子どもの理科脳が育つ!パナソニックキッズスクールとは?
将来を見据えてわが子を理系に強い子に育てたいと考える親御さんが増えています。そこで今回は、日常生活の中での科学的な疑問や、実験を通じて親子で一緒に楽しみながら学べるコンテンツが豊富にそろう「パナソニックキッズスクール」の広報の方にお話を伺いました!
目次
パナソニックキッズスクールとは?
__パナソニックキッズスクールについて教えてください!
パナソニックキッズスクールは、およそ20年前に「探検キッズ」という、子どもたちに電気の学びを伝えるサイトから広がり、今では、パナソニックグループの社会貢献活動の一貫として、
・自然科学
・化学
・物理
・SDGs
・ユニバーサルデザイン
など子どもの学びに役立つコンテンツを作成しています。世界165ヵ国、14の言語で訳されているので、世界中の小中学校の授業や塾などでも活用していただいています。
※「探検キッズ」は現在はパナソニックキッズスクールのサイトに移行しています
__コンテンツを作る上で、意識していることはありますか?
ユーザーからの声を参考にしつつ、有識者専門家の監修のもと2024年にリニューアルしたのですが、コンテンツ制作においては、子どもたちが身近なことに興味関心を持って、ワクワクするようなことが学びの種になるように意識しています。
子どもからの「身近な疑問」には「ふしぎの図書室」が使える!
__子どもからの「身近な疑問」に役立つコンテンツはありますか?
普段生活していて「なんでだろう?」と感じたことは、「ふしぎの図書室」で解決できることが多いはずです。
たとえば、
「電車はどうやって動かしてるの?」
「光って何?」
「どうして風邪をひくと熱が出るの?」
「川はどうやってできるの?」
「台風の目って何?」
「地球はいつ、どうやって生まれたの?」
など、さまざまなジャンルの疑問に答えています。
幼児~小学校低学年のお子さまには、親御さんと一緒に読んで疑問を解消できますし、中学年以降のお子さまには自由研究や調べ学習にも役立つと好評です。
親子でSDGsについて行動してみよう
__SDGsについて学べるコンテンツはありますか?
動画とクイズでSDGsを楽しく学べる「教えて!SDGs」というコンテンツがあります。14の言語で訳してありますから、語学の学習にもなります。フィリピンの小学校ではこのサイトを使ってクイズ大会を実施していただいています。
用紙をダウンロードして書き込んで提出するだけで自由研究が完成する「自由研究レポート」や、幼児向けには同じく用紙をダウンロードして遊べるすごろく「ゴー・ゴールズ」もおすすめです。
また、「レッツ アクション!」というコンテンツでは、キッズボランティアやエコ活動の取り組みも紹介しています。
身近なことから行動に移すまでをSDGsの学びと捉えていただけたらうれしいです。
今と昔を比べる「タイムスリップ大作戦」で歴史の勉強にも
__理科だけではなく、社会や歴史の学びを深めるコンテンツもあるそうですね!
日本の今と昔のくらしや家電を通して比べる「タイムスリップ大作戦」では、電化製品や技術開発の裏側、製品誕生のヒミツなども解説していますので、例えば「お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの子どもの頃の暮らしを調べてみよう」といったテーマを決めて、学習に使うのもいいですね。
実際に小学校3年生の総合授業でご活用いただいている学校も多いですよ。
本やCDが電気になる? 「ソーラーランタン」で世界に電気を届けよう
__他に、ここを見てほしいというコンテンツはありますか?
世界には約12億の人が電気の通っていないところ(無電化地域)に住んでいます。そこでは、夜になると灯油ランプやろうそくで過ごしているのですが、パナソニックではそんな人たちに、太陽光で充電できるソーラーランタンを届ける活動をしています。
現在10万台以上を届けていて、このソーラーランタンの寄贈の輪を広げる取り組みとして、パナソニック本社のある大阪を中心に「AKARIアクション」(使い終えた本やCD、DVDをリサイクルしてソーラーランタンに換えて寄付する活動)を行っています。
国によって社会課題が異なることをKWNの動画で学ぼう
__パナソニック主催のSDGs動画コンテスト「キッド・ウィットネス・ニュース(KWN)」の取り組みについて教えてください。
KWNは映像制作を通じて、創造性やコミュニケーション能力を高め、チームワークを養うことを目的としたパナソニックの教育支援プログラムです。
世界中の小中高校生が今伝えたい課題や悩みをSDGsの中から選んで、映像作品を制作します。
今年は世界11ヵ国から約4,000名がコンテストに参加しました。1989年にパナソニックがアメリカで始めた試みで、当時はスマホなどもありませんから、動画制作をしたい学校にパナソニックのカメラ機材を提供し、希望があれば使い方をレクチャーしに行っていたそうです。
2008年よりコンテスト形式となり、現在は国内大会と各国の代表作品が集う世界大会があるのですが、同じ年代の子どもたちでも、住む国や地域によってSDGsに対する課題が全く異なるのが興味深いです。
たとえば、同じ「貧困やジェンダー」がテーマでも、カンボジアとアメリカの子どもが感じる貧困は異なりますし、あるインドネシアの小学生が作った「生徒会に立候補したい女の子に対する学校で起きる男女差別」を題材に扱った動画では、子どもの目線で直面する課題がこんなにも違うのかと改めて実感させられました。
海外の作品は現地の言語になるのですが、子どもたちからは「聞いているだけで英語の勉強にもなる」「言葉がわからなくても映像だけでも内容が伝わる」といった感想をいただいています。
ちなみに、2023年度は、日本全国から小学校・中学校・高等学校95校・158チームが参加しています。その中で選ばれた最優秀作品賞ノミネート作品(小学生部門)はこちらをご覧ください。
どの動画も素晴らしいですが、特に私が印象的だったのは以下の作品です。
・神奈川県 森村学園初等部『陽だまりのような君たちへ』
このコンテストの入賞常連校である神奈川県 森村学園初等部では、ある女の子の実体験をもとにした、重い病気にかかった子どもたちを病院で癒す犬「ファシリティドッグ」を題材にした動画でした。
探求学習の一環として、毎年このコンテストのために題材選びや動画の構成、撮影を選抜メンバーに選ばれた子どもたちで行っているそうです。
・神奈川県横浜市立西が岡小学校『みんな大好き』
教育感度が高い私立小学校の参加は多いですが、中には公立でも先生と子どもたちが一緒に作って入賞した作品もあります。
神奈川県にある横浜市立西が岡小学校の作品「特別支援学級(5組)のこと」では、特別支援学級の子どもたちのことを知ってもらいたいという動画を制作してくれました。
この作品は、小学生部門の日本代表としてKWN GLOBAL SUMMIT 2024という世界コンテストで、パナソニックグループの従業員(今年は世界中から1,400名が投票)によって選出される『パナソニック賞』を受賞しました。
現在、2025年1月14日(火)必着でKWN日本コンテスト2024の作品を募集しております。学校単位での応募になりますが、興味のある方はぜひこちらをご覧ください。
今回ご紹介したサイトや動画をお子さまと一緒に見て、何を感じるか、どう行動するかをご家庭で話題にしていただくことで、生きた学び体験となり、お子さまの考える力を育むことで、結果的に理科脳も育まれ、小学校受験にもきっと役立つでしょう。
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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