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子育ては失敗して当たり前!真面目なママほど陥りやすい“育児の落とし穴”

子育ては失敗して当たり前!真面目なママほど陥りやすい“育児の落とし穴”

がんばるのは良いこと、でもがんばり過ぎるとバランスが崩れます。この記事では、真面目な人ほど陥りやすい育児の落とし穴を2つの方向から心理学的に解説します。がんばるけれど、がんばり過ぎない、ベストな力加減をキープするコツを習得しましょう!

真面目なママががんばり過ぎてしまう2つの要因

日々のお母さま方とのカウンセリングを通して感じるのは、真面目な方ほど育児ストレスを抱えやすいということです。一般的に、

  • 勉強熱心なので、育児本などで得た情報にも真面目に取り組んでしまう
  • 問題意識が高いので、自分や子どもの至っていない部分に目が向きやすい
  • 目指す目標が高いので、母親としての自分、そして子どもにも高いものを求めてしまう

という傾向があります。

それゆえ、がんばるのを通り越して、がんばり過ぎてしまうのです。その背景には、次の2つの要因が絡んでいます。

  1. 外部的な要因として、育児本をはじめとする育児情報があります。多くの場合、頼りになる存在ですが、ときにその人の育児方針をぐらつかせる原因にもなります。育児本などに書かれている成長段階は、あくまで目安。頭ではそうわかっていても、真面目な性分ゆえに、そこに基準を合わせ、自分も子どもも追い込んでしまいます。
  2. 内部的な要因として、“完璧主義”が挙げられます。完璧主義というと、一見聞こえがいいのですが、実は心理学では心を傷つける主要因とされています。完璧主義の人の口ぐせは、「○○しなくちゃ」「絶対に○○すべきだ」「○○しては許されない」など。失敗する可能性を1%も残していないのが特徴です。それゆえ、失敗やミスを極端に恐れ、いつもハラハラしながら120%以上の力で走り続けてしまいます。

子育ては失敗して当たり前!

いくらイクメンパパが活躍する現代でも、子育てはやはりお母様中心に回っています。それゆえ、「自分がお手本にならなきゃ」「失敗は許されない」と背負い込んでしまいます。
とくに日本は、「母親なのだから」という厳しい世間の目もあるため、その気負いがさらにエスカレートしがちです。でも実際は、だれもが子どもを産んで初めて親になるのです。”初心者マークつき“でいきなり高速道路を巧みに走れと言われても無理ですよね。

子育てに失敗はつきものです。完璧にできないのが当たり前なのです。そして、やり直そうと思ったその瞬間からやり直しができるのも事実。「たまに失敗をする自分」を受け入れてあげると、子育てはグンと楽しくなります。

もし真面目過ぎるゆえの育児ストレスに悩んでいたら、

  • 子育てに失敗はつきもの。失敗したらやり直せばいい
  • 「○○しなくちゃ」よりも「○○できれば嬉しいな」
  • 自己嫌悪を引きずるよりは、スパッと切り替えた方が子どものため

と自分自身を励ましていきましょう。

著者プロフィール
佐藤 めぐみ

育児相談室「ポジカフェ」主宰&ポジ育ラボ代表
イギリス・レスター大学大学院修士号(MSc)取得。オランダ心理学会(NIP)認定心理士。ポジ育ラボでのママ向け講座、育児相談室でのカウンセリング、メディアや企業への執筆活動などを通じ、子育て心理学でママをサポート。2020年11月に、ママが自分の心のケアを学べる場「ポジ育クラブ」をスタート。著書に「子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣」など。HP:https://megumi-sato.com/

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