子どもと作って遊んで28年!「わくわくさん」こと久保田雅人先生の工作教室レポート!
1989年から23年間NHK教育テレビの造形番組『つくってあそぼ』に出演し、今も子どもたちから絶大な人気を誇る「わくわくさん」こと久保田雅人さん。
伸芽会・伸芽’Sクラブでも4年間で50回以上にのぼる工作教室を開催し毎回大盛況となっています。今回は、1月下旬に行われたmaveセミナーの模様をレポートします!
目次
新聞紙やトイレットペーパー…すべて家にあるもので!
集まったのは、3才から小学校低学年までの親子。ずっと楽しみにしていたという年長の男の子や、パパ自身が大ファンという親子など、始まる前からホールは“ワクワク”な熱気で包まれています。
子どもたちの呼び声で登場した久保田雅人先生、早速今日作るひとつめの工作で子どもたちを惹き付けます。それは、新聞紙で作ったアーチェリー。
ぎゅっと弓を引くと的まで飛んでいき子どもたちの歓声が上がっていました。
まずは作り方の簡単な説明を、親子で椅子に座って聞くところからスタート。
その後、後ろの作業台に移り、親子で工作を開始。協力して新聞紙を細く丸め、テープで止め、矢を作りました。きちんと並んで順番を待ち、的当て遊びをして“アーチェリー”は終了。
封筒ロケットや弓矢にみんな夢中
お次はトイレットペーパー芯と輪ゴムとストローで作る小さな弓矢、そして封筒2つとトイレットペーパー芯で作るロケットと続きます。それも椅子に座って作り方や遊び方を聞いてから。
小さな弓矢はペーパー芯に切り込みを2カ所入れ、輪ゴムをテープでとめ、切り込みを入れたストローをセットするだけ。輪ゴムの力でぴゅんとストローがまっすぐ飛んでいく様子に、我が家の息子(3才)も大喜びでした。
封筒ロケットも、大きな封筒とペーパー芯をテープでつないで空気を入れ、反対側のペーパー芯の口にかぶせた小さい封筒を風の力で飛ばすというもの。
特別な道具は必要なく、使い終わったモノで遊べる“タダ”のおもちゃです。
3才は3才なりのできること、小学生はできるだけ自分でというふうに、親子で協力しながらの作業は、親も笑顔になる楽しい時間でした。
ドミノ倒しで、会場が一体に!
そして最後は、トイレットペーパー芯でドミノ倒しをしました。ただ並べて倒すだけなのに、会場には不思議な一体感とワクワク感が溢れます。さすがに一度では倒れなかったものの、試行錯誤しながら全部倒れてみんなで拍手!
「子どもたちが、何か疑問や興味あるものを親のところに持ってきたとき、親がどう反応できるかが大事。ゆったり対応できれば広い心を持った余裕のある子になります。大人が忙しいときに限って何か持ってきたりするものですが(笑)心を落ち着けて『何、どうした?』って笑顔で聞けるかどうかで子どもは変わります。」
そんな久保田雅人先生の育児論も最後に聞くことができました。
とことんモノを使い切ることで、子どもはモノを大切にする心を知るんです!
また、セミナーに寄せて久保田雅人先生からお話を伺いました。
「ドミノなどは家族だけでも楽しいと思いますが、こういう場所に参加することにより、自分の子が他の子と協力できるか、どんなことができてできないかもわかります。また、モノを大切にしようと言葉で言っても伝わらないですが、工作などでとことんモノを使い切ることで、モノを大切にする心も知ることができます。
ハサミは危ないという人もいますが、危ないことを知らないと安全もわからない。また昔と違って、ガキ大将がいなくなったことや、平均的な子が多くなったように感じていますが、これだけは負けないという突出したものを磨かせてあげられるようになってほしいです。」
作るところから始める遊びは、我が家の3才児にも格別な楽しさだったようです。親子で工作して久保田先生とも触れ合える貴重なセミナーでした。早くも次回が待ち遠しいですね。
▼今回のセミナー主催「伸芽’Sクラブ」公式サイトはこちら
http://www.shinga-s-club.jp/