設定も自由ですし、0歳以降も加入可能!

契約者である親が亡くなった時は、それ以降の保険料はすべて免除になる保障がついています(契約方法によってはこの保障をなくすこともできる)。

学資保険のメリットとデメリット

学資保険のメリットは2つあります。

① ズボラさんも教育費をちゃんと貯められる

強制的に保険料が引き落とされ、あらかじめ決められたお金が必要になる進学時などに、お金を受け取れます。だから、貯金が出来ないズボラさんにとても向いている方法です。

親が亡くなった時も、予定通り進学時にお金をもらうので、教育費以外で使ってしまう恐れがありません。

② 定期預金より利回りが高い

保障を抑えた学資保険商品であれば、契約方法によっては、支払った金額の110%以上のお金が受け取れることもあります。

超低金利時代の今、一般の定期預金に預けるより、お金を殖やすことが可能です。

そして、学資保険のデメリットも、2つです。

① 途中解約は損をする

契約後しばらくは、解約しても払ったお金より少ない金額しか戻らず損をします。そのため、加入するのであれば「絶対解約しない!」という強い意思が必要。

マイホーム購入の頭金のために解約など言語道断です(でも結構いるんですよ)。

② インフレが起こったら、将来もらうお金の価値が下がる

学資保険では、将来もらう金額があらかじめ決まっています。そのため、物価が上がる「インフレ」がもし起こると、将来もらう予定の金額が、実質的に少なくなる可能性も。

契約からもらうまでは20年近くにもなるので、経済情勢は誰にも読めないし、政府が積極的にインフレ政策を行っている今、インフレに弱い金融商品はなるべく最低限にとどめておいた方が良いという見方もあります。

教育費の不安をなくすポイントは

「いつ、いくらかかるか」をザックリ知って計画的に備えることです。教育費は進路によって大きく異なるので、「捻出できるかな?」という視点で、子供の進路方針を考えましょう。

また、児童手当や学資保険などの準備とは別に、子どもの教育費用口座を作り、小さい頃のお年玉やお祝い金、また、ローン控除で還付されたお金などをどんどん入れて貯金しておくとより安心です。

合計で最低でも、中学3年時に200万円、高校3年時に300万円の貯金を目指したいですね。

学資保険のほかにも、こんな方法がある!

終身保険も、教育費準備のためによく使われます。

払い込んでいる間の解約は損しますが、払い込み終了後は、解約返れい金が一定期間増え続けるので、もし教育費が足りて解約せずに済んだ場合は、そのまま老後資金に充てるなど、フレキシブルに活用できるのがメリットです。

また、資産運用にチャレンジできる方は、ジュニアNISAなども教育費準備にピッタリの制度。18歳まで引き出せないため意思が弱い方も教育費を作ることが可能ですが、資産運用なので元本割れの可能性もあります。

複数の方法で教育費を準備しよう

児童手当を始め、学資保険などの保険や定期預金、ジュニアNISAなどの複数の方法で準備することをおすすめしています。

「これならできそう!」という方法をミックスして、貯めていってくださいね。

著者プロフィール

家族が笑顔になれるための生活に役立つお金の知識を、主に女性向けにセミナーや執筆活動、個人相談などを通じて発信している。専門は教育費・ライフプラン・保険・住宅ローン・マネー&キャリア教育。
講演の他、小・中学校や地域コミュニティなどでの講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行っている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役。

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