短い時間でも子どもの心にパパの存在感を刻み込むマジックワード【理想のパパになる 第1回】
忙しいパパにとっての子どもとの会話は、たとえ3分間程度でも、パパの思いを伝え、子どもを伸ばす、貴重な時間です。その貴重なチャンスに、ビシッと子どもの心に響くセリフを残せるか否か。
今回はそんなセリフをいくつかご紹介します。忙しい毎日の中でも、1日数回、思いのこもった言葉を投げかければ、子どもの心の中にパパの存在感はキープできるはずです!
目次
「今日も会えてうれしいよ」
朝、子どもが目覚めたときに伝えます。
ギューッとハグもすれば、なお効果的です。こんなセリフ、日常的に使うには、少々大袈裟に感じるかもしれません。
朝、ふかふかの布団の中で子どもが目覚め、自分の顔を見て、安心して「おはよう」と言ってくれる。それだけで奇跡のような幸せではないでしょうか。
毎朝伝えていれば、子どももいつか、「自分は大切にされている」ということだけでなく、「人生には生きる価値がある」みたいなことを、ぼんやりと感じ取ってくれるようになるはずです。感謝の気持ちを忘れない人に育つはずです。
「いい質問だねぇ!」
子どもはときどき、答えなんて存在しない突拍子もない質問をします。
正解を教えたりいっしょに考えたりすることも大切ですが、もっと大切なのは「えっ?なんで?」とか「これ、おもしろい!」などと感じる感性を伸ばすことです。
「センス・オブ・ワンダー」というやつです。
だから、まずひと言「いい質問だねぇ」と伝えるようにしてください。
たとえパパが質問にちゃんと答えられなくても、「いい質問だねぇ」と褒められただけで子どもは満足してくれたりするものです。
「ママにはナイショだよ」
たとえば公園の片隅に名もないかわいい花を見つけたとき、「あ、こんなところにかわいいお花があるよ。よし、ここにかわいいお花があることは、パパと○○ちゃんのふたりだけの秘密にしよう」と言うのです。
子どもは秘密が大好きです。パパと秘密を共有することで、単なるお散歩が、秘密の国を旅してきたかのような印象に変わります。「ナイショだよ」は、何気ない日常を、非日常に変えてしまう魔法の言葉なのです。
家族との時間を増やそうと思ってもなかなか難しいでしょう。
であればまずはそこにある時間に集中することが大事です。家族時間は量より質と考えることです。そうすれば、量は後から付いてきます。
※連載第2回「プロ直伝!2歳までの新米パパが陥りがちなNG子育てとは」はこちら
「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と脱サラ。
独立後、数々の育児・教育誌のデスクや監修を歴任し、現在は育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。
男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法、学校・塾の役割などについて、著書、新聞・雑誌へのコメント掲載など多数。
主な著書に『名門校とは何か?』(朝日新聞出版)、『追いつめる親』(毎日新聞出版)、『塾歴社会』(幻冬舎)など。
新刊『育てにくい男の子 ママのせいではありません!』(主婦の友社)も1月29日に発売予定!男の子ママたちのイライラがニコニコに変わる7つのコツを紹介します。
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