カリスマ保育士・てぃ先生に聞く!【後編】先生が思う理想の保育とは?
後編では、気になるてぃ先生のプライベートから、昨今の待機児童や保育に関する問題、先生が保育士になろうと思ったきっかけなど、他ではなかなか聞けないちょっぴり真面目な内容でお届けします!
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叱らない子育てとは?ママのリアルなお悩みに答えます!
てぃ先生(保育士)
園児たちの日常の言動を発信したツイッタ―が話題となり、今ではフォロワー37万人! 書籍『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか』(KKベストセラーズ)、漫画『てぃ先生』(MFコミックス フラッパーシリーズ)も発売中。
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目次
先生はどうして保育士になろうと思ったんですか?
いわゆる普通のサラリーマンというのが嫌で、何か専門職を…と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが「子どもが好き」ということでした。自分自身が小さい頃から子どもが好きで、お友達の家に遊びに行っても、お友達そっちのけでその弟や妹と遊ぶくらいに。
でも最近感じているのは、保育士もサラリーマンと変わらないなということです(笑)。
不満はないですけどね!
先生がツイッタ―で子どものことを発信したきっかけって何ですか?
世間で「子育て・保育」というキーワードは、ネガティブなものになりつつあるなと感じていました。テレビやネットを見ていても目につくのは『大変』とか『問題だらけ』とかそういったものばかり。
子育てや保育って、本当はこんなにも楽しいし幸せなことなのに、それが伝わらないってことが悔しくて。
だから、とにかく笑ったり、楽しかったり、子どもに関する明るいことだけを発信する人がいても良いんじゃないかなと思って始めました。園や保護者の方に許可をとったりするまでにはいろいろ課題がありましたが、結果的には皆さん喜んでくださっていて、やって良かったなと思っています。
先生はお休みの日はどんなことをしているのですか?
最近はおかげさまでほとんど休みなく働いています。例えばこういったものに答えたりとか(笑)。それでも休める時は、ちょっとカフェへ行ってみたり、話題のスポットへ行ってみたりなどして、リフレッシュしています。
ねこと遊ぶのも楽しいです!最近はティッシュを丸めて投げ、取ってこさせるという犬みたいな遊びもしています。うちのねこは天才なのかもしれません。(親バカ?)
保育士目線で待機児童や保育園、保育士不足など「最近の保育園事情」に関して思うことがあればお願いします。
この手の話題になると、まず行政への不満が出がちなんですが、僕はまず現場が何かできることがあるんじゃないかと思っています。
職場の雰囲気を良くするとか、そのために風通しの良い環境にするとか、保育そのものの質を向上させるとか、そういったことを一部ではなく、保育業界全体で改善していくことで、いろんな課題がクリアさせるのではないかと思います。
先生が思う「理想の保育園」とはどんなところでしょうか?
保育園は、子どもにとってのもう1つのお家になることが理想だと思います。
「いってきます」といって保育園に来るのではなくて、「ただいま」といって来るイメージです。子どもが安心して自分の考えや、やりたいことを発言・表現できる。そうなるように日々努力しています。
保育の質というのは、すべてが環境に依存していると思います。保育士がどれだけ高いスキルを持っていても、それらが噛み合う環境がなければ、無いのと同じです。
小難しいことも結構ですが、まずは目の前の一人ひとりの子どもによく目を向けて、ディスカッションを重ねて、その中で問題を見つけたら、それの解決のためにすぐに動く。そういったことの積み重ねが保育の質そのものの向上につながると思います。解決のために磨かなければならないスキルやプログラムが出てくることでしょう。
最後に著書「ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか」に関する見どころをお願いします。
ママや保育士さんなど、すでに子育て・保育に関わっている方にも読んでいただきたいですが、パパや学生さんなど、あまり子どもと関わりがない人たちにこそ読んでもらいたいです。子どもってこんなに可愛いんだよってことを知ってもらえたら嬉しいです。
「子育てや保育って、本当はこんなにも楽しいし幸せなことなのに、それが伝わらないってことが悔しくて…」。てぃ先生の保育に対する熱い想いがツイッタ―発信のきっかけだったなんて驚きでした。
先生の温かい人柄が伝わるインタビュー、とっても参考になりました。お忙しい中本当にありがとうございました!