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プライベートレッスンも格安!! 子どもの習い事天国マレーシア?小学生のステキな「おけいこライフ」をレポート!

プライベートレッスンも格安!! 子どもの習い事天国マレーシア?小学生のステキな「おけいこライフ」をレポート!

シンガポールに3年在住後、2017年春よりマレーシアの首都・クアラルンプールに引っ越してきた我が家。マレーシアへ来て驚いたことの一つに、子どもがする習い事の選択肢が幅広いことや、おけいこ代がシンガポールや日本に比べとてもリーズナブルなことでした。

家庭の予算に見合った習い事を賢く選択すれば、日本ではなかなか経験できないことなどを体験させてあげられます。今回は、そんなマレーシアに住む小学生の「おけいこライフ」をレポートします。


プライベートレッスンも気軽に受けられる贅沢な環境(筆者撮影)

マレーシア在住の小学生たち人気No.1の習い事は?

日本人小学生に一番人気の習い事は「スイミング」!! 赤道に近く、熱帯雨林気候のマレーシアは、常夏のため毎日がプール日和。

また、在住日本人のほとんどがプール完備のコンドミニアムに住んでいるため、自宅のそばにプールがあるという非常に恵まれた環境です。そのためスイミングコーチに来てもらい、そのプールでレッスンを受ける子がほとんど。

レッスンの相場は、プライベートコーチで30分50~80リンギ(日本円で約1,350~2,160円)です。グループレッスンの相場はピンキリですが、マレーシア人コーチで1人15リンギ(日本円でおよそ405円)というとてもリーズナブルな例も。

子どもの性格や、習得させたいスイミングテクニックによって先生を選ぶママが多く、「英語の練習にもなるから」と、あえてローカルコーチにお願いしているママも。

ちなみに筆者の娘は、アラブ競泳ナショナルチームに所属する男性コーチに1時間100リンギ(日本円でおよそ2,700円)でプライベートレッスンをお願いし、みっちりしごいてもらった結果、みるみる上達することができました。

多様なバックグラウンドの先生に習えるのは、多民族国家のマレーシアならではといえるでしょう。


コンドミニアムのバドミントンコートでレッスン(筆者撮影)

「何を習わせよう?」親が迷ってしまうほどの選択肢の多さ

スイミングのほかにも、テニス・バスケットコート、バドミントンコートを完備しているコンドミニアムも多く、そこにコーチを呼ぶレッスンも人気です。

筆者が住むコンドミニアムもテニスコート・バドミントンコートが完備され、同じコンドミニアムに住むお友達や親と一緒に習う子も。筆者と娘も週に2回、バドミントンレッスンを受けています。

“親がライバル”という刺激的な環境は子どものやる気を引き出すために、なかなかいい影響を与えているようです。

学習系の習い事では、スイミングと並んで人気なのが英語。英語はマレーシアの公用語の1つ。日本人学校でも、1年生からマレーシア人の先生による英語の授業を実施しています。

そのため、週に1~2回で英語の家庭教師をお願いしている家庭が多く、その相場も1レッスン60分で50~100リンギ(日本円でおよそ1,350円~2,700円)ほど。

インターナショナルスクールに通っている子どもたちも、学校の授業や宿題サポートのために英語の家庭教師をお願いしている家庭が多いと聞いています。

我が家の小二の娘は、中華系マレーシア人の女性に週1回の家庭教師に60分で80リンギ(日本円で約2,160円)と、アメリカ人女性に週1回のスカイプレッスン60分で50リンギ(日本円で約1,350円)をお願いしています。

家庭教師以外にも、日本人向けの英語スクールも充実しているので、子どもの性格に合わせマンツーマンか、グループレッスンを選べるのがありがたいところ。

これらのほかにも公文や学研、日系学習塾、日本人講師によるソロバン・習字・書写・ピアノやダンス、日系母体のサッカーや野球チームなど、選択肢は幅広く何をさせようか迷ってしまうほどです。海外在住とは思えないほどの充実ぶりかもしれません。


週1回の英語スカイプレッスン スカイプなら一時帰国中も受けられる(筆者撮影)

日本人向けの習い事がバリエーション豊かな理由とは?

マレーシアでの日本人を取り巻く習い事環境は、なぜこんなに充実しているのでしょうか。

現在マレーシアには約2.4万人の在留邦人がおり、クアラルンプールにおける日本人小学校の生徒数は600名以上。駐在家庭の多くが「モントキアラ」という一つの街に住んでいるので、市場規模を調査しやすいことも理由として考えられます。

また、マレーシアは年間の日中平均気温27~33℃という常夏のため、長時間外で遊べる環境にないこと、治安の関係で子どもだけでの外出は難しいことなどから、「放課後や休日は習い事をして過ごす」ことがスタンダードになっていることも挙げられます。

私たち海外在住の親は子どもの習い事を選ぶ際、「日本に本帰国後、学校生活で困らないため」、「インターナショナルスクールに通う子どもたちの日本語維持のため」というポイントを考える必要があります。

「子どもが興味を持つ&親が習得させたいこと」だけではなく、「本帰国後、子どもが学校生活で困らないように身につけておくべきこと」を考慮する上にリーズナブルなことも併せて、必然的に習い事数も多くなります。「平日は毎日おけいこ」という子どもも珍しくありません

これらの理由が日本人の子どもの習い事ニーズを押し上げ、市場を活発化させている背景の1つと言えるでしょう。

おけいこによって子どもがさまざまな経験をし、自分を伸ばしていく過程は親にとっても喜ばしい経験になります。格安でできるので、懐の心配も少なくてすむのも嬉しいですね。

このように国によって事情の差がかなりあるので、もし海外在住の時は先に下調べなどしておくといろいろな発見があり、面白いかもしれません。

著者プロフィール

世界35か国在住の250名以上の女性リサーチャー・ライターのネットワーク(2019年4月時点)。
企業の海外におけるマーケティング活動(市場調査やプロモーション)をサポートしている。

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