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クリスマスギフトにも! 東大教授監修の赤ちゃんが泣きやむと話題の絵本『もいもい』の魅力

クリスマスギフトにも! 東大教授監修の赤ちゃんが泣きやむと話題の絵本『もいもい』の魅力

シリーズ累計69万部、「ママリ口コミ大賞 0歳児向け絵本」では2019秋、2020秋、2021春と3期受賞をした、赤ちゃんが泣きやむと話題の絵本『もいもい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。その秘密は、東京大学の開一夫教授の「東京大学赤ちゃんラボ」との共同研究で、まさに赤ちゃんと一緒に作った絵本だから。クリスマスギフトにもぴったりな『もいもい』の魅力や制作秘話について、絵本制作に携わった編集者の堀部直人さんにお話を伺いました。

「東京大学赤ちゃんラボ」との共同研究で作った絵本

__「赤ちゃんが泣きやむ」と話題の絵本『もいもい』ですが、なぜそのような絵本を作ろうと思ったのでしょうか?

東京大学の開一夫先生とご縁があり、先生から「赤ちゃんのため」というアイデアを聞きました。それまでも、世間には「赤ちゃんのための絵本」と謳ったものはありましたが、赤ちゃんが好むとされている“原色や丸い形”を取り入れただけものが多く「それは本当に赤ちゃんが好きなものなの?」という思いが先生の中にあったそうなんです。

そこで、実際に絵本を見る赤ちゃんに選んでもらったキャラクターで絵本を作りましょう!  となり、この絵本制作がはじまりました。

__『もいもい』ってなんですか

新しいキャラクターをつくるにあたり、先生と一緒に名前を考えていきました。ワンワン、ブーブーのような繰り返し音で、私達日本人にとって特定のイメージと結びつかない、それでいてかわいい音を探していき、いくつか候補を出したなかから選んだのが「もいもい」です。

そして、『もいもい』という音でイメージする抽象的な模様(顔や目がないもの)を描いてください、赤ちゃんが『もいもい』だと思った模様を絵本にします、というお題でイラストレーターさん数人によるコンペを行いました。1歳前後の赤ちゃん20数名による実験を何度か繰り返したところ、赤ちゃんが『もいもい』だと思った模様はこれとは別だったのですが、赤ちゃんの注視度が圧倒的だったことから、この『もいもい』でも、絵本を作ることにしたのです。

__開一夫教授の「東京大学赤ちゃんラボ」ではどのような実験を行ったのでしょうか?

赤ちゃんを審査員に迎え、選択注視法(長く見たほうが勝ち!)という実験を行いました。さまざまな実験を行うなかで、赤ちゃんの視線をくぎづけにして離さない(注目度は他の倍以上!)圧倒的な注目度のキャラクターが見つかりました。それが『もいもい』に登場するキャラクターなのです。

__どこか胎児を思わせるような形をしていますよね?

そうですね。見る人によって何を連想するかはさまざまなのですが、作家さんは抽象的な生命体を意識したそうです。

ママたちから「赤ちゃんが泣きやむ」と口コミで話題に!

__読者からの反響はいかがでしたか?

発売直後は東大の教授と一緒に作った「赤ちゃんによる赤ちゃんのための絵本」という部分が取り上げられ、ある意味狙い通りの反響でした。爆発的に売れたのは発売後半年くらいにTVで紹介されてからです。それ以降、口コミで「赤ちゃんが泣きやむ」というのをよく見るようになりました。まさに親御さんたちの実体験で広がっていったという感じです。

実際に生まれたばかりの社員の子供(生後2週間)が、座らない首を動かしてもいもいを追いかけるなど、びっくりするくらい良く反応しています。

お孫さんが本当に泣き止んだことに感動して、東京大学に寄付金をくださった方もいます。

__絵本の公式読み聞かせ動画の再生回数が159万回再生というのにも驚きました。

プロモーションの一環で社員による読み聞かせ動画を公開していますが、今とても良く再生されています。『もいもい』には文字はほとんどないので、どう読むか悩まれるかもしれません。読み聞かせ動画を後悔していますが、読みに正解があるわけではありません。親御さんの好きなように読んでいただければ嬉しいです。

もいもい×サンリオとのコラボグッズも誕生

__さまざまな商品化やコラボレーションも展開されていますが

歯ブラシ、タオル、ぬいぐるみ、エコバッグなど、ありがたいことにさまざまな商品化が実現しました。中でもサンリオさんが注目してくださったのは驚きましたね。サンリオさんは女の子や幼児向けの商品が多いので、赤ちゃん向けで男女問わない中性的なキャラクターである『もいもい』に魅力を感じてくれたのかもしれません。



シリーズで読みたい!あかちゃん学絵本はギフトにもぴったり

__東京大学赤ちゃんラボとのコラボ絵本はシリーズ展開されているんですよね?

はい。『もいもい』の他に『うるしー』『モイモイとキーリー』の3シリーズがあります。元々絵本を作っていた出版社ではなかったですし、絵本は定番モノが長く売れる市場なので新規参入は難しいと言われていました。そのような中、これらのシリーズ累計69万部は本当に快挙だと思っています。「ママリ口コミ大賞」0歳児向け絵本では2019年秋、2020年秋、2021年春と3期大賞もいただき、ロングセラーの仲間入りをさせていただいたのは、まさに親御さんたちの口コミのおかげです。

__ギフトとしても人気だと伺いましたが?

他者様のロングセラー絵本と比べると新しい商品なので、まだお家にない、誰かのプレゼントとかぶらない絵本として、出産祝いやクリスマスなどのギフトに喜ばれています。

持ち運びに便利な仕掛け絵本やボードブックも人気がありますし、絵本と一緒に関連グッズをプレゼントにされる方も多いようです。



__0歳1歳2歳向けとありますが、この月齢の発達の特長を生かした絵本の楽しみ方があればぜひ教えてください

開先生は、「絵本は親子のコミュニケーションのツール」という考えをお持ちです。幼児期は知育も大事かもしれませんが、多くの言葉を覚えたり、早くしゃべれたりすることがその子にとって幸せかは別問題だと先生がおっしゃっていたのが印象的でした。私自身、絵本も動画も「その子が楽しめるのが一番」だと思っています。ぜひ自由に『もいもい』を使って親子のコミュニケーションを楽しんでいただけたら嬉しいです。

__編集者として、絵本『もいもい』シリーズで特にお気に入りや「ここを見てほしい」という箇所を教えてください!

絵本の中に小さい『もいもい』がいっぱいいるページがあるんですが、そこが個人的にはお気に入りです。うちの子(1歳)が読むたびに1個1個小さな『もいもい』を触っていく大好きなページなので(笑)。

動く『もいもい』アニメーションも!

__今後の新シリーズの予定などあれば教えてください!

テレビ東京の赤ちゃん番組『シナぷしゅ』から公式「うごくもいもい」というアニメーション(https://www.youtube.com/watch?v=usttHBHD5Ws

10月からは『シナぷしゅ』の中でインフォマーシャルとしてヤクルトさんと『もいもい』がコラボしたテレビCMが流れています。


止まらない『もいもい』の人気ぶり、いかがでしたか。電車やバスなどで赤ちゃんが泣きやまず困っているママを見かけたら(許可を取りつつ)『もいもい』をそっと見せてあげるのもいいかも? なんて思ってしまいました。

著者プロフィール

ライター・エディター。出版社にて女性誌の編集を経て、現在はフリーランスで女性誌やライフスタイル誌、ママ向けのweb媒体などで執筆やディレクションを手がけている。1児の母。2015年に保育士資格取得。

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