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受験期直前!飯田流、魔法の声掛け!5~6歳児の「自信をつける褒め方」とは? 

受験期直前!飯田流、魔法の声掛け!5~6歳児の「自信をつける褒め方」とは? 

最近よく耳にする自己肯定感。子どもを認めて、自信をつけるという意味で、子育てには重要だと言うことは、ママもなんとなく知っているはず。でも、語彙が増え、知恵がついてくる5、6歳へのアドバイスは難しく、「すごいね」「上手だね」ではそう簡単に自信はつきません。そこで、幼児教育のプロである伸芽会の飯田先生に、年中・年長児の「自己肯定感を伸ばす」魔法の声掛けを分かりやすい事例とともに解説します。受験直前期のママも必見です!

監修者プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。


ママは普段から誰かを褒めていますか?

ズバリ言いますが、あなたはお子さんを心から本気で褒めていますか? 誰かと比べたり、「もっとこうしてほしいのに…」が言葉の裏に隠れていませんか? 子どもは褒められるお手本がなければやり方がわかりません。「〇〇君って上手に挨拶ができてカッコイイね」「パパは困っている人を助けてあげて優しいね」など、周りの人を具体的に褒めることで、子どもにイメージを伝えることが大切です。

褒めることを恥ずかしがったり面倒くさがったりせずに、パパの良さ、ママの良さ、家族の良さを夫婦で伝え合い、子どもにイメージさせることも重要です。でないと、面接で聞かれても子どもは答えられませんからね。

褒めるだけでは伸びません!

よく、「褒める=子どもが伸びる」と勘違いされている親御さんがいますが、ただ褒めただけでは伸びません。心から褒める(認める)と言う意味をどこまで理解していますか?

特に幼児は、親と一緒に何かをやって「できたね、すごい!」といった、感動体験を共有した褒めが重要です。

5歳くらいになると周りの子と自分を比べて、やる気を失い苦手意識を持ってしまうことも。「〇〇ちゃんは僕よりも縄跳びがすごく上手だよ…」と言われたら、「ごめんね。ママが一緒にもっと練習に付き合ってあげればよかったね」でいいんです。それで前よりも飛べるようになったら「すごい!前より3回も多く跳べたね。一緒に練習してくれてありがとう」と伝える。これが褒めて伸ばすということです。結果ばかりを褒めるから嘘くさい褒めになるんです。

大人が子どもに「なんでも正直に話す」のは間違い!

子どもに口に出して言葉を発するときは、発言に責任を持って正直に言いましょう。でも、言わなくていいことや思っていることを全部言うのは違います。子どもにも「これを言ったら傷つくか」をよく考えてください。

たとえば、受験で「補欠で繰り上がり合格したよ」「ここは落ちたよ」。これらは言わなくていいこと!「ここの学校に決めといたよ」でいいんです。

たとえば、ボールつきが苦手な子が「目標連続30回」を目指すとします。自分で数を数えながらボールをつくとどうしてもできません。なので、先生が数えることにし、私はしばらく「まだまだ」を繰り返していました。するとボールつきに集中して、その子は気づけば500回を超えていたんです。

お分かりですか?「何でも正直に話さずに、子どもを調子よく乗せること」が達成感へ導き、自信につながることがあるんです。

楽しいと伸びるは別もの!

塾や習い事が「楽しい?」と聞くと「楽しい」と答える子が多いでしょう。でも実は、「そう言っておけばいい」と思っている場合があります。本心は、「お友達と行き帰りで遊べなくなるから辞めたくない」など…。親はそこを見極めないといけません。

「疲れたからやりたくない」もそう。本当に疲れているのか、何かやりたくない他の理由があるのかを探らないといけません。また、「今日は習い事に行く?」「頑張る?」と聞くこと自体ナンセンス。「頑張るもんだよ!」、と普段から言いきかせないといけません。

「頑張ればママやパパは褒めてくれる」という安心感がある子は自然と伸びていきます。

ご褒美作戦は長続きしません。今から、頑張ることを投げ出さない子にしましょう。

言ってはいけないNGワードNo.1「なんでできないの?(〇〇ちゃんはできるのに!)」

これは親ならばつい言ってしまうセリフですが、私なら「ママの説明がダメだからできなかったんだね、ごめんね」「パパも5才のときはできなかったよ。でもそれじゃあ、パパは超えられないから、憧れのサッカー選手にはなれないね」。と正直に伝えます。

授業でもそう。「今日の授業、難しいからやめた!遊ぼう!」→「やだ、やる!」→「じゃあ周りのお友達聞いてなかったから教えてやって」。どんどん巻き込んでいきます。

つまり、子どもの逆の心理をついてやる気にさせるんです。

さらに、試験や〇〇ちゃんを超えたいなど、具体的な目標が近づいてきたら、「じゃあ〇〇ちゃんに勝つ(次のテストで何位以内に入るなど)計画をママと一緒に立てよう!」と、頑張る動機づけを子どもと一緒に考えましょう。苦手なことも頑張ればできるようになる、と頑張るご褒美が達成感になったらたらベストです。そのためには、作戦立てがカギとなるんです。

褒め上手の近道はズバリ「期待しないこと」

なぜ褒めるのかを考えたことがありますか? それはその子に期待するから。だから期待通りにいかないとイライラするんです。ならば、過剰に期待しないこと! 

・頑張っているプロセスを褒める

・できたときには心から褒める

・できなくてもチャレンジしていることを褒める

この繰り返しをしていけば、「僕の(私の)頑張りはママが見ていてくれる!」とモチベーションになるんです。丁寧な負荷をかけてお子さんを伸ばしましょう!

このとき子どもだけにやらせるのではなく。「一緒にやってあげたか」「的確に指示を出してあげたか」も忘れずに。

受験直前の褒め方とは?

受験期こそ、たくさん褒めてあげましょう。本番は誰しも緊張するので、調子に乗っているくらいがちょうどいいんです。直前期の今頑張れないと、本番では頑張れません。毎日頑張るんです。「本番でやる気だしてね」と言うのは間違い。子どもはそもそもやる気の出し方を知らないですから、大人の論理で話さないこと。

また、「明日の試験を頑張ったら次の日から頑張らなくていいよ」という声掛けも危険。子どもは都合のいいように解釈してしまうので、「もう今日から頑張らなくていい」に変換されてしまうんです。試験の日は「今日もいつも通り頑張ろう!」でいいんです。

さらに、お受験ママ同士の会話でよくある「謙遜褒め合い」を子どもが聞いて落胆したり、機嫌が悪くなってしまった場合は、後でこっそり「あれはね、大人のウソなの。本当はすごいと思っているんだよ、内緒だよ」「外で言う、うちの子たいしたことないは、すっごい褒めてるってこと」と伝えてフォローすることも忘れずに。

いかがでしたか。

「歴史上でもビジネスでも、褒め上手な人は、最後には出世したり勝つことが多い」と飯田先生。日常から、家族にもお願いすることは最低限なことにして、やってくれたら「ありがとう、助かる!」の繰り返しを。まずは家族で褒め上手になることが、子どもを伸ばすコツかもしれませんね。

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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