家庭と仕事の両立を目指すワーキングマザー必見!5つの心得
育児休暇後も、キャリアを継続し、女性が職場復帰するケースが最近非常に増えており、働くママたちへの注意点や悩みを解決してくれるセミナー「ワーキングマザーという選択」なども都内で開催されています。
女性の職場復帰にあたっての心得や知っておくと便利なことをあげてみました。
目次
①3~4年先まで、子どもの未来を考えて!
最近の保育園では休日や夜間も子どもを保育してくれる所が増えています。ただ自分が望む所に必ずしも入所できない、という保育園事情があるのも確かです。
また近頃「小1の壁」という言葉を聞きますが、小学校へ入学すると1年生は、授業が午前中のみで帰宅する日が多く、1カ月は、給食もありません。そして宿題や時間割も、慣れるまでは、親がフォローする必要があります。
それらのことも念頭に置き、職場復帰の時期やそのときの体制・必要になることを考えましょう。
②お互いの立場を理解し合い、しっかり夫婦で話し合う
共働きの家庭では、家事育児の分担を夫婦でしっかり考え、話し合うことが必須です。
ですがそれは、「夫が妻の家事育児を手伝う」という意識ではなく、「責任の分担をする」ということが大切です。
そのためにはそれぞれの役割分担を決める段階から相談し合い、話を進めるとよいでしょう。
「○曜日のお迎えはお父さん」、「△曜日のお迎えはお母さん」、「料理・洗濯はお母さん」、「お風呂掃除・部屋掃除はお父さん」など、いろんなやることを実際に紙に書き出し部屋に貼っておく、などすればその日のお互いの行動が分かりやすく、効率よく動けます。
また、子どもが発熱したときの急な出来事の対応策などについても、事前に話し合っておくことを忘れないでください。
③職場の上司や同僚が快く受け入れてくれる環境作り
残業時間や休暇、仕事内容などについて、上司に相談し、希望を伝えておきましょう。
ただし、こちらからの要望を出すばかりではなく、育児休暇中も自分のスキルアップやブラッシュアップに努力していたことや、復帰後の仕事への情熱、ご自身のやる気も伝えましょう。
また、仕事が始まってからは、子どもの体調不良などによる頻繁な早退や突然のお休みを想定し、日頃から気を配ることが大切です。最近では“マタハラ”という言葉をよく聞きます。妊婦さんや産後職場に復帰される方が肩身の狭い思いをすることがどうしても起こりえます。
周囲の同僚が快く受け入れ、助けてもらえるように、「勤務できるときは人一倍働く」「引き継ぎマニュアルを作る」などを心がけましょう。
④1日のタイムスケジュールを立て、必要なものは“賢く”買いそろえる!
仕事復帰すると、分刻みの忙しさになることもあります。日々するべきことを考え、効率よく動けるように、1日のタイムスケジュールを立てておきましょう。
また、保育園や小学校で必要なものは、時間のある間に買いそろえておくといいですね。手提げかばんやお弁当袋などを手作りしたいけど時間がない、裁縫が苦手…という方は、“手作り風入園・入学グッズ”がネットなどで販売されています。
⑤身近な人・便利グッズ・施設を上手に活用!
近くに頼ることのできる親や親戚がいればお願いしたり、家事代行サービスを利用したりしましょう。
また、食洗機など家事労働を助けてくれる時短家電をうまく取り入れることもおすすめです。そして、学童保育や教育型託児施設など、目的にあったものを検討し、活用するのもよいでしょう。
公立幼稚園、小学校での勤務、幼児教室を7地域で展開、小児病棟への慰問、子どもの声を聴く電話相談など、多方面から多くの子どもに関わる。そのような中、子育てに熱心な
故に、その愛情が焦りとなり挫折、絶望感を抱いている親子が多いことに心を痛める。
「子どもの自立」「自己肯定感」「自己制御力」を柱とし、真に子どもの能力を開花させる子育て法を広める活動を2010年から始める。
現在、息子は大学病院で医師として、娘は母子支援の職場で相談員として勤務。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評がある。「難しいことを分かり易く、ストンと腑に落ちて行動に移せること」を理念とし、現在は執筆、講演、幼児教室を中心に幅広く活動中。
資格:小学校教諭・幼稚園教諭・保育士・日本交流分析協会 子育ち支援士
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(株)KADOKAWA