理想は「定時上がりか自営業!」 パパの仕事と育児のベストバランスとは?【理想のパパになる 第6回】
少し前にネット上でも議論を巻き起こした「パパだって子育てしたい」論争。理想のパパといっても仕事や家庭環境によって形はさまざまなはず。
そこで、公務員、定時上がりサラリーマン、残業有りサラリーマン、自営業の職業別で、仕事と育児のバランスについて考えてみようと思います。
目次
パパが子どもと触れ合える時間は平日1時間以内!
「旦那さんは稼いでくる人、私は子育てする人」そんな風に割り切って考えるか、「夫婦共働きなんだから育児も家事も分担すべき」と考えるか。その家により事情はさまざまでしょう。
ママ目線の理想や不満はよく聞きますが、パパはどう考えているのか。今回はここに焦点を当てて子育て世代のパパ&ママたちにアンケートを実施してみました。
「平日子どもと触れ合える時間は?」という回答がこちら。(20人調べ)
1位 30分以下…12人
2位 1時間…6人
3位 3時間以上…2人
やはり、子どもが寝てから帰宅し、忙しい朝はバタバタと30分程度顔を見るだけという人がほとんどのよう。そんななか、6時間以上!という自営業のパパも(!)。
平日の育児はママで、週末遊びに連れ出すのがパパという家庭が多いようでしたが、パパ的には今の状況に「ほぼ満足している」と回答した方が8割というちょっと意外な結果でした。
とはいえ、「ママが毎日保育園にお迎えに行っても喜ばれないけれど、パパがたまに行くと喜び方がすごい。先生に朝から“今日はパパお迎えなんだよ”と自慢していて正直嫉妬する…(3歳のママ)」という声も。パパはともかく、子どもはもっとパパと触れ合いたいんですよね。
子どもが生まれて転職を考えた(した)パパは7割!
今回のアンケートでも多かったのが、やはり「残業ありのサラリーマン」の方。実際に子育てとの両立を考えて転職を考えたり行ったことはありますか?という答えに約5割の人が「ある」とのことでした。
理由としては、
「昼夜逆転の仕事だったので子どもが産まれて転職した」
「土日休みでない仕事だと、共働きの場合、家族の休みが合わないのですれ違いが生じる。結果、土日に休める仕事へ変えた」
「前職は帰りが遅く、拘束時間が長い割に給料が安かったので、定時で上がれる仕事に。家族が増えると安定した給与であるかも大きい」
など。
実際に転職をしたというパパが多かったのには驚きました。パパも子どもができると働く目的や意識が変わるんですね。
もし仕事を選べるなら? 理想は「定時上がりか自営業!」
「もし、仕事を選べるなら何がいい?」という答えには、自営業(自由業)がダントツ1位、次いで定時上がりのサラリーマンでした。
理由としては
「身近で成長を見守れるのがいい」
「時間を自分で調整できるのに憧れる」
という意見が大半でした。
一方で、実際に自営業で働く方の声としては
「子どもを病院に連れて行けたりと時間的な余裕はあるが、きっちり定時に仕事が終わることはない(その分深夜まで作業が及ぶ)」
「収入に波があり、自分の頑張り次第なので、10年後も家族を養っていけるか不安はある」
というシビアな見方もありました。
今の仕事は子育てに優しい制度や環境がありますか?
これは男女問わず問題視されていることですが、「比較的しやすい」と答えた方は2割。
IT関連などパソコン中心の仕事の場合は、在宅勤務に切り替えたり、フレックス制を導入しているところも多いのが理由のようです。
とはいえ、「制度は充実しているが、正直取りづらい。業務負担と評価の側面が気になる」というのがまだまだ現状のようで…。これだと結局ママの負担は変わらないですよね。
パパが思う「理想の父親像」とは?
では、ズバリ、パパが思う「理想の父親像」を聞いてみると、
「もっと子どもと接する時間を持ち、一緒に泥んこになるまで遊ぶ!」
「パパの子どもに生まれてよかったと、子どもに言われるような父親」
「家庭を大事にし、仕事でもいきいきしている人」
「子どもが知らないことを体験させてあげられる人」
と遊びや家族への思いやりを重視するというイメージが強いようでした。
なかには、
「家事などは意識次第で(訓練すれば)できるので、できるからすごい!とかではないと思う」という声も。
ママはお風呂や食事、送り迎えなど目先の育児を手伝ってほしいのに対し、パパは家庭を守る、子どもを成長させる遊びや体験などに重きを置いているのでしょうか。
とすると、職業問わず、子どもとお風呂に入るのは週に1~2度と回答したのが9割という回答にも納得させられますね。
ママが望む理想のパパって?
パパって理想論ばかりでリアルじゃない!などとママたちから非難の声がありそうでしたので、最後にママの声で締めたいと思います。
~ママが思う理想のパパとは…?~
「知り合いの公務員パパは毎日18時のお迎えにも行けて保育園の行事にも積極的。もはやママ友のよう。しかも退職金も数千万と聞くし…最近3人目が産まれましたが、こんなパパなら3人いても平気だわと納得させられた」
「平日は毎日深夜帰宅、海外出張も多い友人の旦那さん。でもタワーマンション最上階に住み、子どもはインタースクールに通い、奥さんは専業主婦で悠々自適。そんな暮らしができるなら育児は100%自分でも仕方ない」
「休みの日はパパが料理人。朝から子どもと釣りに行き、夜は新鮮な魚で自宅BBQ、仲良しパパ友とキャンプの計画を立てて、ママは行ける人だけ行く、という友人の夫。企画力と行動力のあるパパに心底憧れる」
隣の芝は…というか理想を挙げたらきりがないですが、ママの求める理想のパパはたとえばこんな感じでした(パパとは対照的にとってもリアルで現実的…)。パパとママの子育てへの理想は、視点が違うようですね。皆さんのご家庭はどう折り合いをつけていますか?
▼【連載】理想のパパになる
第1回「短い時間でも子どもの心にパパの存在感を刻み込むマジックワード」
第2回「プロ直伝!2歳までの新米パパが陥りがちなNG子育てとは」
第3回「遠くの自然より近所の公園!パパにしかできない外遊びを極めよう」
第4回「理想の父と娘の関係とは?パパが涙する娘の成長を感じるとき」
第5回「ママ必見!今どきパパが失敗しがちな叱り方&子どもを伸ばす4つの叱り方」
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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