【ママ必見】男の子に宿題をやる気にさせる4つのコツ
新学期も始まり、ママたちは「宿題しなさい!」と言わないとやらないわが子(特に男の子!)に対し、「本当にこれでいいのだろうか…」と日々疑問を抱いている頃ではないでしょうか。
「男の子のやる気スイッチを入れる方法が知りたい!」。そんなママの切実な悩みに、伸芽会の飯田先生がお答えします!
1960年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に伸芽会の創立者・大堀秀夫と出会い、入社。子どもの目線に寄り添い子どものやる気を引き出す人気教師として男の子の指導に定評があり、これまで3,000人以上の教え子を難関校へと導く。著書に『9歳までの男の子の育て方』(世界文化社)。本サイトのYoutubeチャンネルであるSHINGA FARMちゃんねるへレギュラー出演中の他、AERA with Kisds+、朝日新聞 DIGITALなど多くのメディアにも取り上げられるなど、幼児教育業界の第一人者として活躍中。
目次
1.宿題はやらないもの、と思うことから始めましょう!
「小学校に上がったら、〇年生になったら、親がガミガミ言わなくたって宿題は自分でやるだろう」。そんな風に思っている親御さんがいたら、断言します。「そんなことは(特に男の子に限っては)ほぼ絶対にありません(笑)!」。
宿題はやるものというルールを早いうちから定着させておかないと、高学年になるにつれて習慣化はもっと厳しくなります。そのために親ができることを事前に準備しておかなければなりません。
①先生の宿題の量(所要時間)をリサーチしておく
これは、おおまかでいいのですが、「この学校はこのくらいの宿題が出る」とか「〇年生の〇○先生は宿題が多いので有名だ」など先輩ママなどから情報収集をしておくことです。そうすれば毎日どのくらいの時間を要するかが分かり、生活リズムをイメージすることができます。
②家の中で自主学習をルーティーン化する流れを整えておく
ママへのプリント置き場はここ、ランドセルはここに置く、宿題はご飯の前に済ませる、次の日の準備はお風呂に入る前までに済ませる、など帰宅後の行動を習慣化できる準備をしておきましょう。プリントを置く棚をリビングに用意する、子どもが見やすい場所に時計を置くなど。
できればこれらを新学期に入る前からイメージさせておくとスムーズです。最初から上手くは行きませんが、ここがママの頑張りどころ。根気よくルーティーン化させておくと後々、きっと楽になりますから!
2.「何でやらないの?」が一番のNGワード!
私の経験上、女の子は「先に宿題を済ませてママに褒められよう」とか「好きなことをしたいからママが帰ってくる前に終わらせよう」と先読みする力が男の子よりもある子が多いように思います。「お姉ちゃんができたのに弟ができないのはなぜだか分からない」と思うお母さんも多いでしょうが、男の子は女の子とは全く思考が違うんです。
そこで、気を付けておかなければいけないのが、「なんで宿題やらないの?」という言葉。つい言いがちですが、これを言われて子どもが返せる言葉はありません。なぜなら「やらなければいけないことは薄々わかっているけど、やりたくない」から。そこを問い詰めていては時間の無駄。
それよりは、なぜ宿題や勉強をしないといけないかをきちんと理解させることが大事です。
私が男の子をやる気にさせる上でよく使うのが、将来の夢にリンクさせる方法。
・サッカー選手になりたいんだったら、海外に行っていろんな国の言葉を話せるようにならないといけないね。一人で飛行機にも乗らないといけない。それにはどうしたらいい?
・戦隊モノのヒーローになりたいの? そしたらロボットを操縦するのには難しい本が読めないとできないね。それには漢字も計算も必要なんじゃない? など。
勉強すれば、憧れの〇〇や将来の夢に近づけるよ、とモチベーションを上げることが勉強(宿題)をやろう!という気にさせる一つの手段だと思います。
男の子は女の子に比べ、子どもらしく単純なところがあるので、一度スイッチが入ると「よし、やるぞ!」となることも多いです。
3.ボーナスシステムで自ら宿題に気付くしかけを導入しよう!
さらに、男の子が大好きなゲーム性を導入することも一つ。
毎月あげているお小遣いが1000円だとして、1日約30円。それを、例えば「18時までに宿題を終わらせたらボーナスタイムでお小遣い50円!21時になってもやってなかったら10円!」にするなど。お小遣いで釣ればいいというわけではなくて、時間にメリハリをもたせる練習を、宿題を通してゲーム感覚で覚える、という意味です。それを一覧表にして今日は何円、何円など書き込んでいくのも楽しそうですね。
これは子どもに限ったことではありません。パパがゴミ捨てしたら3点、運動したら2点、洋服を脱ぎっぱなしにしていたら-3点。20点貯まったらご褒美で〇〇が食べられるなど。家族みんなでやってほしいことをゲーム感覚で導入し、みんなで頑張ろうという目をかけている状況が子どもにもいい影響を及ぼし、ママのイライラも減ってくるのではと思います。
4.ママの理想をメモした「ポスティング伝言版」
もうひとつ効果的なのが「ポスティング伝言板」。子どもはいくつになってもママが大好き。ママには怒られるのではなくニコニコしていてほしいもの。なので、「こういうことをしてくれる子がママは好き(幸せ)!」という理想の言葉を紙に書いて壁に貼っておきましょう。
「ご飯を残さず食べてくれる子が好き」「宿題を言われる前に済ませる子が好き」「お風呂掃除してくれてとっても嬉しかった」「宿題が早くできたら夜ごはんは○○へ一緒に食べに行きたいな」など、時にご褒美メモを混ぜ込んでみたり。
子どもも毎日怒られていては右から左へと聞き流すだけですが、「今日はどんなメモだろう」と楽しみながら見るようになったらきっと意識も変わってくるはずです。
いかがでしたか? 大人も子どもも怒られるより笑顔で過ごしたいもの。そのために家族みんなで楽しく頑張る工夫をしてみるのが、宿題を習慣化する近道という発想にはちょっと驚きでした。
我が家も数年後に必ずやってくる「宿題」問題。他人事と思わずに、今からちょっと考えてみようと思いました。