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子育て

ママ必見!前抱き抱っこの弊害!? あなたのお子さんの足は正しく成長できていますか?

ママ必見!前抱き抱っこの弊害!? あなたのお子さんの足は正しく成長できていますか?

産まれたときから前抱き抱っこで3歳頃までずっとベビーカー。これってママには楽ちんだけど、子どもの足の成長を妨げている要因だったって知っていましたか?

体のプロである小児理学療法士の梅崎先生に、子どもの足を正しく成長させる方法をお聞きしました。自宅で手軽に出来る親子ストレッチも必見です!

理学療法士 梅崎秀邦先生
脳性麻痺などの子どもを専門にサポートする小児の理学療法士を経て、現在は(株)Dooの学長としてマッサージ師の養成や講習会を行い、障害のある子どもの放課後デイサービス事業も展開。また、東銀座にあるBody Balance Labo治療院の院長として施術も行っている。株式会社Dooはこちら

偏平足にX脚…今どきの子どもに多い足のクセと歪み

近頃の子どもたちは運動能力が低下していると言われています。2歳児でも片足立ちがしっかりできない子、おじぎをしたときに左右並行でない3~5歳児(歪んでいる子)がとても多いのに驚きます。小さい子があまり歩かず抱っこばかりせがむ場合、もちろん甘えている場合もありますが、もしかしたら体が歪んでいて長時間歩くと辛いというサインかもしれません。

要因としては、昔に比べて外遊びをする機会が減ったということもありますが、意外と知られていないのが「前抱き抱っこ紐とベビーカーの使いすぎ」なんです。なぜか? これらはどちらかというとママ目線で快適に子育てをするために開発、改良されたものですよね。では子どもの足にとってはどうなのでしょうか?

昔はおんぶで自然にしがみつく力を筋トレしていた!

昔は今のような便利な子育てグッズもありませんから、お母さんたちは子どもをおんぶしていました。それにより、赤ちゃんは自然としがみつく力を鍛えていたんです。

一方、今どきの前抱き抱っこ紐だと、足や手がだらーんとしていて一見楽ちんのようですが、太ももの内側の筋肉や腕の筋肉が正しく発達しないことがあります。その結果、股関節が固くなったり、柔らかすぎたりして、歪みや脱臼につながってしまうんです。

乳幼児にタイツや靴下の履かせすぎは危険!

赤ちゃん用の可愛い靴下やタイツ、大人顔負けの革靴など本当にオシャレなものが増えました。でもそれにより子どもの足の体温調節機能を奪ってしまうこともあるんです。

子どもは大人よりも体温が高く、汗かきです。その体温調整を足の裏からしています。だからおめかししてお出かけするとき以外は、できるだけ裸足を心掛けてください。裸足で足の裏から刺激を受けることで脳の発達も促します。一見だらしないと思われるかもしれませんが、家の中では極力裸足で過ごしてください。

ママ必見!0歳児の体の成長を正しく促す方法とは?

「よく寝る子だから育てやすい」「あまりハイハイしなかった」「うちの子は歩くのが遅くて」などとおっしゃるママさん、それはその子が成長しようとするチャンスを奪ってしまっていたのかも。産まれてから1歳頃までのもっとも体が発達する時期こそ、正しいサポートが欠かせません。

たとえば、首が据わってきた3ヵ月頃からは、寝ながら左右に首を動かすと同時に両腕をイチニと動かすことで寝返り運動の基礎が養われていきます。寝返りが出来たら、ひじ立ちの姿勢を促してあげるとズリバイやハイハイへとつながっていきます。

つかまり立ちが始まったら、ハイガードポジション(10~12ヵ月)→ミドルガードポジション(12~13ヵ月頃)→ローガードポジション(14~16ヵ月頃)と赤ちゃんの目線から下に広がる行動範囲に合わせた運動をとりいれると、足腰がしっかりとしてきます。

このように、成長段階に応じた発達を少しだけ先取りし、促してあげることで、その子が発達しようとする力が強くなります。1か月先を目安に先取りしてあげるといいでしょう。

錦織圭も実践! 将来アスリートを目指すなら体と心のメンテナンスを

将来はわが子をプロのアスリートに!という親御さんもいらっしゃるでしょう。でも、技術の前に、体のケアをおろそかにしてはプロの世界では通用しません。

たとえばテニスの場合、アメリカでは未就学児はラケットを持たせず、体作りを徹底すると言います。あの錦織選手は、小学生の頃から体と心をケアする専門家をつけていたそうです。日本ではまだまだ幼少期から技術ばかりを教え込むところも多く、結果的に怪我などで苦しみ選手寿命を縮める原因にもなりかねません。

本格的にスポーツを始める際は、ぜひ体と心のケアをしっかりサポートしてあげてください。未就学児の体作りは将来を左右する、ということをお忘れなく。

親子で出来る!簡単ストレッチで足の疲れと歪みを取る

一日中走り回る子どもの体はヘトヘト。そんな日はそのまま寝るのではなく、疲れた体をリセットしてあげましょう。おすすめしたいストレッチがこちら。

~用意するものはバスタオル1枚~

くるくるとまるめたバスタオルを、かかとを付けた状態でつま先の下に置きます。これだけ。ふくらはぎから背面の緊張がほぐれ、足の疲れを取り、歪みを正す効果があります。もちろん大人にだって効果大。お風呂上りに親子で習慣にしてみてはいかがでしょうか?

私の3歳の娘もX脚と偏平足に悩んでいたのですが、半年ほど定期的に診ていただいたおかげで、今ではだいぶ脚もまっすぐになり歪みが解消されてきました。子どもは大人と違って成長途中なので、ちょっとサポートするだけで見違えるほど成果が出てくるというのが驚きでした。

気になる方は、ぜひお近くの体のプロに訪ねてみてください。

こちらでもご相談可能だそうです!

株式会社Doo
東京都渋谷区桜丘町8-6 GOGAMI BLD.403
umezaki@d-o-o.net

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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