幼児期で差がつく!算数が得意な子になる育て方
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年齢相応の生活習慣、巧緻性、知育の内容を約15~20分ほどで行います。
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分数の割り算、関数…と聞くだけで、「算数苦手~」と顔をしかめたくなるママも多いのではないでしょうか。親が苦手意識を持っていたら、将来子どもが算数を好きになるのは難しいですよね。
そこで、幼児のうちから遊びや生活の中に取り入れるだけで「算数が得意な子」になるコツを伸芽会の飯田先生に教えていただきました!
1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+、朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。
目次
幼児期の積み木、ブロック、パズルで図形センスを養う!
子どもの玩具の定番、積み木やブロック、パズル。男の子のご家庭にはあるかと思いますが、女の子だとついお人形やおままごとが増えていきがちでしょう。
でも、これらの遊びはまさに算数の基礎、図形センスを養う遊びなのです。積み木やブロックを積み上げたり崩すことで形を立体で覚えていきます。
最近人気のパターンブロック(△や□などを組み合わせていくブロック)はまさに図形の基礎。これで遊んでいたお子さんは、いざ図形の問題を見ても頭で立体のイメージがつけられるようになります。
好きなキャラクターのパズルでもいいでしょう。繰り返し行うことで達成感も味わえ、集中力も養えます。
「遊び方が分からない」とおっしゃるお母さんは、無理に一緒に遊ばず、まず自分で積み木を高く積んで豪快に崩してみればいいんです。「なんか面白そう!やってみたい」と食いついてくるはずですよ。これらの遊びを幼児期にどれだけしたかが、将来算数が好きになるかどうかの分かれ道と言えます。
遊びの中に数を上手に取り入れよう
机に向かって学習するものだけが算数ではありませんよね。日々の生活の中に遊びながら数をたくさん取り入れていきましょう。
ただし、3歳くらいの子どもはまだ手と口がバラバラなので、いくらお風呂で100まで数えられても、指で指し示しながら目の前のものをカウントできなければ意味がありません。ですので、ミカンでもお皿でもなんでもいいので、常に手と口で一緒に数える習慣をつけてあげてください。
もっとも身近な数である「お金」で、一緒に買い物しながら数的センスを養うのもひとつ。
398円は400円に近いなど、だいたいの金額が分かることは四捨五入の基本になるなど、とても大事です。
小さな頃から家業の店番を手伝っていた子どもが、いざ小学校受験をしようと勉強をはじめると、数的基礎がついていたのでとてもスムーズに力がついて合格したなんていう話もあるほどです。
動く数字を追っていく「アプリ」などもいいですが、アナログな「おはじき」や「すごろく」などの昔懐かしい遊びも数感のイメージがつきやすい遊びです。
おじいちゃんおばあちゃんに教えてもらいながら、ぜひ遊びの中に上手に算数を取り入れてみてください。
教材を使って勉強する場合のコツ
図形や数の問題などを教材を使って勉強するときは、隣にブロックを用意しましょう。初めからすらすら問題が解ける訳はありません。
まずは、同じようにブロックを積み上げてごらん!とか、問題にある図形と同じようにブロックで作ってみよう!から始めればいいんです。
その際に先ほどあげたパターンブロックはとてもいい教材のひとつ。平面の図形を立体でイメージできるようになったら、いつの間にか解けるようになっていますよ。
集中力が続かない子にはどうすればいい?
男の子の親御さんに多いのですが、よく「うちの子は集中力が続かないからひとつの玩具をすぐ投げ出してしまうんです」という質問を受けます。何も問題ありません!
ひとつの玩具でじっくり腰を据えて遊ぶ子、1分と持たず気が散ってしまう子、それぞれ個性です。どちらだって、全然大丈夫。
ただ、今遊んでいる玩具を「これをやろうね」と無理やり取り上げたりしてはダメ。例えば戦隊モノしか興味がなく積み木やパズルをしてくれない、という場合は、親が積み木を積み上げて、戦隊モノのフィギュアで思い切り壊せばいいんです(笑)。見ていたDVDも無理に消す必要はありません。「え、何その遊び、僕もやりたい!」と食いついてくることでしょう。
食いついてきたら徐々にフィギュアを減らし、DVDを減らしていけばいいんです。コツは“取り上げたりしないで、他の選択肢を増やしていく”こと。
私も授業中、どうしてもじっと席について勉強しない子や途中で投げ出してしまう子には「ケンケン3回しかできなかったら、地球を守れないよ!」とか「大好きな〇〇ロボットを操縦したいなら勉強しないと!」と好きな遊びの世界の中に学習を入れています。まずは「敵を倒したいから勉強するぞー!」でいいんです。
いかがでしたか? 「どうしてもキャラクターの玩具が増えがちですが、パズルやブロックなどの知育系玩具(子ども自らが欲しいとはあまり言わないもの)もそっと置いておけば勝手に遊ぶようになりますよ」という先生のお話も印象的でした。遊びや生活の中に数を取り入れる、実践してみたいと思います!
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