イギリス在住ママ厳選!ネイティブが使う幼児の英語学習ツールとは?
イギリスでは子どもが3歳になると、ナーサリー(幼稚園)に通い始めます。ここでプライマリー・スクール(小学校)に入学するまでの1年間、英語の発音や算数の基礎学力をつけていきます。
子どもたちが最初に習うのは、英語の正しい発音方法です。プライマリースクールで最初の1年はレセプションクラスに入り、遊びながら楽しく単語の綴りや文法を覚えていきます。
本記事では、イギリスで一般的に使用されている3つの英語学習ツールをご紹介します。日本のAmazonでも入手できるので、ネイティブが学ぶツールを活用しながら、英語を親しむ機会にしてみてはいかがでしょうか。
目次
イギリスのナーサリーと小学校では必須!フォニックスを学習
★Oxford Reading Tree『Read With Biff, Chip And Kipper』Level(Stage) 1~3 33冊セット
イギリスのナーサリーやプライマリースクールでは、英語学習の基本として、「フォニックス」でアルファベットの発声練習をします。フォニックスとはアルファベットの母音と子音を組み合わせて発音する方法で、欧米では幼児教育の基本として必ず取り入れています。
イギリスでは、フォニックスの学習として「Read With Biff, Chip And Kipper」という絵本を使うのが一般的です。由緒あるオックスフォード大学が発行している教科書で、イギリス国内の小学校で幅広く使用されています。
この絵本には、双子のビフ&チップとキッパーの3兄弟を中心とする家族と、犬のフロッピーが登場する日常のストーリーが描かれています。楽しいストーリーを大人と一緒に読みながらフォニックスを学び、日常で使う単語や会話を自然に身につけていきます。
33冊入りのボックスセットには、リーディングレベルが1-3までの学習教材がそろっています。レベル1-3はイギリスで4歳から5歳までの子どもが通う、小学校のレセプションクラスのカリキュラムに合わせています。3歳以上であれば学べる内容となっているので、早めにスタートする事も可能です。
AmazonUKのレビューをみると、3歳から5歳の子どもたちに英語の読み聞かせを始めた保護者から高い評価を得ています。
「家庭で親と一緒にリラックスして読めて、英語への興味が一層高まった。」「登場キャラクターも面白く、発音や単語だけでなく読解力も向上した。」「英語の成績がみるみる良くなった」など、基礎学習の効果が認められています。5つ星は5つ中で4.9と高評価です。
単語のスペルを楽しく覚える、マッチ&スペルゲーム
★ボーネルンド アルファベットであそぼうマッチ&スペル
続いて、アルファベットのカードを合わせて単語を作ることで、基本の単語を覚えるゲーム「マッチ&スペルゲーム」をご紹介します。
カードの表側には、絵とスペルが描かれています。スペルに合うアルファベットを選んでカードに置きながら、読み方や発音を練習します。カードの裏側は絵と空欄の文字ボックスがあるので、自分でアルファベットカードを選び、正しいスペルを並べる練習をします。
このゲームでは、アルファベットの形を覚えながら、基本的な発音を身につけるフォニックスの学習ができます。単語は全て3文字と4文字で、「ドッグ」や「バス」など子どもたちが日常で目にする言葉が選ばれています。
カードの対象年齢は4歳から。1人から4人で一緒にゲームをして学ぶこともできます。製造元のオーチャード・トイは、ゲームやパズルを通して英語や算数を学ぶ学習玩具を製作し、幼児用学習玩具で数々の受賞歴を持つ企業です。イギリスの幼稚園や小学校には必ず一つは置いてあるほどの知名度の高さを誇ります。
AmazonUKのレビューでは、4歳児の英語学習に最適だという好評が多いようです。
「初めての単語をスラスラと読むことができた」「学校で覚えられなかった単語が、楽しいゲームのおかげで自然に覚えることができた」「フォニックスとスペルが理解でき、本を自分で読むようになった」など、子どもたちの英単語力が一気に向上したという評価が見られました。5つ星は5つ中4.7と高評価です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00STBQDO4/ref=psdc_2189669051_t1_B01CVOUAA2
フラッシュカードで単語を素早く覚える
★Ready for School (Flash Kids Flash Cards)
カードの表に描かれた絵を見て、英語で答えるフラッシュカードゲームです。カードの絵を英単語で答えるゲームで、できるだけ早く回答するように練習するのが目的です。
カードの表には色、数字、果物、動物、シェイプや反対語などのあらゆる物事を表現する絵が描かれています。絵を見た子どもが、絵に相当する英語で答えるゲームで、裏に書いてある回答と合えば正解です。正解するたびに次のカードへとどんどん進めるので、クイズを解くような感覚で楽しく単語や文字を覚えることができます。
カードの対象年齢は4歳から8歳です。フラッシュカードは全部で86枚入りなので、基礎の単語からスタートして、年齢に合った単語をじっくりと学ぶことも可能です。
出版元のフラッシュ・キッズは、フラッシュカードのほかに、家庭学習用の問題集なども販売しています。カードが続々と現れるフラッシュカードは子どもの英語力を磨くほか、集中力を養いながら頭の回転を速くする訓練にも役立ちます。
AmazonUKのレビューでは、言葉の数が多く大変役に立つという評価が出ています。
「3歳の双子のために購入、素晴らしいです。」「単語が多く、毎回違ったカードが出るので、子どもが集中できます。」「色つきの絵なので、青色の鳥は“ブルーバード”など、回答の幅が広がります。」など、使い方も多様だという意見がみられました。5つ星は5つ中4.8と高評価です。
まとめ
イギリスでは、正しい英語の発音を身につけるために、まずフォニックスでしっかりと基本の発音方法を学んでから、読み書きの勉強に進んでいます。
子どもの集中力を高めるには、楽しい環境で学ばせることも大切です。実際にネイティブが幼稚園や小学校で使用しているツールを使えば、子どもたちも喜んで取り組めるのではないでしょうか。
ご家庭での遊び時間に取り入れるだけで、自然に英語に親しめる環境が作られていきます。ぜひ、取り組んでみることをおすすめします。
世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。