アメリカの子育てストレスと上手に付き合う方法とは?コツは親ファーストの生活!?

アメリカの子育てストレスと上手に付き合う方法とは?コツは親ファーストの生活!?

子育て中はやることが山のようにあるうえ子どもの機嫌にも振り回され、ストレスに押しつぶされそうになることも。そのような時、海外の母親たちから意外なヒントを得られることもあります。

今回はアメリカ流の子育てを参考に「親ファースト」の取り組みなど、日本でも実践できる「子育てストレスと上手に付き合う方法」を探ってみましょう。

幼児期から教え込む「大人の邪魔をしない」マナー

アメリカでは、「子どもが幸せであるためには、まず親が幸せであることが大切」という考え方が浸透しています。

朝から晩まで子ども中心の生活をしていれば、親がストレスを感じるのは当然のことです。そのため、幼い頃から大人との付き合い方のマナーを根気よく教えていきます。

代表的なものが、「大人の会話の邪魔をしないこと」。親がほかの大人と話している時、子どもが口を挟むことは許されません。

たとえ子どもが1~2歳であっても、子どもが大人同士の会話に割り込もうとすると、「今ママは〇〇さんと話しているから、さえぎっては駄目よ。待っててね」と目を見て諭します。そして話がひと段落してから、子どもの話を聞きます。

このような対応をすることで、親は会話を中断させられるストレスが減り、子どもは大人を尊重することや自分の行動をコントロールすることを学びます。

「自分時間」を楽しめるサービスや親子イベントが充実
「自分時間」を楽しめるサービスや親子イベントが充実
アメリカでは、親が自分の時間を確保するためのサポートが充実しています。全米に展開している有名スポーツクラブでは、親が運動する間、子どもを最大2時間まで無料で預かってくれるサービスがあります。

教会や習い事教室が定期的に開催している「両親ナイトアウト」は、夫婦がデートを楽しみたい時に使えるサービス。夜間に子どもを預かり、子ども向けの夕食も提供してくれます。

親の活動を主体とした親子イベントも充実しています。たとえば、ベビーカーを押しながらママたちがジョギングや筋トレするプログラムや、赤ちゃんを抱っこしながら参加できるピラティスなどがあります。

子育て中の親が必要としているサービスを提供する土壌が、アメリカではしっかりと根付いています。

今日から実践できる「親ファースト」への取り組み3選

「親ファースト」なライフスタイルは、親の日々のストレスを軽減すると同時に子どもの自立心を促す効果もあります。今日からすぐできるアプローチを3つご紹介しましょう。

1.幼児でもできる、会話の順番を待てるようになる方法
大人同士の会話に、子どもが「ねえねえ」と割り込んでくるのは子育てにありがちなシーンですね。そんな時、会話を中断されることなく子どもに待っててもらう方法があります。

子どもが親の会話中に話しかけたくなったら、親の肩や腕に手をおくように教えるのです。親は、子どもが自分の肩に手を置いたことに気づいたら、大人同士の会話を続けつつ、自分の手を子どもの手の上に重ねます。これは、「あなたが話したいことに気づいてるよ、待っててね」のサイン。言葉はなくとも、子どもは親が自分に注意を向けていることを感じ取るので、安心して待つことができます。そして、話が一区切りしたら、子どもの話を聞いてあげます。この方法は、アメリカで多くの家庭に効果的な方法として取り入れられています。

2.アメリカンな食事デーを作る
ときには、アメリカ流の食事を取り入れてみましょう。アメリカの食事はとにかく手間がかからないので、準備のストレスがぐっと減ります。ピザにリンゴ丸ごと1個、ハムとチーズだけのサンドイッチにオレンジジュースなど。ニンジンやキュウリをまるかじり、なんていうのもアメリカでは定番です。家族には「今日は、アメリカンなメニューだよ!」と宣言して楽しんじゃいましょう。

簡単なメニューなので、子どもに任せて「今日は自分がご飯を作ったよ!」という達成感を味わってもらうのもおすすめです。部屋を暗くして映画を見ながら食べるのもイベント感があって楽しいですし、海外の食文化について話すきっかけにもなります。食事は毎日のことですから、ときには楽しく息抜きすることも必要です。
2.アメリカンな食事デーを作る

3.子どもと離れる時間を持つ
子どもと離れる時間を持つことも、心の健康を保つためには必要です。子どもが習い事に行っている時間に近くのカフェで休憩したり、週末はパパに子どもを見てもらっている間にショッピングや趣味を楽しんだり。夜は決まった時間に子どもを布団に入れ、その後は自分時間に切り替えるなど、アメリカの母親たちはたとえ短くても意識的に自分の時間を確保しています。誰にも邪魔されない時間はストレスを軽減し、新たな活力を生み出します。

また子どもにとっても母親と離れてほかの人と過ごす時間は、社交性を育み、社会について学ぶよい機会になります。親と子ども、双方が笑顔ですごせるように、ぜひ自分時間を確保してみてください。

まとめ

子育ては長距離走のようなものです。子どものことばかりに全力投球し自分のストレスを我慢してしまうと、どこかで息切れしてしまいます。

親が楽しむ時間を持つことは決して悪いことではなく、むしろ家族みんなが幸せに過ごすためには必要不可欠といえます。親子でハッピーになれるアメリカ流のストレスと向かい合う方法を、ぜひ試してみてください。

執筆者/ 長谷川サツキ

著者プロフィール

世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。

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