【子どものおやつ】イギリスは伝統と健康面を重視する!簡単レシピ付き

【子どものおやつ】イギリスは伝統と健康面を重視する!簡単レシピ付き

イギリスの子どものおやつは、伝統的なおやつ文化と健康志向が混ざり合っています。とくに最近の教育熱心な親たちは、子どもの栄養バランスを重視したおやつ選びが大切と考えているようです。

イギリスでは子どもの肥満が深刻な問題となっているため、健康を意識した持続可能な取り組みとしても注目されています。子どもの健やかな成長に役立つイギリスのおやつ選びのヒントを紹介します。

フルーツや野菜のヘルシーなスティックは定番

フルーツや野菜のヘルシーなスティックは定番
伝統と健康という両面から成り立っているのが、イギリスのおやつです。伝統的な定番おやつとしては、スコーンやショートブレッドを思い浮かべる方も多いでしょう。

こういったお菓子で紅茶を味わう「アフタヌーンティー」の文化は今も健在で、家庭にもよりますが、午後3時頃のお茶の時間は大人だけでなく子どもにとっても楽しいおやつタイムです。

一方、健康志向のヘルシースナックとしては、皮を剥き食べやすいサイズにカットしたリンゴやパインなどのフルーツスティックや、キャロットなどの野菜スティックが定番。

色鮮やかで見た目も楽しめるため、子どもも自ら進んで食べるようになります。これらはヘルシーなだけでなく手軽に用意できるので、学校帰りや遊びの合間にもピッタリのおやつです。

果物や野菜を使ったおやつは、自然な甘さや食感で子どもたちの食への興味を引き出し、肥満予防にも役立ちます。

とくに赤ちゃんや幼児向けでは、フルーツの甘さを生かしたオーガニックのスナックや砂糖不使用のビスケットなどがだいたいのスーパーで手に入ります。

日本の「食育」に通じる取り組みも

イギリス政府は子どもの肥満対策に力を入れており、砂糖税をはじめ、ジャンクフードや甘いお菓子に関する広告規制を導入しています。そのため、スーパーで売られている子ども向けのスナック菓子にも健康的な商品が増えてきました。

注目したいのは、イギリスの家庭でもおやつに対する健康意識がとても高まっているという点です。肥満や健康問題への対策として多くの家庭がオーガニックや無添加の食品を好み、自然な栄養素が豊富なフルーツやナッツ、ヨーグルトなどを選ぶ傾向にあります。

おやつに対する教育的なアプローチも進んでおり、学校や地域のプログラムでは自分のからだに良いものを選ぶ力を育てるように推奨。こうした取り組みは、日本の「食育」とも通じるものがありそうです。

持続可能性やエコ意識にも注目

さらに持続可能性を意識した取り組みも進んでおり、「VEGPOWER」キャンペーンなどが実施されています。

野菜不足が懸念されている子どもたちに対し、もっと野菜を食べるように勧めるテレビCMやイベントなどを通じたキャンペーンで、野菜レシピの紹介や野菜摂取を促す教育プログラムを展開。野菜を取り入れた健康的なおやつの習慣化を進めています。

また近年のトレンドとしては、環境に優しいエコフレンドリーなおやつが注目されています。例えば、エコパッケージを使用したスナック類や、配送による環境負荷を軽減できる地元産の食材を使った製品を選ぶ、という家庭も多く見られます。

伝統的なおやつ「フラップジャック」の簡単レシピ

伝統的なおやつ「フラップジャック」の簡単レシピ
最後に、イギリスの伝統的なおやつ「フラップジャック」の簡単レシピを紹介します。これはオートミールを使った、素朴ながら栄養たっぷりのスイーツ菓子です。

地方によってはナッツやドライフルーツを加えることもあり、家庭ごとに個性が表れます。また、紅茶のお供としてイギリスのティータイム文化とも深く結びついています。

<材料>
オートミール: 180g
無塩バター: 100g
砂糖: 50g
ゴールデンシロップ または はちみつ:75g

<作り方>
1. オーブンを200℃に予熱します。
2. バターと砂糖を鍋で溶かし、ゴールデンシロップかはちみつを加えます。
3. オートミールを加えてよく混ぜます。
4. 型にオーブンペーパーを敷き、生地を入れて平らにならします。
5. オーブンで20分焼き、そのまま5分ほど置いてから長方形の切れ込みを入れます。冷めたら完成です。

まとめ

イギリスのおやつは、子どもたちの心身の成長を支える大切な要素として位置づけられています。

スナック菓子や甘いおやつに手が伸びがちですが、少し視点を変えてヘルシースナックを取り入れると、からだに優しいおやつ習慣を作ることができるかもしれません。

日本ならではの食材を使えば、さらにバリエーションが広がることでしょう。イギリスの取り組みも参考に「おやつの時間」に改めて注目し、家庭でできる食育を試してみてください。

<参照URL>
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002338.html

著者プロフィール

世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。

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