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中学生で起業も?今どき子どものSNSリアル事情!

中学生で起業も?今どき子どものSNSリアル事情!

今や生活必需品となったスマートフォン。小学生からスマートフォンを持ち始める子も少なくありません。そして、スマートフォンを持たせる時に出てくるのがSNS問題です。ネットいじめが社会問題化するほど、トラブルに繋がりやすい面もあります。

今回は、気になる今どきのSNS事情について、小学生や中学生のお子さんを持つ親御さんにお話を伺いました。

親御さんに聞く!中学生で起業が普通…今どき中学生のリアルとは?

最近ではSNSを使って実際に起業をしている“ビジネスキッズ”も登場しています。

中学生の息子がいつのまにかツイッターで起業していた

お話を伺ったのは、中学の2年生の息子さんを持つRさん。現在、息子さんはSNSを使ってゲームのアイコン制作をなさっています。Rさんが知らないうちに、稼いでいる友達にノウハウを教えてもらい、ゲームアイコンを15分で制作。初売上は2500円だったそうです。

お子さんがSNSを利用したのは中1から。使用する際は、「21時以降は携帯は使用しない」とルールを設けたそう。お子さんのSNS活用については、「自分で考え発信し、それをマネタイズに繋げていってるのは、正直にすごいと思う。心配は今のところない」とのことでした。

マーケティングスキルを伸ばし、インスタグラムで企業アンバサダーに

Hさんの小学6年生になる娘さんは、インスタグラムを始めました。毎日、自分の好きなグルメや犬の写真を投稿していたところ、内容によって“いいね”の数やフォロワー数、コメントが大きく異なることに気がつきます。

投稿画像、ハッシュタグなどを考えてから投稿するようにしたところ、企業から商品アンバサダーのオファーも受けるようになりました。

利用時期やルールを伺うと、「キッズ携帯が12歳までしか使えないので、小学校6年生からスマートフォンを使い始め、同時にSNSも始めました。

ルールは、トラブルになるような使い方はしないこと。学校のルールを守ること。勝手にアプリをダウンロードしないこと。誰と繋がってコミュニケーションするかよく考えることです。最近では、パケットを使いすぎないことが加わりましたね(笑)」とのこと。

お子さんのSNS活用については、「自分で投稿の反応の違いに気がついた事は、今どきの子らしいと言うか、すごいなと思いました(笑)。ハッシュタグや文章の内容を自分なりに調べて、実践して、また検証して……。子どもながら、マーケティングスキルを自分で磨いているなぁ、と。将来のビジネススキルにも繋がると思います。

心配なのは、女の子なので自分の画像の使い方ですね。トラブルになるようなセルフィーの使い方をしないようにと伝えています」

気になるわが子のITリテラシーの理解度は?

「親や周りの大人の使い方を見て育っているので、わざわざ教えなくてもITリテラシーについては、自然に身につけていると思う。SNSを始めて数年経つが、今のところトラブルもなく、楽しく使っている」(Sさん)

「インターネットには嘘の情報も溢れていると理解している。知らない人には個人情報を教えないなど基本的なリテラシーは持ち合わせていると思う。危険だから使用するなではなく、自分で体験することで学んでいってほしい」(Rさん)

「うちがどんなに気をつけていても、個人情報満載の写真を許可なく投稿するクラスメートもいる。そういう子もいる、そういうご家庭もあるという前提で、ITリテラシーを考えている。子どもも自然に学んでいるようで“あの子は、勝手に投稿しちゃうから一緒に写真に映らないようにした”とスマートに対応していることがある」(Mさん)

使用時間と使用場所も重要!「SNSについて具体的なルールを決めていますか?」

「うちは、スナップチャットだけはNGにしています。男の子だと“一定の時間で消える投稿だから”とおふざけ投稿をしやすいインスタグラムのストーリーも同じ機能なので、ストーリーの投稿はチェックするようにしています」(Hさん)

SNSよりも、スマートフォン依存が心配使用時間は1日1時間、使用場所は家族が集まるリビングルームのみ」(Sさん)

「Wifiを活用し、通話とメールをLINEでされているご家庭もある。当然、子ども同士のコミュニケーションもLINEでとなる。LINEで、必要以外のグループには入らないこと、お友達とトラブルになる前に報告すること、人の悪口には加担しないことをルールにしている。基本リビングルームで使うようにしているので、親の前だとトラブルにはなりにくいかも?」(Hさん)

実際に困ったSNSトラブルはありますか?

「クラスメートに小学校低学年からスマートフォンとSNSを使わせているご家庭があった。使用場所、使用時間も特に指導していなかったようで、深夜に“悪口”メッセージを送りつけてきたり。たまたま、ママのLINEアカウントを教えていたお子さんがいて、ママのアカウント宛に深夜に大量の悪口メッセージが届いてしまい、トラブルが発覚。言葉遣いもかなり乱暴だったので、すぐに学校に報告しました」(Kさん)

「親御さんがきちんと指導していないのか、学校のトイレに隠れて、ママ宛に報告メッセージを送るお子さんがいました。授業中に“トイレに行きたい”と訴え、ずっとトイレに引きこもり、ママやお友達にライン。あまりに毎日何時間もトイレに引きこもるので、子どもたちからも問題視する声が上がりました。担任の先生が何度も注意しても直らず、最終的には学校から親御さんに注意がされたようです」(Mさん)

「すぐにLINEグループを作るクラスメートがいます。トラブルになりそうだなと親は心配していますが、子どもは、さすが今どきの子。“勝手にグループ作って入れるヤツってめんどくさい。こういうのは相手にしちゃダメ。”と子どもが自らグループ退出。しつこくされると“ブロック”して対応してました」(Hさん)

SNSうちの子はこうして使ってます!

コミュニケーションに便利なSNS。今どき中学生たちは、実際どのように使っているのでしょうか。

息子は、ピアノが得意。インスタグラムやユーチューブで、ピアノ演奏動画を投稿しています。息子のオウンドメディアみたいな感じです」(Kさん)

娘はダンスと体操を習っているので、そのパフォーマンスを投稿しています。自分が頑張っていることを投稿で発表できるので、モチベーションが上がるようです」(Sさん)

「うちの子は、絵を描くのが好き。学校で描いた絵に解説をつけて投稿しています転校したのですが、転校前のお友達ともコミュニケーションを続けられて、楽しんでいます」(Iさん)

「娘は、ペットの犬の画像を投稿しています。英語で文章やハッシュタグをつけているのですが、海外の女優さんから“かわいい!!”とコメントやメッセージをもらったり、ペット用品のメーカーからアンバサダーの依頼が来たりしています。投稿内容に合わせて、アカウントを複数運営したり、リアルでは、体験できない経験をたのしんでいます」(Hさん)

海外にいる友達や親戚とコミュニケーションするのに使っています。学校行事の様子を投稿すると親戚にも喜ばれます」(Sさん)

「SNSを通じて、同じ学校の他学年の子とつながっています。普段学校で話すタイミングが少ないのですが、SNSならいつでも交流できるので、他学年の子とも年齢関係なく、仲良くなれて喜んでいます」(Hさん)

親の目線から考える子どものSNS活用

デジタルネイティブの子どもたちが、自分たちの使い方で楽しんでいるSNS。親の目線からは、どう映っているのでしょうか?

自己表現の場、チャンスを掴める場所、リアルとは違うもう一つの世界。自分次第でそんな風にも化ける。ただ娯楽で時間を消費するのではなく、自発的に自分を向上させる目的で使用してほしい」(Rさん)

「私は、特に意味もなく、何となくスマホは中学生からと思っていたのですが、実際に子どもにスマホを持たせたら凄かった。どこかに出かけたら、すぐに自分の目線で写真を撮影し、自分の感想や思ったことをSNSで発信。それに対して、いろんな反応が来る。それを受け止める。家に帰ったら、今度はSWAYやPowerpointを使って、今日出かけた場所のプレゼン資料を作り、オンラインで担任の先生に提出。翌日のアポイントをとって、クラスでプレゼンテーションしてました。自己表現のスピードが上がり、学びの幅も広がったと思います自分の可能性を広げるツールとして使ってほしいです」(Hさん)

トラブルを心配する人が多いけど、テクノロジーの進化は凄まじい使わせないほうがもったいないと思う。世界中で使われるツールなので、大人が見守りながら使っていけば良いと思う」(Sさん)

「やっぱり、トラブルが心配。でも、周りも使っているし、トラブルはリアルな付き合いでもある問題ネットとリアルの世界の違いをどう捉えるか。心配だけど、子どもにやらせてみるしかないのかなと思う」(Mさん)

今回は、今どき子どものSNS事情についてのお話を伺いました。心配な面も多々ありますが、「世界中とのコミュニケーション」「豊富な情報収集」「自己表現の場」として有効なツールであることは、間違いありません。

また、テクノロジーの進化などSNSの使い方も日々変わってきています。親自身もSNSの使い方を日々アップデートさせ、子どもに伝えながら使うことが必要だと思います。

著者プロフィール

クリエイティブディレクター。GUCCI、CHANELの日本法人勤務を経て独立。現在は、ファッション、ビューティー、子育てなどライフスタイルのコラム執筆、国内外ブランドPRコンサルタントを始め、メディアや企業スタイリスト、企業セミナー講師、PRモデルなどを行う。プライベートでは、ブラジル人の夫とインターナショナルスクールに通う娘の3人暮らし。主な取得資格として、学芸員資格、中学2種美術教育免許状などがある。https://www.karenstyle.jp

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