絵本『やってみよう!』八田亜矢子さん&伸芽会スペシャルトークイベントレポート
幼稚園・小学校受験の名門幼児教室、伸芽会完全監修の絵本『やってみよう!』の発売を記念して先日行われた、八田亜矢子さん(東京大学卒業・タレント)と伸芽会の教師陣によるスペシャルトークイベント。絵本の活用法はもちろん、子どものやる気を伸ばす声掛け法、小学校受験を無理なく乗り切る秘訣、八田さんの幼少期の体験談など、ここでしか聞けない内容が満載でした。子育て中の親御さん必見です!
八田亜矢子さん(タレント)
桜蔭中学・公立中学を経て筑波大学附属高校、東京大学医学部を卒業後、東京大学大学院医学系研究科修士課程を修了。現在は、タレントとして幅広い分野で活躍中。この春から幼稚園に通う3歳男の子のママ。
麻生尚子先生(伸芽会教育研究所次長)
幼児の発達に応じたきめ細かい指導により、保護者からの信頼も厚い。雙葉小学校をはじめとする女子難関校から共学難関校、幼稚園受験まで幅広い合格者を輩出。今回の絵本『やってみよう!』の監修者。
谷原優子先生(伸芽会教育本部部長)
お子さまのみならず、保護者への多くのアドバイスと励ましにより、慶應義塾幼稚舎、早稲田実業学校初等部、成蹊小学校などの名門校に多くの合格者を輩出。
目次
小学校受験に有利な習いごとの選び方
絵本に関する具体的な活用方法はヨメルバ『絵本「やってみよう!」短期集中連載』(https://yomeruba.com/plus/edu/yattemiyou/)をぜひご覧ください。ここでは、小学校受験に関する読者の方からの質問にお答えしていきたいと思います。
__小学校受験に有利な習いごとはあるのでしょうか?
麻生先生:「これを習っておけば合格する」というのはありませんが、スイミングや体操を習っている子は多いです。なぜなら、自分の体をコントロールできる力も身につきますし、努力する気持ちも養われます。また、体力もつきますね。受験本番は1日で3校受けるお子さまもいますから、体力は不可欠なのです。
他には、入試でも出題されるため絵画を習う方も多いです。とはいえ、絵が上手かどうかではなくて、絵を通して何を描いてどう自分の言葉で伝えられるかが重要です。
バレエは姿勢や表現力が豊になると人気ですし、ピアノはコツコツ学習の土台にも有効だと言われています。得意を伸ばす、苦手を克服させる、などきっかけはいろいろあっていいけれど、なるべく続けられるものを選ぶと、受験でも自信にもつながると思います。
__八田さんは幼児期にどのような習い事をされてきましたか?
八田さん:ピアノを3歳から小5の終わりまでやっていました。人生が豊かになるし、私が進学した私立女子校は、当時ほぼ全員がピアノ経験者だったので、やっていてよかったと思います。他には、年長から小2まで習字とスイミングを、小4~小6まで英会話をしていました。水泳も英語も苦手意識を持たずに学校の授業に臨めた点は良かったと思っているので、息子にも英語は2歳から、ピアノは3歳から習わせています。でも、時間やお金に限りはあるし、息子はスイミングに関しては嫌がったのでやめてしまいました。得意を伸ばすか、苦手を克服するか、習い事の取捨選択は難しいですね……。
小学校受験や中学受験は必ず必要なの?
__ずばり、小学校受験や中学受験は必ず必要でしょうか? 受験しないほうがいい子の特徴はありますか?
麻生先生:もちろん、必ずではありませんし、小学校受験をやってよかったと思える受験かどうかはやり方次第です。受験は少なからずお子さんに負荷をかけることになりますから、心をつぶさずに家族で乗り越えられるなら素晴らしい体験になると思っています。さらに、受験は中学、高校と年齢が上がれば上がるほど親が関われなくなるものですから、「いい経験ができました」「家族のきずなが深まりました」と言える受験は、小学校受験ならではなのかもしれません。ただし、あくまで小学校受験は「ご家族の総意であること」が条件だと思います。どちらか一方が乗り気でないなら、無理にする必要はないと思います。
八田さん:夫婦で意見が一致しない場合はどうすればいいですか?
谷原先生:お父様が反対の場合、小学校受験に対する最新の情報を知らなかったり、なんとなくのイメージで不要と考える方が多いので、お教室にご夫婦で来てくださってお話をしていく中で印象が変わったり、一番はお子さんが変わっていく姿を見ると気持ちが変わるお父様は多いです。最近では説明会や送迎でもお父様の参加率が高くなっていますよ。
家庭学習や練習をやりたくない日の対処法
__2歳と3歳の男の子がいます。家庭学習や習い事など日々の練習を「どうしてもやらない!」という日があるのですが、そういうときはどうすればいいでしょうか?
麻生先生:子どもだって疲れていたり体調によっては「何が何でもやりなさい」が通じない時はあります。そんな日は「明日やろうか」でいいけれど、それを翌日必ず実践させてほしいですね。また、まったくやらないのではなくて「これだけやったら終わりにしよう」と量を減らすのも手です。「ここまでできたら次の日やりやすくなるね」と前向きに終わらせましょう。イヤイヤ期もあるし大変かと思いますが、できるだけ子どもに選択させるといいと思いますよ。
八田さん:「頑張ったらご褒美」というのは悪なのでしょうか? うちは、ピアノの練習をやったらシールを貼って、シートに全部たまったらトミカを1つ買うという約束にしているのですが……。
麻生先生:脳科学者の先生がおっしゃるには、年齢が低い時のご褒美はすべて悪ではないそうです。1個1個の活動ごとにご褒美はやりすぎかもしれませんが、頑張った成果が目に見えるのはモチベーションになりますよね。
谷原先生:お教室でも、「授業の後に今日はアイスを食べて帰るんだ」と頑張っている子もいますよ。小さいうちは受験に向けて頑張る意味を見出すのはなかなか難しいですからね、上手に使えば小さなご褒美も良いと思います。
選んだ学校が合わなかったら「他の道がある」と柔軟に考えることも大切
__八田さんは中学受験で中高一貫校の桜蔭中学に合格したのに、なぜ国立高校へ進学をされたのでしょうか?
八田さん:学校側にまったく非はなくて本当にいい学校だったんですが、私の反抗期もあって。小学校までは野山を駆け回っていた野生児だったのですが、都内の中学に通いオシャレやファッションに興味を持ち始めたら、校則や制服がない自由な学校で過ごしてみたいと思うようになって。東大進学という大学受験が目標でもあったので、校則もなく、進学実績もいい筑波大学附属高校に行きたい!と自ら調べて親にプレゼンして説得しました。
谷原さん:自分で決めたっていうのが素晴らしいですよね。
麻生先生:それを認めてくださったご両親もとても素敵だと思います。
八田さん:小学校受験でも中学受験でも、もしどこかに入って合わなかったら他の道があるというのは身をもって体験したので、そこは子どもにも教えていきたいと思っています。
麻生先生:八田さんのように、一貫校に入ったからといって必ず上まで進学しなければいけないわけではないし、やりたいことが変わって中学や高校から外部に進学するとしても学ぶ土台ができていると、選択の幅は広がると思います。最近では中学受験で外部受験を視野にいれた私立小学校も人気です。それぞれのご家庭の価値観やお子さんのタイミングで始めること、八田さんのように、色々な選択肢があっていいというのはすごく素敵な考えだと思います。
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品格・教養・やる気が身につく絵本 やってみよう!
監修:伸芽会 作・絵:たはらともみ
定価:1,650円(本体1,500円+税)
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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