小学校受験のママ友との上手なつき合い方と注意したいこと【伸芽会監修】
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子育て中のママにとって切り離せない“ママ友づき合い”。特に小学校受験をする場合は、幼児教室やSNSでのママ友からの情報はメリットがある一方で、ライバルでもあるため妬みや嫉妬、噂話などトラブルになることも多いと言います。そこで今回は、小学校受験におけるママ友づき合いのコツや注意したいポイントを伸芽会の中西亜希子先生に伺いました。
目次
ママ友づき合いのメリット・デメリット
一般的なママ友づき合いにおける、メリットは以下のようなことが挙げられます。
【メリット】
・同じ幼稚園・保育園など所属するコミュニティや地域の子育て情報が得られる
・月齢の近いママ友とは、子育てのリアルな悩みを共有できる
・困ったときに助け合える
【デメリット】
・発達や能力を比べて落ち込んでしまうこともある
・正しくない情報に惑わされる場合もある
ママ友づき合いでは「人のうわさ話には介入しない」「節度を持ってつき合う」(家庭により価値観はさまざまなので、お金の使い方や仕事内容をオープンにしすぎると噂や嫉妬、いじめの対象になりかねない)のがコツと言えます。
・ママ友が作れないというお悩みはこちらの記事をご覧ください。
『コロナ禍でママ友が作れないママへ朗報!日本初のご近所ママ友マッチングアプリ「MAMATALK」』
では早速、小学校受験におけるママ友づき合いについて見ていきましょう。
幼児教室でのママ友づき合いの注意点
__伸芽会では、ママ友づき合いに関して親御さんにお伝えしていることはありますか?
大きくは一般的なママ友づき合いと変わりませんが、伸芽会では以下のようなことに気を配っていただけるようお伝えしています。
・どこの学校を受ける・受けないは言わない
・幼児教室に子どもを預けた合間にママ友とお茶に行かない
・1歩踏み込んだことは話さない
・仲よくなっても家に行き来したり、夕飯を一緒に食べたりしない
もちろん絶対にではありませんし、「そこまでする必要ある?」と思われるかもしれませんが、小学校受験は合否が出るものなので、ある意味ライバルです。
受験に関する話は極力言わない・聞かないのがマナーです。特に、親御さんのメンタルが弱っているときの相談事は些細な一言からトラブルにもなりかねないので要注意です。
また、仲よくなって特定の子と遊ぶようになると、母子がお互いに依存して、行動観察でもその子とだけ遊ぶようになるなど、合否にも影響してしまうことがあります。
どうしても食事をする際は、終わり時間を決めて切り上げられるランチがおすすめです。小学校受験では生活習慣が大事なので、寝る時間が遅くなるなど生活スタイルが崩れる可能性がある要素は極力避けましょう。
実際にあった小学校受験のママ友トラブル
__これまで、実際にあった小学校受験に関するママ友トラブルがあれば教えてください。
よくあるトラブルを3つお伝えします。
その1 「わが子にお友だちの受ける学校と受験番号を聞いてこさせて、合格掲示(今はオンラインが主流)を見に行って合否情報を流された」というケース。
その2 「仲がよかったのに、どちらかだけが合格して仲たがいになってしまった」というケース。
その3 「子ども同士が仲よくなったものの、ママ友同士の価値観が違ったため、どちらかがいつも預かるなど負担が増えてトラブルになった」というケース。
対処法としては、やはり「受験に関することは教えない」が一番です。「お誘いをどう断っていいかわからない」、という相談もよく受けますが、その場合は「主人が待っているので」「主人に任せているので」などと、角が立たないような言い方がおすすめです。
続いて、小学校受験ママからのリアルなお悩みをお答えいただきました。
小学校受験におけるママ友づき合いのお悩みをプロがお答え!
Q1 同じ幼児教室に通う子ども同士が仲よくなり、外で遊ぶ約束をしてきたのですが、遊んでもいいものでしょうか?
子ども同士とは言え、約束を守る意識は大事なので「なし」にするのはやめましょう。親ができるのは「時間帯を区切る」「場所を選ぶ」こと。おすすめは公園です。
冬は寒いので長時間いられませんが、かえって短時間で切り上げられますし、身体を動かして遊ぶのは体力アップにもつながり、子どもたちも楽しめます。ちなみに、幼少期から約束をしっかりと守れる子は、自己肯定感が高い子になる印象です。
Q2 教室内で、受験情報や噂話が飛び交うグループLINEがあるようです。上手に参加を断るにはどうすればいいですか?
今のご時世避けては通れない問題ですよね。とはいえ完全に断るとわが子が仲間はずれにされてしまうと懸念される方もいることでしょう。
無難なのは、参加はしておいて「家庭の方針で会に参加できないこともある」「すぐに見られないこともある」などと距離を置くことでしょう。
また、SNSで飛び交う「〇〇の洋服でないと合格しないらしい」など受験の合否に関する噂は、見ると心が乱れてしまうことがありますが、情報の出どころは定かではありません。
伸芽会では過去のデータや在校生に聞いて、信ぴょう性を確かめることもあります。困ったことがあったらお通いの幼児教室に相談してください。
Q3 幼稚園のママ友たちの間で「お受験するんでしょう?」と噂になっているようです。あまり知られたくないのですが、どう返せばいいですか?
ここでも「主人や、おじいちゃまおばあちゃまに言われて(小学校受験を)やっている」といった“角が立たない返し”を使いましょう。「自分はよくわからない」というスタンスを決めて貫くと、それ以上何も言われないはずです。
Q4 本番で同じ幼児教室の知り合いに会ったらどの程度話していいのでしょうか?
本番の試験会場ではどんなに仲のよいお友達に会ったとしても挨拶程度にし、家族単位で過ごすようお伝えしています。
先生たちは見えないところから保護者の動向をチェックしていることもあるようです。
「おしゃべりばかりしている」「待合室で子どもが騒いでいる」「教室を出たら歩きスマホで公共マナーを守れていない」などは合否に影響しかねません。学校の門を出るまでが入試です。
小学校受験合格後から入学後も気を抜かないで!
まとめ
・小学校受験は合否が出るため、ママ友と学校や受験に関することは極力話さない
・家族でSNSを含めママ友づき合いのルール(距離感)を決めておく
・困ったときは正しい情報を持つ人や信頼できる先生(幼児教室)に相談する
・弱っているときこそ気を引き締め、不要な発言は控える
・入学準備や小1の壁に関してはこちらの記事をご覧ください。
『今どきママが知っておきたい“小1の壁”と対策法! ~都会のママ友ルール第10弾~』
『勉強のこと、生活習慣、小1の壁…… 国立小現役教師、ぬまっちこと沼田晶弘先生が「小学生になる親御さんに伝えたいこと」』
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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