運動ができると学ぶ力も伸びる!?伸芽会の受験体操教室がスタート!
昨今の幼稚園・小学校のお受験でも問われる運動能力、実は学習面とも大きく関わりがあるって知っていましたか?
今回は、この春からスタートした、伸芽会の受験体操教室で指導をされている大村先生にお話しを伺いました。運動が苦手なお子さんの指導法も必見です!
目次
運動嫌いな子は学習面でも「やらされている」子になりがち
お受験を視野にいれている親御さんは、学習面や生活面はとても熱心に取り組んでおられますが、どうしても運動面がおろそかになってしまう傾向があります。
近頃の子どもたちは、外で遊ぶ機会も減っていますから、運動能力の低下も指摘されています。何より、運動が苦手なお子さんだと、親御さんも何をしていいか分からず、後回しにしてしまいがちです。
ですが、実は運動は学習よりも成果が目に見えて出やすく、お子さんの自信をつけるのに最適なんです。
運動が苦手な子は、「できないからあきらめてしまう子」「やらされている」という受け身な子が多いのですが、その理由としては、技術的な面に加えて「考えて取り組んでいない」という要因があるように感じます。
私たちは、そこを改善していくことで、受験にもいい影響があるはずであると考え、この春から伸芽会式の受験体操教室をスタートさせました。
昨今のお受験で問わる運動課題、学校側が見ているポイントとは?
試験に出る運動課題では、クマ歩き、平均台、鉄棒にボール付き、総合的な指示行動などさまざまありますが、どれもできた・できないという結果を見ているのではありません。
もちろん、あまりにもできない場合は減点されてしまいますが、たとえ上手にできなくても、課題への集中力や取り組む姿勢、待つ態度、あきらめない心、悔しがる気持ち、そういった過程を見ています。これらは、すべて小学校入学後に必要な非認知能力であるからです。
過去に、筑波大学附属小学校で鉄棒の課題が出た際、何度練習してもできないまま本番を迎えた生徒がいました。でも、その子はあきらめずに最後まで一生懸命に取り組み、無事合格することができました。
運動が「できた」経験で不思議と学力も伸びる!
特に女の子に多い、運動の苦手意識。彼女たちはとてもよく話を聞いていますから、どうすれば上手になるのかは知っています。ではなぜやれないのかというと、「失敗するのが嫌だから」、「間違えることが恥ずかしいから」ときちんと理由があります。
そういった場合は、無理強いすると逆効果になりかねませんから、気持ちに寄り添いながら、何か得意なことを見つけていきます。
「走るのも飛ぶのも苦手だったけれど、背筋が人よりできた」など、何かひとつ得意なことが見つかると、一気に顔つきが変わり、翌週からの取り組む態度が一変し、ペーパーワークの点数も伸びていったということは経験上よくあります。
私たち指導者もそうですが、子ども本人でさえ、自分が何をどこまでできるか、まだ気づいていないのです。
受験体操教室ってどんなことをするの?
伸芽会の受験体操教室では、年少~年長まで発達に応じた運動を行います。今日の年長クラスでは、準備体操、背筋、反復横跳び、跳び箱ジャンプ、平均台、ゴム段、縄跳び、集団ゲームといった項目を80分の中で行います。
跳び箱ジャンプは手をつかないで着地する、平均台はゆっくり丁寧に、ゴム段は足を上げて跳ぶなどポイントを伝え、自分で考えながら取り組んでいきます。
背筋のコツをつかんで徐々に上手になっていく子どもたち。慣れないと押さえるのも難しいそう。
昔懐かしいゴム段跳びも、今の子たちにはやる機会が減った運動のひとつ。
ゆっくりとふらふらせず良い姿勢で渡るのは、案外難しいものです。
カラーコーンは左回りに周る、次の人は円の中で待つなど指示行動を使ったチーム対抗戦は大盛り上がりでした。
大切なのは、とにかく現状を認めること!
私たちが大事にしているのは、子どもたち全員を認めること。指導をしていると、どうしても「できない子」に目がいってしまいますが、きちんとできている子にも見ていることを伝え、声をかけるよう心掛けています。
できない子には、「足の幅をもっと広げて歩いてごらん」などと具体的に伝えるようにしています。やろうとしたのにできなかったときは、「今のはいい失敗だよ」と認め、怒るのは「やればできるのにやらない(諦めている)とき」です。
そして、できたときは心から褒め、その子に今どんな気持ちか、できた喜びを言葉にしてもらうようにしています。頑張ればできるんだと知ることで、学習の取り組む意欲と自信をつけてもらいたいためです。
クラスはすべて母子分離ですが、終了後に毎回、親御さんたちには振り返りの時間を設け、一人ひとりの頑張りや上達ポイントをシートに記入してお伝えしています。ぜひ他の子と比べるのではなく、わが子の成長や頑張りを見てほしいですね。
親が教える場合に気をつけたいこと!
親御さんがご家庭で運動を教える際に大事なのは、「ボール付きが10回できたらおもちゃを買ってあげるよ」など、目的をモノにしないこと。目的はできた喜びを実感することにしてください。
特に、運動が得意なお父さんが教える場合は、「なんでこんなこともできないの!」と上から目線の指導にならないようにすることも大切です。そんなときは、親子一緒に楽しみながらやってみるのもおすすめです。
何より忘れてはいけないのが、お休みの日まで「課題」にならないよう、好きなように運動させること。運動が苦手なお子さんは、まずは身体を動かす時間を増やして、基礎体力をつけることから初めてみてください。
現在、伸芽会池袋本部教室・自由が丘教室・飯田橋教室において「受験体操クラス」を開講中(伸芽会の会員に限る)今後は校舎も増やしていく予定とのことです!
https://www.shingakai.co.jp/news/post/post-28461/
SHINGA FARM(シンガファーム)編集部が執筆、株式会社 伸芽会による完全監修記事です。 SHINGA FARMを運営する伸芽会は、創立半世紀を超える幼児教育のパイオニア。詰め込みやマニュアルが通用しない幼児教育の世界で、毎年名門小学校へ多数の合格者を送り出しています。このSHINGA FARMでは育児や教育にお悩みのご家庭を応援するべく、子育てから受験まで様々なお役立ち情報を発信しています。
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