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なぜ、リビングで学習する子どもは伸びるのか?

なぜ、リビングで学習する子どもは伸びるのか?

数年前からTVや雑誌で取り上げられているリビング勉強法、確かに周囲を見渡すと、学習能力を含め、生きる力を伸ばしている子どもはリビングで勉強したという声をよく耳にします。なぜ子ども部屋でなく、リビングなのでしょうか…。その理由からリビングを上手に活用する方法を考えてみましょう。

家事をしながら子どもの様子を把握できる

保育園や幼稚園に通う年代の子どもにとっては、見るもの、聞くもの、触るものなど五感を刺激するものすべてが学習に繋がります。何かを不思議そうにじっと眺めていたり、静かに何かの音を聴き入っていたら、それは興味を抱いている証拠です。親はそれに対し、さまざまな角度から説明し、教えてあげてください。子どもは親との会話を積み重ねることによって、知識を深めていきます。

親の褒め言葉=子どもの原動力

親に褒められたい、認められたいという気持ちは、学習への取り組みの原動力と大きな意欲に繋がります。また褒めるときはできるだけ具体的に“何がよかったのか”ということを伝えてあげましょう。具体性があるほうが子どもにとってもわかりやすく、また褒められた喜びは倍増します。

リビングは学びのタネの宝庫

リビングでは子どもの学びになるさまざまな刺激が多くあります。また、「どうして」の疑問や、学習への意欲向上に結び付く気持ちに、親が直ぐに応えることができます。

親が子どもの変化にすぐ気づける

子どもが沈み込んでいたら、親はその微妙な変化に気づき、声をかけることができますね。「どうしたの?」と子どもの心に寄り添い、声をかけてあげるだけでも子どもの不安は和らぎ、親子の絆も深まります。

リビングを学習しやすい環境に整え、上手に活用しましょう

リビングで学習をする場合、マンガやゲームなどは目の届かないところに置き、アルコールなど学習にそぐわないものを配慮する気遣いも忘れないようにしましょう。

子どもが学習に取り組みやすい条件がリビングでは多く揃っています。
リビングを上手に活用し、子どもの学習と親子の絆をより深めていきましょう。

著者プロフィール
田宮 由美

公立幼稚園、小学校での勤務、幼児教室を7地域で展開、小児病棟への慰問、子どもの声を聴く電話相談など、多方面から多くの子どもに関わる。そのような中、子育てに熱心な
故に、その愛情が焦りとなり挫折、絶望感を抱いている親子が多いことに心を痛める。
「子どもの自立」「自己肯定感」「自己制御力」を柱とし、真に子どもの能力を開花させる子育て法を広める活動を2010年から始める。
現在、息子は大学病院で医師として、娘は母子支援の職場で相談員として勤務。実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添う記事に定評がある。「難しいことを分かり易く、ストンと腑に落ちて行動に移せること」を理念とし、現在は執筆、講演、幼児教室を中心に幅広く活動中。
資格:小学校教諭・幼稚園教諭・保育士・日本交流分析協会 子育ち支援士
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(株)KADOKAWA

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