看護師に直撃!季節の変わり目に親が注意すべき4つのこと!
残暑厳しい日が続きますが季節は秋。
腹痛に食欲不振、熱中症など季節の変わり目に注意すべき子どもの体調の変化について、保育園専任の看護師をしている服部先生にお聞きしました。
目次
夏休み明けに体調不良の子が増えるわけ
楽しかった夏休みも終わり、幼稚園に保育園と日常生活が始まる9月はじめに多いのが、出かける間際の「お腹が痛い」「頭が痛い」といった体調不良。その理由は、精神的なものと、夏の帰省や海外旅行などでしがちな夜更かしと食生活の乱れに原因があることが多いようです。
大人でも、長い休み明けは仕事に行くのが億劫になることがありますよね。子どもだって同じです。
昨日までずっと大好きなママと一緒だった夏休みが、突然今日から別々だなんて子どもには理解するのが難しいもの。夏休みが明ける1週間くらい前から「もうすぐ幼稚園が始まるね、お友達と〇〇できるね!」などといった会話を取り入れながら、少しずつ日常に慣らしていく訓練をしてあげてください。
秋の行事や草花の変化など通園途中に楽しくお話しながら季節を感じる声掛けをしていくことも効果的です。
まだまだ怖い熱中症の正しい対処法
9月とはいえ、残暑が厳しい今の時期は、まだまだ熱中症にも注意が必要です。外遊びをした後に水分不足のまま部屋に戻りお昼寝をしていたら突然嘔吐&発熱をしたという話もよく聞きます。
幼児の熱中症も怖いですが、さらに気を付けなければいけないのが乳児の熱中症です。まだ言葉を話せない赤ちゃんは自分の体調を伝えられません。
乳児の熱中症かどうかを見極める目安としては、
- おしっこが6時間以上出ていない
- 母乳や水分をのみたがらない
- 機嫌が悪い
これらが当てはまる場合は、早めに小児科を受診してください。
幼児が外出先などで「暑いのに汗をかかない」「ぐったりしている」場合も熱中症の初期症状。
すぐに水分を飲ませ、涼しい木陰などに移動してください。タオルを濡らして手足を拭いて風があたる場所に行くと気化熱でこもった熱が下がりますので、応急処置の一つとして覚えておきましょう。
また、甘いジュースや大人向けのスポーツ飲料水を水分代わりに飲ませすぎるのは危険。
特に熱中症の場合は糖分ではなく塩分が必要なので、OS1や国産の水(海外のミネラルウォーターも取りすぎはあまりよくありません)、麦茶、子ども向けのスポーツ飲料水(もしくは大人向けを薄めたもの)を与えるようにしてください。
汗を上手にかけない今どきの子どもたち
外は暑いからといって、室内でばかり遊んでいませんか。最近は昔に比べて外遊びが減っているせいか、汗を上手にかけない子どもたちが増えているように思います。
人は汗をかくことで体温を調節しますし、日を浴びることで体内のカルシウムなどを吸収します。汗をかく機会が少ないと、体に熱がこもってしまい自分で体温を下げるのが難しくなったり、免疫が落ち体が弱くなってしまいます。小さいうちに、上手に汗をかける体作りを意識しましょう。
プロ直伝!お出かけに必須のマストアイテム
暑い日の外遊びや秋の行楽時にあると便利なのが、「冷凍したウィ〇ーインゼリーのようなチアパック容器のスポーツドリンク」です。これを保冷剤代わりにベビーカーで寝ている赤ちゃんや外遊びで疲れた子どもの脇の下に入れてあげると急激に体温が下がります。もちろん中身も飲めるので水分補給にも。
あとは、虫よけ、虫刺されの塗り薬、絆創膏、解熱剤、1日分の抗生物質をお出かけのポーチに入れておくと、いざというときに安心です。