キッザニア東京で投資体験「証券会社」パビリオンがリニューアルオープン! 新年こそ子どもの金融経済教育のチャンス!
キッザニア東京では、2024年12月25日に「証券会社」パビリオンがリニューアルオープンします。新たな試みとして、株式投資体験が可能になりました。
オープンを記念して行われたセレモニーでは、子役の永尾柚乃さんによるプレゼンとともに、一体どんなことができるのか、さらに子どもの金融経済教育の重要性について大和証券グループ本社の田代桂子副社長とKCJ GROUPの圓谷道成社長のコメントがありました。
今回はその内容をたっぷりとご紹介します。この機会に、お年玉の使い道など、改めて親子でお金について話し合ってみませんか?
・キッザニアの魅力に関しては、こちらの記事もご覧ください。
『自由に遊ぶって難しい…子どもと何して遊んでますか?第2回「~子どもと仕事~キッザニアは最高のごっこ遊びの場!」』
目次
リニューアルした「証券会社」パビリオンで株式投資体験にチャレンジ
__なぜ今、子ども向けに投資体験のパビリオンを作ったのでしょうか?
田代副社長:大和証券では2006年のキッザニア東京オープン当初からパビリオンを設けておりますが、株式投資体験は初の試みとなります。それは、2024年が投資元年と言われるように、新NISAの開始や、円相場が約38年ぶりに安値を更新するといった日本の株式市場における動向等も影響しています。
金融・経済は次世代を担う子どもたちにとって大変重要なリテラシーになります。今回のリニューアルを機に、楽しく体験しながら資産運用に関心を持ち、家に帰って親子で投資に関して話すきっかけになれば嬉しいです。
圓谷社長:キッゾ(専用通貨)を使った株式投資体験は、キッザニア東京としても新しい取り組みになります。実際体験してみましたが、とてもリアルで、子どもたちが長期投資や分散投資の大切さを学べるきっかけになっています。ここでの体験が、お子さんはもちろん親御さんにとっても投資に対するハードルを下げる一助になれば幸いです。
__具体的にどのような株式投資体験ができるのでしょうか? 体験してみた感想と合わせて永尾柚乃さんがプレゼンにて教えてくれました。
永尾柚乃さん:最初に投資コンサルタント役のスーパーバイザーさんが分散投資や長期投資といった専門的な言葉や株式投資のリスクについて詳しく教えてくれます。
投資先は企業情報カードの中から最大4つまで選べます。私は製薬会社とゲーム開発、家電メーカー、航空会社の4つを選びました。カードを機械でスキャンするとタブレットにニュースが出てくるので、参考にしました。
他にも、スーパーバイザーさんがニュースをヒントに注目銘柄を教えてくれるので、それらをヒントに自分で「どれが高くなりそうか」を考えます。私は、分散投資が大切だと教わったので4つに分散しました。
銘柄を選んだら10キッゾの元本で購入します。最後に売却して私は14キッゾ受け取ったので、4キッゾ増やせました!
やる前は難しいかなと思ったけれど、体験してみたらとても楽しかったです。増えたキッゾを使ってキッザニア東京で、観光バスに乗って街を1周したいと思います。
【株式投資体験のポイント】
・難しい言葉もスーパーバイザーが教えてくれるから安心
・お金が増えたりする体験を実感できる
・ニュースによって株価が変動することを学ぶので、体験後のニュースに対する解像度が上がる
子どもでもわかる、株式投資のここが魅力!
__続いて、永尾柚乃さんから田代副社長に2つの質問がありました。株式投資のよいところは何ですか?
田代副社長:1つの会社を応援することで、株価が上がったら利益が出るし、配当金という形でもらえたり、株主優待があってサービスや商品がもらえたりします。ただし、株価は下がることもあるので、同じ会社をたくさんではなく、いくつかに分散したり長期投資を考えることも大切です。
自分が応援した会社が成長すると嬉しくなるので、それがよいところだと思います。
__大きくなったら株式投資をやってみたいのですが、今からできる準備はありますか?
田代副社長:まずはキッザニア東京の「証券会社」パビリオンで株式投資の体験をしてもらうとイメージしやすくなるはずです。あとは、株式投資は世の中のさまざまな出来事が大きく関係してくるので、テレビやネットのニュースに関心を持って見ることはすごく大切ですね。
柚乃ちゃんが大人になる頃には資産運用や株式投資はもっと当たり前になっているといいなと思っています。
永尾柚乃さん:ありがとうございます。早速家族やお友だちに今日学んだことを教えてあげたいです!
キッザニアは大人のお仕事を体験しながら将来の夢について考えられるところがいいなと思います。私も5回くらい来たけれど、楽しいのでみんなに何度も来てほしいです。
キッザニアは金融経済教育の宝庫!
キッザニアには株式投資以外にも、お金に関する学びがたくさんあります。
・仕事体験をすると、キッゾ(専用通貨)がもらえる
・キッザニア内の銀行で自分の口座を開設し、預金を増やすことやカードで引き出しもできる
・稼いだお金(キッゾ)を何に使うかは自分で決めてOK。(「デパート」で買い物をする、「スポーツクラブ」など自分への投資(学びや体験)に使うなど)
東京学芸大学の松川誠一教授による共同研究によると、キッザニアでの専用通貨キッゾを用いた「稼ぐ」「使う」「貯める」体験により、子どもたちはお金に対し興味関心を持ち、お金の価値を実感して理解する。
働くことの意味を理解し自分なりの意見を持つようになるといった、小学生レベルでの望ましい金銭に関する感覚を養うことができるという結果も出ています。
(キッザニア白書2016東京学芸大学 松川誠一先生「キッザニア体験が育むこども金融リテラシー」より)
本物のお金を子どもに渡して「自由に使っていいよ」とはなかなか言いづらいですが、キッザニアでは自分で働いた対価として得たキッゾですから、基本的には使い道は自分で考えることができます。
キッザニア内のデパートには親は入ることができないのも、自分で考えて買い物をする練習をするという意図があります。
「使いすぎてなくなってしまった子」
「お金が減るのが嫌で慎重に買い物をする子」
「とにかく銀行預金を増やしたい子」
などさまざまなので、わが子がどんなタイプかを知るきっかけにもなると思います。
また、投資についてもっと詳しく知りたいというお子さんには、キッザニア オンラインカレッジアプリを使えば、「ファンドマネジャー」について学ぶことができ、投資信託の運用にもチャレンジできます。(https://www.kidzania.jp/grand/15579 ※アセットマネジメント One とキッザニアによる共同開発)
家庭でできる、金融経済教育のすすめ
__最後に、家庭でできる、金融経済教育についてアドバイスをご紹介します。
田代副社長:海外では子どもの頃から自分でお小遣いを稼いで使う習慣がありますが、日本の場合10代ではアルバイト未経験という子の方が多く、加えて、親子でお金について話す家庭はまだまだ少ないのが現状です。
ぜひ、今回リニューアルした大和証券出展の「証券会社」パビリオンで株式投資を体験していただき、実生活でも投資に関心を持ち、できることからチャレンジしていただければと思います。
圓谷社長:キッザニアではリアルな経済活動を通して、楽しみながら社会の仕組みを学ぶことができます。これからもゲストの皆さんに楽しんでもらえるよう、未来を担う子どもたちのためのエデュテインメントと、コンテンツ作りを大切にしていきたいと考えています。
海外に比べて遅れている日本の金融経済教育。キッザニアの株式投資体験で幼少期から金融リテラシーを高めるとともに、お年玉でお金を手にする機会が多い新年こそ、金融経済教育を始めるチャンスかもしれません。
・お金教育に関してはこちらの記事もご覧ください。
『ATMに電子マネーで“見えない化”するお金!幼児期の「お金教育」のススメ』
『子どもと学ぼうお金のコト【前編】子どもに伝えたい!お金の大切さ【知って得するお金のコト 第2回】』
ATMに電子マネーで“見えない化”するお金!幼児期の「お金教育」のススメ
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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