先輩ママに聞く!母と子の身近な「小1プロブレム」エピソード~都会のママ友ルール第16弾~
友達関係が見えず何を聞いても「別に」と言われる、意外な子が学校になじめず親が授業に付き添っている、先生との相性が合わない…。
2月記事では「小1プロブレムにならないために親ができること」をお伝えしましたが、今回は小1ママさんにご協力いただいたアンケートをもとに、実際に起きたリアルなエピソードとその解決策をご紹介します。
公立小、私立小を問わず、何かしら起きるもの、と心しておいたほうがよさそうですね。
目次
小学校に入学してみて「大変だな」と感じたことはどんなこと?
<生活面>
「時間に追われる生活が、のんびり屋の息子には大変だったようです。やることすべてが時間内に終わらず、とくに給食などはほとんど食べ終われず残しているようです」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
「校風が自由な学校なので、これまでの親の常識、子どもの常識というのを全て取り払う+自由の中にもしっかりとしたルールを自ら決めていかないといけないという作業が大変でした。子どもがクラスの中で自分の意見をきちんと言える状況なのかは、月1の保護者会で確認していました」(渋谷区・私立小1年女の子のママさん)
「帰宅後、遊びと習い事で時間がいっぱいいっぱいになってしまい、ゆっくり過ごす時間がなかなか取れなく、寝る時間も遅くなってしまったこと」(世田谷区・公立小1年女の子のママさん)
<学習面>
「幼稚園の頃からお勉強の教室に通っている子も多く、出来る子が多いなという印象です。息子は、一応、読み書きができる程度でしたが、出来る子ばかりのクラスでは落ちこぼれな感じです。とくに算数が苦手なようで、くり上がりのたし算、繰り下がりのひき算につまづいていました。学校の授業だけでは追いつけないので、自宅学習できるようにドリルを数冊買ってやっています」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
「教科書を使用しない授業スタイルのため、年間にどれだけ勉強したらゴールというのが見えないところは不安ですが、逆に子どものペースを見て前に戻ったり、おさらいをしたりしてくださるところには好感を持っています。ただ塾に行ってはいけない、先に勉強を進めてはいけない(勉強が面白くなくなるという理由から)ということで、ゆっくりと6年間進むのは、今後もしかしたら可能性としてあるかもしれない中学受験などへの不安を感じます。今は勉強だけでない貴重な時間を大切に過ごしている、と思うようにしています」(渋谷区・私立小1年女の子のママさん)
「繰り返しの授業内容に飽きてしまって、勉強がつまらないと言っていた時に困ってしまいました」(世田谷区・公立小1年女の子のママさん)
<友達関係>
「個性あふれる子どもたちで、すでにイジメやケンカなどの事件は起こったりしますが、帰りの会や授業の時間を使って問題を取り上げ解決するまで皆で考える時間というのがあるようです。討論する場所があったり、ルールを自分たちで作ったりという点ではとても良い環境だと思っています」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
「フルタイムで帰りも遅く、下の子もまだ小さいので、なかなか上の子との時間が取れないなか小学校に入学。入学後、何か言いたげそうだなと思って聞いても“別に”とそっけない態度が続き、悩んだ末に時間の調整がつきやすい会社に転職。すると、私の心の余裕を感じたのか、学校での出来事や友達とのことを話してくれるようになりました。子どもと寄り添う親の余裕の大切さを痛感しています」(中央区・私立小1年女の子のママ)
<PTA関係>
「月1で長時間のクラス保護者会があり、日頃の子どもたちの様子、学習の進め方、問題のあった子供の名前をしっかり出して議論します。学校、子ども、親の3つの関係性がしっかりしているので、何かあった時に誰かに助けてもらえるという安心感があります」(渋谷区・私立小1年女の子のママさん)
「PTAに入ってみましたが、毎月の定例会がちょっとめんどくさい。本当に必要なの?というようなこともある。ちなみに第一回目の議題は“委員会のキャッチフレーズを決めること”でした…。でも上の学年のPTAママたちから学校の情報がいろいろ聞けるので、助かるところもあります」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
お子さんは学校にすぐ馴染めましたか?
「入学して1か月目ぐらいに1週間ほど蕁麻疹が。“学校が楽しくない、遊べないし、勉強ばっかりでいやだ”と。生活の変化がストレスだったのかなと。2学期ぐらいからはだいぶ慣れてきたように思います」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
「うちの子はすぐに馴染めましたが、同じクラスの女の子は夏休みが終わってから学校に来られなくなりましたが、理由を聞くと“自我とワガママ”だそう。今まで4月生まれで幼稚園でもしっかり者のお姉さん的存在で周りがついてくる感じだったのに小学校に入ったら急にみんなが同じレベルまで上がってきて自分の存在が“良い子”だったことをやめてワガママを言ってみたようです。そんなこともあるのかと驚きました」(渋谷区・私立小1年女の子のママさん)
「すぐ馴染めて、2日目には新しいお友達と公園に行っていました。とはいえ、心配な時は公園をチラッと短時間で覗くようにしています(笑)」(世田谷区・公立小1年女の子のママさん)
学校への送迎はいつまでしていましたか?
「集団登下校がない学校なので、入学して1週間ぐらいは毎日通学路を間違えていました。ランドセルにGPSを入れていたので、探して迎えにいったことも。習い事の日は迎えに行くこともあります。あと、学期末や学期のはじめに道具箱など重いモノをもっていくときは自転車で送迎します」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
「片道30分の徒歩通学の間に工事現場が多く1人で帰るには危険でしたので、2学期の中ごろまで送り迎えしました。今は近所にお友達もでき、お迎えは週2,3程度です」(渋谷区・私立小1年女の子のママさん)
担任の先生に対して不満を感じたことはありますか?
「うちのクラスはないけど、隣のクラスは新規採用の先生だったので、授業参観を見た親御さんが“この先生の授業はダメすぎる”というようなクレームを、校長先生あてに送ったと聞きました」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
「ちょっとしたことで厳しく怒る先生が好きになれず学校に行きたくない、おなかが痛いと。うちの子だけかと思ったらクラスの1/4くらいの子が同じような思いをしていたことが分かり、勇気あるママが教育委員会に話してくれて、緊急保護者会が開かれました。先生も厳しすぎたと認めてくれ、今は楽しく通えています。動いてくれたママには本当に感謝。子どもを守るためにはときにな勇気ある行動も大事だなと実感しました」(港区・公立小1年男の子のママさん)
これから新一年生になる親御さんに、心構えやアドバイスがあればお願いします!
「1年生のうちは、まだまだ親の手助けが必要だと思います。勉強や宿題を見てあげたり、子どもに学校の話を聞いたり、なにかと時間が取られますが頑張りましょう」(目黒谷区・公立小1年男の子のママさん)
「不安があれば学校になんでも聞けるような立場をきちんと作ること。しつこい親だなって思われるか、熱心な親だなと思われるかは全然違います!」(渋谷区・私立小1年女の子のママさん)
「幼稚園の時は常に一緒の行動をしていたのでお友達関係など良く理解できていましたが、急に一人で遊びに行くようになったので、戸惑いました。お友達の事を話すのがとても苦手な子だったので、なんとか話せるように毎日色々聞き出しました。なるべく子どもの意見に寄り添って、否定的な意見を控えて、楽しく聞くように心がけたら、半年ぐらいでなんでも話せるようになった気がします」(世田谷区・公立小1年女の子のママさん)
いかがでしたか。子どもはもちろん、ママも「幼稚園や保育園と小学校はまったく違うもの」というある種の覚悟が必要なのかもしれませんね。ご協力いただいたママさん、ありがとうございました。
▼知らないと危険!?都会のママ友ルール
第1回「知らないと危険!?新米ママが知っておきたい“都会のママ友ルール”」
第2回「【知っておきたい都会のママ友ルール】楽しくも憂鬱な(?)ホームパーティ編」
第3回「二度とやりたくないVSやってよかった!謝恩会を成功させる秘策とは?」
第4回「今どき小学校PTA役員の攻略法を伝授します!」
第5回「働きながらの育児、ぶっちゃけここが大変!」
第6回「あなたの周りの超過保護ママ!」
第7回「保育園VS幼稚園ママに聞いた、夏休みに心配なことランキング」
第8回「今どき「アクティブじじばば」活用術!」
第9回「夏前に売り切れも!年々加速する今どきラン活事情」
第10回「今どきママが知っておきたい“小1の壁”と対策法!」
第11回「男の子ママは覚悟して! カブトムシにバッタ、家で虫を飼う際に知っておきたいこと!」
第12回「【幼稚園児の習い事】どうしてる? 始めどき・選び方・親が注意すべきこと」
第13回「5歳くらいが一番危ない!子どもの迷子対策、してますか? 」
第14回「タブレットにパソコン、“子ども専用ICTツール”をいつから与えてるの? 」
第15回「Google Home、Amazon Echo、ルンバ…これは革命です!買って損なし!AI家電のススメ 」
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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