学習習慣、探求心、考える力、おうちイベント…少しの工夫で学びのヒントに! 東大卒ママの【夏休みの過ごし方】
コロナ禍の自粛ムードが長引く中での、長い夏休み。「何をしよう?」とプレッシャーに感じる方もいるかもしれませんが、特別難しいことをしなくても、子どもと楽しめることは身近にたくさんあります。親も子どもと一緒に過ごす時間を楽しめるような、そんなヒントを紹介できたらと思います。
目次
子どもと一緒に時間割を立てて目標を共有する
長い夏休み。一番大事なのは、規則正しい生活を送ること。時間に余裕があると、夜更かしや寝坊がついつい続くこともあるのではないでしょうか?しかし、大人が思う以上に子どもの体内時計は正確なもの。一度生活リズムを崩してしまうと、子どもの体調が崩れたり癇癪が始まったりと、子どもに影響が出ることも。
そこでオススメなのが、長期休暇が始まる前に「時間割表」を作ること。保育園や幼稚園の時間割を先生に聞き、真似をするのが一番簡単ですが、意思疎通を図れる年齢であれば、子どもと一緒に考えてみると、子どものやる気を引き出せるのでおすすめ。時間割を作る際は、ご飯の時間⇒お昼寝時間⇒それ以外の時間と決めると決めやすいです。
また「それ以外の時間」では、子どもに自分で「毎日やること」を決めてもらいましょう。「毎食お皿を運ぶ」「毎日ピアノを5分練習する」「ワークを1ページする」など、なんでもOK。自分で決めたことを守ることで「小さな達成」を積み重ねる経験ができます。長期休暇中、毎日続けることが出来たら、親も「続けられたこと」をたくさん褒めてあげましょう!子どもの自信に繋がります。
学習習慣をつけるコツは導入を「ルーティーン化」すること
もし机に向かう勉強を何かするのであれば、大切なことは、何分学習に取り組んだかではなく“机に向かう習慣ができているか”ではないでしょうか。習慣を付ける際にオススメなのは、学習時間の導入にいつも「同じ事」にすることと、長期的な目標を設定すること。
「お歌をうたう」「九九の暗唱」「文房具を並べる」何でもよいですが、“いつもと同じ事”は子どもの気持ちを切り替えやすいと思います。長期的な目標設定については、4歳を過ぎてくると、自分で目標を決めて取り組むことも少しずつできるようになりますが、それ以前は取り組む目安も必要になってくると思います。私たち東大卒ママの会が出版している『親子で楽しめる、のびのびワーク』(BASEにてオンライン販売)は2〜3歳のお子さまに向けた内容になっておりますので、宜しければ夏休みに活用してみて下さい♪
夏休みは自然の中で「探究心」を育てるチャンス!
これまで勉強の話をしましたが、幼少期、1日のうち何時間も机に向かって勉強する必要はないと思うのです。東大生たちに「幼少期夏休みに何をしていたか?」を聞いても、返ってくる答えは「田舎のおばあちゃんの家で遊んだ」「山で虫を捕まえた」「お父さんと工作をした」などでした。
幼少期に大切にしたい力のうちの1つは“探究心”だと思っています。東大生たちの夏休みの過ごし方を見てわかるように、いわゆる勉強ではなく、色々な物事に対する探究心を育てる事に意識を置いて接してみて欲しいと思います。自分で深く考え、調べようとする“探求心”が根底にあれば、その先は放っておいても1人でどんどん成長してくれます。たっぷり時間の取れる夏休みは、その探究心を育ててあげるチャンスなのではないでしょうか。
家にあるものでできる実験で「考える力」を養う
“探求心”を育む遊びをいくつか紹介してみます。小学校低学年までの子どもは、長時間集中することはなかなか難しいもの。短い時間で変化を感じることのできる遊びや実験がオススメです。
【色水遊び】
用意するものは絵具、水、紙コップ、500ml以下のペットボトル(3本以上)。絵具は沢山使うので、100均一で十分です。3本のペットボトルに水を入れ、蓋の裏側に赤、黄、青をそれぞれ出し、ふたを閉めた状態で子どもに手渡します。最初は透明な水のまま。しかし、ペットボトルを振ると、色が変化します。そして、赤、黄、青の水を少しずつ紙コップに入れてもらい、色の変化を楽しみます。この時、何色と何色を混ぜると何色に変化する、といったことを文字や色で表してもらっても楽しいです。
【簡単スライム遊び】
用意するものは片栗粉と水のみ(色を付けたい方は食紅)。片栗粉に少しずつ水を加え、水の量で感触の変化を楽しみます。これはダイタランシー現象を使った遊びですが、水が少しだと固まった粘土のようですが、水を足していくとスライムのように伸びていきます。普通のスライムだと洗濯のりやホウ砂など用意が大変ですが、これなら家にあるもので楽しめます(床にビニールシートを敷いておくと親も気兼ねせず遊ばせられます)!
それ以外にも、最近は100円均一でも簡単な実験遊びが売っています。
重要なことは、単に遊ぶだけではなく「何が、どのように変わった」「なぜそうなったのか」を子どもに聞き、考えてもらうことです。「色が変わったのは妖精が魔法をかけたから!」という答えでも◎!「正解」ではなく、「子どもが自分で考える」ことが大事なのではないでしょうか?
虫、植物、月、星…子どもと一緒に何かを毎日観察しよう!
身近なもので良いので、一緒に毎日何かを観察してみるのもおすすめです。虫を飼ったり、トマトなどを育てたり、月の満ち欠けを見たり、なんでもOK!昨日と何が違うか、なぜ違うのか。絵本や図鑑を一緒に読んで話し合ったり、写真や絵日記で観察の経過を書いたり。そんな子どもの姿を毎日観察するのは親の楽しみでもありますよ(笑)
家でも十分楽しめる!夏のイベントをおうちで
去年に引き続き、夏祭りも中止という地域も多いと思います。今回は自宅でも夏を味わえるイベントを紹介してみます。
【流しそうめん】
昔ながらですが、最近は2〜3,000円で手に入る機器がたくさんあります。それを置くだけでも食事の時間がイベントに♪簡単に演出できる“特別感”。親子で楽しい時間になるはずです。
【おうちで夏祭り】
自宅で簡単に夏祭りを再現してみませんか?これは準備段階からワクワクするので、「食事のメニューは何にする?」「どんなゲームを作る?」など一緒に相談しあって準備してみて下さい。文字が書けるお子さんなら、看板メニューを書いてもらうのも良いですし、屋台形式にしてお店屋さんごっこでおもちゃのお金を活用するのもおすすめです。
毎日の食事は知育の宝庫!1日1回、ご飯作りは子どもと一緒に
長期休みになるとご飯を作るのも負担になりますよね。そこで、子どもと一緒に献立を考えたり、ご飯を作ってみるのはどうでしょうか? 献立作り、買物でのお金の計算、調理など、ご飯作りは知育の宝庫!また、子どもが自分で考えたり作ったりすると、きちんと食べてくれることも多いと思います。
例えば、朝ご飯中に、お昼ご飯の献立を子どもと話し合います。栄養バランス(三大栄養素)を「赤黄緑」で教え、子どもに提案してもらった献立には「それだと“赤”が足りないから、何を入れようか?」など声掛けをすると、だんだんバランスの良い献立を考えることができる様になってきます。必要な材料を考えて紙に書いたり、絵日記をつけたりするのも楽しいですよね。
献立を考えたら、次はお買い物に。そこでもお金の計算をしたり、野菜の産地を見たり、楽しむ方法はたくさんあります。(私は幼少期に野菜の産地から都道府県を覚えたりして、地理を学んでいました。)
そして帰ったら一緒に作ってみましょう。野菜を洗ったり、葉をちぎってもらうだけでも十分。できるようなら、切る・炒める作業も手伝ってもらいましょう。長期休みの間に、目玉焼きなど、子どもが自分一人で作れるメニューができると子どもの自信にも繋がるはずです。
小学生になったら夏限定の「新しいこと」に挑戦してみる!
小学生になったら「夏休み限定の◯◯」に参加してみるのも計画中。レゴスクール、プログラミング教室など短期集中で新しいことにチャレンジしてみて、興味が深まれば秋以降に続けるのもアリ。また空手合宿、水泳合宿など今やっていることを更にステップアップさせるための体験や、国内外のサマーキャンプなどで新しい環境で過ごす経験を与える機会を作ることも考えています。
おわりに….
いかがでしたか?「少しの工夫で学びのヒントを」が私たちの考える知育です。それが少しでもお伝えできれば幸いです。
長いお休み、せっかくならお子さんと一緒に目一杯楽しんでみて下さい。特別なことをしなくても、セミの鳴く暑い公園で過ごした時間は、私たちにとってもかけがえのない思い出になるのではないでしょうか。疲れた時は一緒にお昼寝しても◎ 楽しく夏を乗り切りましょう!
★プロフィール
yuu
4歳の男の子を育てるワーママ。朝の30分を活用して子どもとの知育時間を楽しんでいます。インスタグラムでは、すきま時間にできる知育遊びやワーママライフを発信中(https://www.instagram.com/punyuugram/?hl=ja )
haru
4歳と1歳のやんちゃ兄弟を育てるワーママ。平日の知育は、絵本読みぐらい…。けれど、なぜ?どう考えた?など、声かけは常に意識しながら、楽しく育児中。