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プロ直伝!いまどきの小学1年生が入学までに準備しておきたいこと「読み書きよりも身につけておきたい3つの生活習慣とは?」

プロ直伝!いまどきの小学1年生が入学までに準備しておきたいこと「読み書きよりも身につけておきたい3つの生活習慣とは?」

先日開催された伸芽会の「いまどきの小学1年生とは?小学校入学準備セミナー」。

その中で、「私立・国立・公立小学校の学習と生活指導の現状」(伸芽’S クラブ学童 池袋校室長 豊岡典子先生)、「幼小一貫 低学年教育を考える」(伸芽会教育研究所 所長 飯田道郎先生)のお話から、新小学1年生が入学までにしておくべきことについて伺いました。

小学校入学まであと3ヵ月! 読み書きは必須?

小学校入学まであと3ヵ月。伸芽会に通うご家族にご協力いただいたアンケートによると、ひらがなとカタカナの読み・書きはおよそ8割の子が「おおむねできる」という回答でした。

しかし、実際入学した子を見て思うのは、ひらがなの書き順、鉛筆の持ち方が正しくない子がかなり多いということです。

一度覚えてしまった書き順を修正するのにはとても苦労します。学校でも1年生の1学期の宿題は読み書きや音読がメインとなってきます。

自宅で学習する際はぜひ、トメ・ハネ・書き順に注意してください。また、音読は、問題を読み解くにあたってもとても大事です。自宅で学習する際は一緒に声を出して問題を読んであげてください。

1年生の宿題で問われるのは「聞く力」と「見る力」!

伸芽会の学童では宿題をする時間があるのですが、「今日、ぼく宿題ないよ」という子がときどきいます。これには、「本当にない場合」「聞いていなかった場合」「やりたくない場合」の3つがあります。

注意すべきは「聞いていなかった場合」。先生は口頭で宿題を指示されることもあります。つまり、宿題ひとつとっても、「聞く力」が問われます

さらに、書き取りなどを行うと多いのが、お手本をよく見るのが苦手な子。丁寧にゆっくり書くことは集中力も問われます。

たとえば、暁星小学校の宿題では「消しゴムを使っていいのは2文字まで」と言われます。正しい姿勢でお手本をしっかり見て丁寧に書くという習慣は、これからの長い学校生活で必要なことです。ぜひ入学前から訓練をしておくといいでしょう。

生活習慣で身につけておきたい3つのこと

入学前に身につけておいた方がいい生活習慣としては、以下の3つが挙げられます。

その1 登下校のシミュレーション

子どもの安全上ぜひ行って欲しいことです。「ここにはこんなお店がある」、「何分くらいかかる」といった下調べはもちろんですが、可能であれば、子どもが窮屈に感じないよう、通学路を「この道だけ!」と決めつけずに2パターンくらいを選んであげることがあってもいいでしょう。

その2 時計を読んで時間を意識して行動する

小学校は、時間割で動く集団生活です。15分という限られた休憩時間の中で、お手洗いや次の授業の準備をしなければなりません。これはすぐには難しいので入学前から時間を意識して行動することが大切です。

その3 身支度や登校準備を自分で行う

教科書や筆箱の中身のチェックといった翌日の準備が自分でできるかは、小学生の必須事項です。これらをお母さんがしてしまうと、お子さま自身は、何を忘れているかも分かりません。

また衣服の着脱はもちろんですが、制服のネクタイや帽子をなくす、お友達のコートを間違えて着てきてしまう、といったうっかり間違いも多い年齢です。自宅で繰り返し声掛けをして、早い時期からマスターさせてあげましょう。

「入学時にこれらの生活習慣がしっかりと出来ていた子の方が、その後の学習の伸びがいいと感じます」との実感あふれるお話に、多くのお母様お父様が頷いていました。

 

続いて、伸芽会教育研究所 所長 飯田先生から、小学校受験を経験したご家庭に向けた入学までのアドバイスをいただきました。

プロフィール
飯田道郎

1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。


合格したら幼児教育は終わりではありません

小学校受験を終えて無事に合格。お正月も迎えて気が緩むのは当然ですが、受かったら幼児教育が終わりではありません。せっかく入試に向けて継続していた学習習慣を、一度緩めてしまってから戻すのは本当に大変です。

合格不合格を問わず、幼児教育を受けたお子さんは、幼児としてはとても高いレベルまで到達しています。ぜひ入学まで持続させる工夫をしてあげてください。

いくら一貫校とはいえ、まったく学習をしなければ内部進学の際に苦労することになってしまいます。

学力だけではダメ!ジャングルジムの上まで登れますか?

また、注意したいのが学校生活は学力だけではなく、ある程度の運動能力も必要だということ。

ある有名小学校で入学前にしておいてほしいこととして、「ジャングルジムのてっぺんまで登れますか」といった全身運動をあげているところがありました。
また、「布団の上で前転ができますか?」「地面に置いてあるサッカーボールを蹴ることができますか?」「ブランコやシーソーにのれますか?(重力を感じる体験)」といったチェックポイントも。

親が危ないからと排除しすぎると、子どもの体験の幅が狭まってしまうんです。ぜひ小学校通学に耐えられる、たくましい体作りも忘れずに。

幼児期にまいた種をどう伸ばすかは家庭次第

小学校低学年の学習には、お子さんが幼児教育で体得した概念がとても多く入っています。空間認知、図形問題はもちろんですが、正しい箸の持ち方、折り紙遊びなど、幼児教室で体験したさまざまなことは小学校の勉強でも必ず生きてきます

本を読んで語彙を増やす、遊びながら絵日記をつけて表現力を鍛える……など、日常生活でのお手伝いや遊びの中で親子のコミュニケーションをしっかりとって、入学までの学習習慣を持続させてあげてください。

 

いかがでしたか?「幼児のときにどんな種をまき、その芽をどう伸ばすかは家庭での学習次第です」という先生の言葉が印象的でした。

幼児の時期に正しい学習習慣を身につけ持続させておくことが、小学校1年生でいいスタートが切れるコツといえそうですね。

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著者プロフィール

SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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